Stefan Sagmeister Now is Better ステファン・サグマイスター ナウ・イズ・ベター【ギンザ・グラフィック・ギャラリー】にて開催中
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第397回企画展
会期は2023年10月23日(月)まで
展覧会情報
民主主義の崩壊、繰り返される戦争、世界各地で巻き起こる気候変動と自然災害、容赦ない無差別殺害……スマートフォンやPCの画面から流れてくる情報を眺めていると、今の世の中は悲劇に満ちているように感じられます。確かに、シリアスな社会問題は数知れず、このままでは人間社会はおろか、地球そのものが滅んでしまう日も近いのかもしれません。
でもちょっと立ち止まって、人類の歩みをもう少し長い目で見てみる。50年、100年、200年といった単位で見てみると、私たちの生活は明らかに良くなっています。「ナウ・イズ・ベター」。飢餓で亡くなる人や、戦争や自然災害で命を落とす人の数は減っているし、平均寿命は確実に伸びています。民主主義国家の数は増えているし、識字率は200年前とは比べものにならないくらいに上がっています。
gggでは20年ぶりとなるステファン・サグマイスターの個展「Stefan Sagmeister Now is Better」では、そういった広い視野から眺めた世の中の変化を、19世紀の古典的絵画を大胆に改造したり、レンチキュラーの効果を活かしたりしながら、デザインの実践として視覚化しています。サグマイスターといえば、時に皮肉を込めたショッキングなビジュアルで我々の感覚を揺さぶってきましたが、本展は、本人いわく「これまでで最も人生を肯定する展覧会」となります。視点を変えることで見えてくる、決して捨てたもんじゃない人間の営みが愛おしくなるように。
同時に、SNSをはじめとするメディアから日々洪水のように降り注ぐ、有象無象の情報を無条件に受け入れ、一喜一憂する私たちへの、チャレンジでもあると言えます。ただの楽観主義展覧会ではありません。本展を見て、何かを感じ取って、家に持ち帰ってあらためて考えてみる、そんな機会になることを願います。
ステファン・サグマイスター
ローリング・ストーンズからグッゲンハイム美術館まで多様なクライアントのためにデザインを手がける。グラミー賞受賞2回のほか、多くの主要な国際デザイン賞を受賞。 サグマイスターの仕事はグラフィックに根ざすが、映画監督、家具制作、プロダクト製造、時計のデザイン、最近では衣類のデザインにも挑む。
サグマイスターの書籍は何十万部も売れ、展覧会は各国の多数の美術館で開催。「The Happy Show」展では、世界中で50万人以上の来場者を集め、史上最も来場者数の多いグラフィックショーとなった。
オーストリア出身、ウィーン応用美術大学でMFA取得、フルブライト奨学金を受けてニューヨークのプラット・インスティテュートにて修士号取得。
基本情報
会期
2023年08月30日(水)~10月23日(月)
会場
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg) 1F / B1
104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
Tel:03-3571-5206/Fax:03-3289-1389
開館時間=11:00a.m.-7:00p.m.
休館=⽇曜・祝⽇
入場無料
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)について
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ginza graphic gallery)は、グラフィックデザインの専⾨ギャラリーとして3つのgの頭⽂字から「スリー・ジー(ggg)」の愛称で親しまれています。1986年、グラフィックデザインと密接なかかわりを持つ⼤⽇本印刷株式会社は、⽂化活動の⼀環として、創業の地であり、画廊のメッカでもある銀座に、gggを設⽴し、展覧会やレクチャーの開催、gggBooks等の出版活動を継続し、多くの⽅々にグラフィックデザインの素晴らしさと出会う機会をご提供しています。
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