独特な質感と唯一無二の存在感。建築大工が開発した「漆建材」不燃材料認定を取得。“ここにしかない”特別な演出を施設の内装へ

これまで法律上不可能とされてきたホテルや公共施設といった大規模空間の内装に“本物の漆”を

株式会社 平成建設

様々な建築を手掛ける株式会社平成建設(本社:静岡県沼津市大岡)が、2025年に漆建材の不燃材認定を取得した。

認定番号

NM-5963

不燃材の名称

天然漆塗装天然木単板張/紙裏張/両面薄葉紙張アルミニウムはく張火山性ガラス質複層板

認定取得日

2025年5月9日

平成建設はこの不燃材認定により、大型商業施設をはじめとする様々な内装制限の多い公共空間等の建築物へ、“空間漆藝”を展開する。

「漆不燃材」を採用した商業施設:漆不燃材が吹き抜けの大空間を彩る。
時間によって照明の色温度や光の動きを変化させて空間にアクセントを与える。
まるで浮遊しているかのような漆のオブジェクト。

多様な建築類型における不燃材料の特定要件と機会の検討

内装制限は、建築物の用途、規模、構造によって、求められる防火材料の種別が異なり、漆不燃材は「不燃材料」として大臣認定を取得しているため、最も厳しい防火性能が要求される箇所への適用が可能となる。

不燃材認定・漆建材の検討例

  • 特殊建築物
    劇場、病院、ホテル、百貨店、飲食店などが該当し、多くの部位で高度な防火性能が求められる。例えば、これらの建築物の壁(床面から高さ1.2m以下の部分を除く)や天井には「難燃材料」以上が、廊下や階段、高層階の居室天井などには「準不燃材料」や「不燃材料」が必要となる場合がある。

  • 大規模建築物
    床面積や階数によって制限が適用される(例:3階建て以上で延べ面積500㎡超、2階建てで1,000㎡超、平屋建てで3,000㎡超など)。

  • 火気使用室
    調理室やボイラー室など、火気を使用する室の壁および天井には、原則として「準不燃材料」以上が求められる(主要構造部が耐火構造の場合を除く)。

    無窓居室: 採光や避難のための窓がない居室の壁および天井にも、一般的に「準不燃材料」以上が必要。

  • 11階建て以上の建築物
    全ての居室、廊下、階段の壁および天井に「準不燃材料」または「不燃材料」の使用が義務付けられ、多くの場合、下地材にも同様の性能が要求される。

  • 地下街
    11階建て以上の建築物と同様に、下地材を含め厳しい制限が課せられる。

    非常用エレベーター、乗降ロビー、避難階段: 壁および天井(下地材含む)に「不燃材料」の使用が必須。


漆職人であり建築大工が生み出す次世代の可能性“空間漆藝”

“空間漆藝”とは大工や職人の育成で名高い平成建設が展開する漆プロジェクトの総称。2015年、平成建設で漆の建材を研究・開発する大工:有賀建樹(あるがたつき)が立ち上げ、建築を知る漆職人が手しごとによる伝統的技法から先端表現まで、設計・施工双方の視点から 現代空間に適した漆芸を届ける。

漆といえば食器や生活用品、工芸品等の芸術作品を真っ先に思い浮かべるのが一般的で、元々耐久性が高く、酸やアルカリにも強く、抗菌作用もある。さらに使い込むほどで艶が増し、より美しさが増す。自然由来の塗料ゆえに適切な加工を施せば肌ざわりが良く、体に優しいのが特徴であり魅力と言える。そんな漆が建材として建築物に彩を与えることができれば唯一無二の空間が完成する。

また、その希少性は建築そのものに更なる高付加価値を持たせることができるのではないかと期待している。

不燃認定取得の漆素材を用いた立方体モジュール。未来の建築空間の断片である。漆の持つ有機的な美しさと艶を軽やかに浮遊させ、空間全体へと広げていく。悠久の美が建築と融け合う新たなスケール感を提示する。

漆と建築の融合へ挑戦する職人

平成建設の漆と建築の融合技術に関しては、2017年にはその先駆けとなる技術がグッドデザイン賞を受賞するなど、早期からその可能性は高く評価されている。

「建材は美術作品のように『触れない』ものではない。人が触れてもいいように耐久性も必要。漆を用いた建材を不燃材として建築基準法をクリアするためには、漆工芸特有の美しさとその風合いの経年変化を生かしながら『安心して人の生活や営みに寄り添える建材』を突き詰める必要がある」と語る有賀建樹。自身が継承したその漆技術の更なる進化と「建築」の世界への展開へ挑戦し続ける。

大工:有賀建樹|漆職人の父を持ち代々漆職人の家系。本人は漆職人と建築大工を両立させる生粋の職人。

<空間漆藝>

・Webサイト|https://www.heiseikensetu.co.jp/urushi/

・〒410-0022 静岡県沼津市大岡1540-1(平成建設 空間漆藝)

▼見学・取材をご希望の方は、下記までお問い合わせください。
株式会社 平成建設 有賀建樹(あるがたつき)
TEL:055-962-1000/E-mail:tatsuki_aruga@heiseikensetu.co.jp

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会社概要

株式会社 平成建設

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URL
https://www.heiseikensetu.co.jp/
業種
建設業
本社所在地
静岡県沼津市大岡1540-1
電話番号
055-962-1000
代表者名
秋元 久雄
上場
未上場
資本金
9000万円
設立
1989年02月