ONLYOFFICE Docs 8.2リリース:PDF共同編集、刷新されたインターフェイス、パフォーマンス最適化、シートでのRTL対応などを搭載
オープンソースオフィススイートの最新バージョンは、約30の新機能と500以上のバグ修正を含む大幅なアップデートを実現
Ascensio Systems Pte. Ltd(シンガポール)は、10月17日にONLYOFFICE Docs v8.2をリリースしました。この最新バージョンは、PDFの共同編集や署名機能、再設計されたユーザーインターフェイス、ファイルの高速読み込み、シートでのRTL(右から左)対応、ゼロダウンタイムデプロイメントなど、多数の新機能を搭載しています。
PDF共同編集でビジネスチームの効率化を実現
ONLYOFFICEのPDFエディターは、さらに洗練されました。このリリースから、PDFファイルの共同編集が可能となり、編集モードに切り替えるとデフォルトで「段落ロック」機能が有効化されます。これにより、変更内容は「保存」ボタンを押すことで反映されます。リアルタイムで共同編集を行いたい場合は、「高速モード」を選択するだけで設定が完了します。
PDF署名機能
今回のリリースでは、PDFファイルやフォームへの署名機能が初めて導入され、画像を挿入する形での署名が可能です。今後のアップデートでは、デジタル署名を含むさまざまな署名方式が追加予定で、デジタル署名は現在、ONLYOFFICEのデスクトップアプリで利用可能です。
新しくなったインターフェース
バージョン8.2では、エディター全体のインターフェースが刷新され、タブの表示スタイルを選べるようになりました。また、ツールバーの色をタブの背景色として適用できるようになり、さらに「灰色テーマ」を導入することで、ダークテーマを使用せずにインターフェースの色を抑えた表示が可能です。
パフォーマンスの最適化
ONLYOFFICEの開発チームは、読み込みスクリプトを最適化し、ファイルの読み込み速度が最大21%向上しました。また、Kubernetes Shardsとして提供されるONLYOFFICE Docsでは、ゼロダウンタイムデプロイメントが可能になり、エディターを停止せずにアップデートを行うことができます。
フィールドコードとドキュメントエディターでの共同作業の改善
新しいバージョンでは、ドキュメント作成を効率化するための便利な機能「フィールドコード」が追加されました。これにより、ページ番号や作成者名、日付、時間など、変更可能なデータを自動的に更新できます。
さらに、バージョン履歴で削除されたテキストのハイライト表示や、サードパーティソースからのテキスト挿入、アラビア語の番号設定プリセットも新たに追加されています。
シートエディターの反復計算とスムーズなスクロール
シートエディターには、反復計算のオプションが追加されました。この機能を使用すると、所定の精度に収束するまで、数式チェーンを指定回数だけ実行できます。また、大量の行を含むシートでのスクロールがスムーズになり、操作性が向上しました。
プレゼンテーションでの描画機能とランダム遷移
プレゼンテーション中に、デジタルペンで画面上に1色の線を描いて重要なポイントを強調することができます。また、スライドショーにランダムなトランジション効果が加わり、毎回異なるエフェクトがランダム順に適用されます。
RTL対応&ローカリゼーション
ONLYOFFICEは、グローバルなユーザーに対応するため、ローカリゼーションを継続的に強化しています。今回のリリースでは、シートエディターでのRTL(右から左)対応が強化され、セルの正しい配置が実現しました。また、辞書の更新、すべての言語に対応したスペルチェック機能の改善も行われました。
その他の改善点
バージョン8.2には、ピボットテーブルの改善やスマートアートの強化、ファイル情報セクションにカスタムフィールドを追加する機能、ヒストグラムやウォーターフォール、ファネルチャートの閲覧機能も追加されています。
デスクトップアプリのアップデート
Windows、Linux、macOS向けの無料アプリであるONLYOFFICE Desktop Editorsも、バージョン8.2にアップデートされ、タッチスクリーンサポートやローカルファイル用のCSVプレビュー機能など、オンラインバージョンと同様の改善点が追加されました。
ONLYOFFICE Docsについて
ONLYOFFICEは、先進的かつ安全なドキュメント処理を提供するオープンソースプロジェクトであり、世界中で1,500万人以上のユーザーが利用しています。
GDPRに準拠したオフィススイートは、テキスト文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、フォーム、PDFのためのウェブベースのエディターで構成されており、OOXMLファイルとの完全な互換性を提供します。編集機能として、リアルタイムおよびパラグラフロックによる共同編集モード、コメントとレビュー、内蔵チャット、バージョン履歴を備えています。
ONLYOFFICEは、WordPress、Jira、Moodle、Odoo、Seafile、ownCloud、Confluence、Nextcloudなど、さまざまなクラウドプラットフォームと統合可能で、WOPIプロトコルによる統合もサポートしています。
ONLYOFFICEは、Windows、Linux、macOS、Android、iOSなど、あらゆるプラットフォームやデバイスで展開でき、オンライン、モバイル、デスクトップバージョンをシームレスに切り替えることができます。
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