Cloudera、新たなパートナーシップで業界をリードするエンタープライズ AI エコシステムを拡大

NVIDIA、AWS、Pinecone に加え、新たに Anthropic、Google Cloud、Snowflake が Cloudera の AI エコシステムに参加

Cloudera株式会社

データ、アナリティクス、AI の活用から価値を引き出す真のハイブリッドプラットフォームを提供する Cloudera 株式会社(所在地:東京都中央区、社長執行役員:大澤 毅)は、10 月 10 日に開催されたデータおよび AI に関する年次カンファレンス「EVOLVE24 New York」にて、エンタープライズ向け AI エコシステムの拡大を発表しました。業界をリードする多様な AI プロバイダーを集約し、AI の価値を最大化する包括的なエンドツーエンドの AI ソリューションをユーザーに提供します。

大企業が AI アプリケーションを大規模に実行するためには、次のような特別な要件が求められます。

  • 合理的なタイムフレームでビジネス価値を証明し、総所有コストを抑える

  • 機密データの保護とコンプライアンス維持における、厳格なセキュリティとプライバシー基準の遵守

  • ユースケースに応じて、幅広く選定されたベンダーが提供する多様なモデルを最適な環境でのデプロイできる柔軟性

昨年開催した EVOLVE では、Cloudera エンタープライズ向け AI エコシステムを立ち上げ、次の企業を初期パートナーとして迎えることを発表しました。

  • NVIDIA:プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方で、AI ワークロードの開発とデプロイを行うフルスタックのアクセラレーションコンピューティングを提供しています。今回、NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアプラットフォームの一部である NVIDIA NIM との統合により、Cloudera の AI 推論サービスの機能拡張を発表しました。これにより、クラウド、データセンター、ワークステーション全般で、安全で信頼性の高い高性能な AI モデルをデプロイできる、利便性の高いマイクロサービスを提供します。

  • Amazon Web Services(AWS):Amazon Bedrock を活用して、ユーザーが単一の API で生成 AI アプリケーションを簡単に構築し、拡張することができます。

  • Pinecone:最も一般的なAI の記述的ユースケースを実証する主要なベクトルデータベースであり、RAG(検索拡張生成)とセマンティック検索を実行できます。

昨年以降、エンタープライズ AI エコシステムへの関心が高まっており、Clouderaが既存のAIパートナーをさらに強化し、新たなパートナーを設立することを求める声が絶え間なく寄せられています。それを受けて、EVOLVE24 New York では新たな AI エコシステムパートナーを発表しました。新規のパートナーは次の通りです。

  • Google Cloud:Google Cloud の Vertex AI Model Garden は、多様なモデルを一元的に検出、カスタマイズ、デプロイできるハブを提供しています。これには、Google の Gemini、Chirp、Imagen を含む 150 以上のファーストパーティ、オープン、サードパーティの基盤モデルが含まれています。Google Cloud のインフラは、Cloudera の DataHub プラットフォームもサポートし、AI アプリケーションを構築するためのデータ基盤として機能します。さらに、最初のエコシステムパートナーシップとして、Cloudera は、「Summarization with Gemini from Vertex AI(Vertex AI からの Gemini による要約)」という機械学習プロジェクト(AMP)のアクセラレータを発表しました。これにより、ユーザーは APIを通じて Vertex AI Model Garden からアクセスする Gemini Pro Models のコスト効率とパフォーマンスを活用した要約ユースケースを迅速に展開できます。

  • Anthropic:AI を研究する Anthropic の Claude 大規模言語モデル(LLM)は、コード生成、ビジョン分析、データインサイト、テキスト生成といったユースケースに最適です。Anthropic の Claude モデル群は、Cloudera ユーザーにパフォーマンスとコストのバランスを提供する一方で、Anthropicの AI 安全性研究への取り組みは、信頼性が高く、偏りのない、無害な出力を確保します。Cloudera は「Image Analysis with Anthropic's Claude LLM(Anthropic's Claude LLM による画像解析)」という AMP をリリースし、プロダクション向けの画像解析アプリケーションの開発時間を大幅に短縮します。また、Cloudera はClaude を Cloudera AI Coding Co-pilot のデフォルト基盤モデルとして採用しています。

  • Snowflake:Cloudera は、SQL 生成に優れ、コストパフォーマンスが高いSnowflake の Arctic Embed モデルを導入します。Snowflake は、 Apache Iceberg に対応しており、Cloudera との相互運用性を提供します。これにより、AIユースケースに必要なデータを簡単に共有できるようになります。

また、EVOLVE24 New York では、Snowflake のエコシステムパートナーへの参加に加え、Cloudera とSnowflake が業務提携し、Apache Iceberg を基盤にしたハイブリッドな統合オープンデータレイクハウスを提供することも発表しました。これにより、企業は Cloudera と Snowflake によるベストオブブリードのツールをあらゆるデータ、アナリティクス、AIのワークロードの信頼できる唯一の情報源(SSOT)として活用しながら、データを取り込み、処理し、使用することが可能になります。

データは企業にとって最も強力な資産です。データを活用することで、意思決定が向上し、競争優位性を獲得し、イノベーションの機会を見つけることが可能になります。2022 年の調査によると、リアルタイムのデータ分析によって 80 % の企業が収益を増やし、98 % がユーザーの好意的な反応が増えたと報告しています。しかし、データの力を最大限に引き出すには、保存場所に関わらず、すべての企業データを保存、管理、統制できる統合された SSOT が必要です。

Cloudera のオープンデータレイクハウスが Snowflake と連携することで、両社のユーザーは Apache Iceberg REST Catalog を通じて、オープンデータレイクハウスにシームレスにアクセスできるようになりました。Apache Iceberg がデータプラットフォームを最適化することで、最高水準のツールによるデータの取り込み、プレパレーション、処理が可能になりました。また、Snowflake のユーザーは、Ozone(AWS S3 互換のオンプレミスオブジェクトストレージ)に保存されたデータに対して、 Snowflake から直接クエリを実行できるようにもなりました。そして、ユーザーはオンプレミス、PaaS(Platform-as-a-Service)、SaaS(Software-as-a-Service)の環境が 1 つに集約され、さまざまなデータ管理の方法にアクセスできるようになります。

Cloudera のユーザーにとっては、2 つのシステムの相互運用性が向上するだけでなく、Snowflake のビジネスインテリジェンスエンジンの使いやすさも体感できます。Snowflake のエンジンを使えば、データの複製や転送を行わずに、Cloudera のオープンデータレイクハウスからデータにアクセス可能なため、複雑さが軽減し、運用が合理化され、データの整合性が保たれます。

さらにこの提携により、企業は統合されたシステムの総所有コストを低減できます。データとメタデータがサイロ化されるのを防ぎ、データパイプラインや運用を効率化することがコスト低減のカギとなります。これらの改善から、アナリティクスと AI のユースケースをより効率的で大規模に提供できるようになり、 Cloudera と Snowflake を活用する企業がユーザーに提供する価値も向上します。この戦略的な機能統合は、アナリティクスのワークフローを最適化するだけでなく、企業がイノベーションを推進し、それぞれの市場で競争優位性を獲得するための強固なフレームワークを提供します。

Snowflake との統合によるその他のメリットは次の通りです。

  • Apache Iceberg テーブルの管理:Apache Iceberg テーブルは、データのパフォーマンスと信頼性を向上させ、データがどこに保存されていても、効率的に整理され、クエリが高速になり、データ管理が容易になります。その結果、全てのユーザーがデータの可能性を最大限に引き出すことができます。

  • ベストオブブリードのエンジン:ユーザー全体は、トップレベルのエンジンを活用してデータの取り込み、準備、管理を行うことが可能となり、AI とビジネスインテリジェンスのワークロードをシームレスに管理でます。

  • 統合されたセキュリティとガバナンス:データライフサイクル全体で、データセキュリティとデータガバナンスが統合されます。全ての利用者は、オンプレミスやクラウドの単一プラットフォームで一貫したセキュリティ対策を適用し、データの発信元と移動をトラッキングしてメタデータを管理できます。 

加えて、Cloudera は EVOLVE24 New York において、Cloudera Lakehouse Optimizer のテクニカルプレビュー版を発表しました。このプレビュー版によって、ユーザーの Apache Iceberg テーブルを自動で最適化し、Lakehouse のパフォーマンスを大幅に向上させながら更なるコスト削減を実現します。テクニカルプレビューについて、詳細はこちらで確認できます。

コメント

■Cloudera のエンタープライズ向け AI エコシステムの拡大について

  • Cloudera で最高戦略責任者を務めるアバース・リッキー(Abhas Ricky)は次のよう述べています。「私たちは、大手企業の複雑に進化し続けるエンタープライズグレードのセキュリティ、プライバシー、認証、LLM に対する要求に応えるために、エンタープライズ AI エコシステムを構築しました。これには、高速コンピューティング、セマンティック クエリ、ベクトルの埋め込み、マルチモーダルエージェント、RAG アプリケーション、ファインチューニング、フロンティアモデルにおける完全なソリューションスイートがあります。AI 研究者や専門技術者によって、400 を超える最先端の AI アクセラレータ(AMP)や、カスタマーボイスの分析、請求書の照合、保険業務の自動化といった、付加価値のあるユースケースをサポートする数多くのエージェントアプリがデプロイされてきました。私たちは、最先端モデルとナレッジベース上に構築された、完全統合型のエンタープライズ AI プラットフォームを提供し、お客様に寄り添いエキスパートとともに提供する、本番環境に移行可能なフィジビリティの高いソリューションを実現します。」

  • シンガポールに拠点を置く大手銀行の Oversea-Chinese Banking Corporation(OCBC)でデータサイエンスおよび AI 責任者を務めるアドリアン・シェナイエ(Adrien Chenailler)氏は次のように述べています。「OCBC は、Cloudera AI とエンタープライズ AI エコシステムパートナーの技術を活用して、数十の生成 AI アプリを本番環境にデプロイしました。コールセンター向けの文字起こしアプリでは、毎日何千時間もの通話をテキストにし、通話での平均処理時間を大幅に短縮させました。生成 AI によって、リレーションシップマネージャーが調査にかける時間を削減しています。Cloudera が、エンタープライズ AI エコシステムを拡張し続けていることで、実証されたソリューションアーキテクチャを提供し、プロトタイプから本番環境への移行を迅速化することを嬉しく思います。」

  • Anthropic で収益成長責任者を務めるケイト・ジェンセン(Kate Jensen)氏は述べています。「Anthropic が Cloudera のパートナーエコシステムへ参加することにより、組織は画像などの複雑なソースを持つ企業データから、隠された価値を引き出すことが可能になります。新たな画像分析機能で、画像、チャート、グラフィックなどの視覚データを実用的なインサイトに変換します。また、Cloudera AI Coding Assistant のデフォルトモデルである Claude や、Text to SQL や NLP コパイロットなどの潜在的なユース ケースにより、生産性を向上させ、データから新しい機会を見つけ出す強力な AI アシスタントをお客様に提供します。これにより、生データを実用的なインテリジェンスに変換し、企業がよりスマートな意思決定をより迅速に行えるようにします。」

  • Snowflake で AI 責任者を務めるバリス・グルテキン(Baris Gultekin)氏は次のように述べています。「Snowflake が Cloudera のパートナーエコシステムへ参加することにより、Snowflake の Arctic Embed モデルを NVIDIA の NIM に使用した Cloudera AI Inference と統合できることを嬉しく思います。これにより、双方のお客様は、大規模な生成 AI の可能性を最大限に引き出し、より迅速なインサイト、強化された意思決定、革新的なビジネス成果を実現することができます。Snowflake と Cloudera は、最新のデータプラットフォームの可能性を引き上げ、AI がさらに主導する世界の前線に立つために、必要なアジリティとインテリジェンスを企業に提供しています。」

■Snowflake との業務提携について

  • Cloudera で最高戦略責任者を務めるアバース・リッキー(Abhas Ricky)は次のよう述べています。「Apache Iceberg を使用してオープンデータレイクハウスの機能を Snowflake に拡張することで、お客様のデータワークフローの最適化を実現するだけでなく、イノベーション、効率化、成長の新たな機会につなげることが可能になります。これにより、お客様はセキュリティリスクを低減しながら、データアーキテクチャの簡素化やデータパイプラインの最小化、データエステートの総所有コスト削減をすることができます。Snowflake と Cloudera の提携が、現代のあらゆる組織にデータ主導の意思決定の次の時代をもたらします。」 

  • Snowflake でテクノロジー・アライアンス責任者を務めるタリク・ドウィエク(Tarik Dwiek)氏は次のように述べています。「Apache Iceberg は、データのオープンスタンダードを求めるお客様にとって主要な選択肢であり、Cloudera は Iceberg プロジェクトにとって不可欠な存在です。今回の提携は、Iceberg テーブルの標準化を選択するお客様の可能性を拡げるものとなります。サイロ化の解消や、多機能なアナリティクスを備えた統合ハイブリッドデータクラウドをすべてのお客様に提供できることをうれしく思います。」

  • 業界アナリストであるサンジェブ・モハン(Sanjeev Mohan)氏は次のように述べています。「今回の提携により、ユーザーはクラウドやオンプレミスを問わず、SSOT として統合された堅牢なデータ管理プラットフォームを利用できるようになります。これにより、データ運用を合理化し、安全性を確保しながら、データの取り込みから AI やアナリティクスに至るまで、データライフサイクル全体で効率的な分析やインサイトを引き出すことが可能になります。業界大手2社の戦略的な提携による価値を、企業はすぐに実感することができるでしょう。」

Cloudera について

Cloudera は、データ、アナリティクス、 AI の活用から価値を引き出す真のハイブリッドプラットフォームを提供しています。他のクラウド専用ベンダーよりも 100 倍以上のデータを管理し、グローバル企業がパブリッククラウドやプライベートクラウドで保持するあらゆるデータを、価値のある信頼できるインサイトに変換できるよう支援しています。 Cloudera のオープンデータレイクハウスは、ポータブルなクラウドネイティブのアナリティクスによるスケーラブルで安全性の高いデータ管理を提供し、ユーザーが生成 AI モデルをデータに取り込むことを可能にすると同時に、確実なプライバシー保護と信頼性の高い AI 展開を可能にします。金融サービス、保険、メディア、製造業などの世界大手企業や政府機関は、現在だけでなく将来にわたって、実現が難しい課題をデータを活用して解決するために Cloudera を利用しています。詳細については、ホームページLinkedIn および X をご覧ください。 

Cloudera および関連するマークは、 Cloudera, Inc. の商標または登録商標です。その他すべての会社名および製品名は、それぞれの所有者の商標です。

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会社概要

Cloudera株式会社

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URL
https://jp.cloudera.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン 26階 TEC (The Executive Centre)
電話番号
03-6748-1506
代表者名
大澤 毅
上場
未上場
資本金
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設立
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