両育わーるどの活動 『「RDワーカー」(働く難病者)という言葉・ロゴ ・デザインを広め誰もが働きやすい社会を創る』 が「2026年度グッドデザイン賞」を受賞
NPO法人両育わーるど(所在地:東京都渋谷区、理事長:重光喬之)と株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役:松本千里・永井聖士)が共同で取り組む、「難病×はたらく」クリエイティブプロジェクトの活動――『「RDワーカー」(働く難病者)という言葉・ロゴ・デザインを広め誰もが働きやすい社会を創る』が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2026年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
審査では、働く難病者に「RDワーカー(Rare Disease Worker)」という名前を与え、言葉で輪郭を与え、当事者と企業や社会との間で相互理解を促した点が評価されました。
(当該受賞ギャラリー:難病者の就労課題を発信・啓発する活動)
■審査員の評価コメント
難病者の働く環境は、多様性を尊重する社会の広がりやテレワークの普及、医療の進歩や制度整備によって前進しているが、就労率はいまだ低く、企業の理解や配慮も十分とはいえない。本プロジェクトは、働く難病者に「RDワーカー(Rare Disease Worker)」という名前を与え、言葉で輪郭を与え、当事者と企業や社会との間で相互理解を促した点を評価した。今後、採用や職場づくりの現場で共通言語として広がっていくことを期待したい。
■活動の趣旨
「RDワーカー」(Rare Disease Workerの略)という言葉・概念・デザインを創り広める活動を通して、社会の理解不足と制度の狭間で孤立する700万人(弊団体推計)の難病者の社会参加・就労問題を、社会課題として顕在化させて難病者でも働ける・働きたいとの想いを伝え、誰もが働きやすい社会の実現へと繋げる活動。
■活動の背景
働きたくても働くことが思うように叶わない難病者の数は、推定100万人。難病者は体調が安定しないケースが多いが、働き方に理解と工夫があれば働ける人も多いことはあまり世の中には知られていない。また、難病へのイメージの偏りや偏見を恐れて、難病を発症しても周囲にカミングアウトできず誰にも相談できない人も多く、相互理解が進まない状況にある。そこで働きたくても働くことが叶わない難病者がいるという事実を広く世に知らせるために「RDワーカー」という言葉を開発し、ロゴとともにその概念を普及した。また、「RDワーカーが働きやすい社会は、誰にとっても働きやすい社会」という考えのもと、難病に限らず社会に眠る潜在的可能性を引き出すことも目指している。
■経緯とその成果
2024年夏から約一年かけて、難病当事者・支援者・医療者・コピーライターなどの有志メンバーが集まり、ヒアリングや打ち合わせを重ねて「RDワーカー」という言葉を開発し、象徴となるロゴデザインを制作した。そして「働きたい誰もが働きやすい社会へ」というポジティブなメッセージとともに、多様で柔軟な働き方と「誰もに可能性が開かれた未来」を示した。言葉とロゴができたことで、一人で悩みを抱えていた難病当事者たちの発信の一助となり、大手企業の社員も自身の難病を開示し語り始めた。その想いはメディアにも伝わり、様々なメディア多数で取り上げられ、山梨県・千葉県・東京都・港区・荒川区・北海道・山形県など自治体での難病者採用が始まりつつある。
■どこで見られるか
両育わーるど公式HP RDワーカー紹介ページ
■受賞者コメント
特定非営利活動法人両育わーるど 理事長 重光喬之
「難病」×「働く」の可能性を信じて。
私たちは、難病者の就労と社会参加に取り組む中で、「当事者が声を上げなければ社会は変わらない」という現実に直面してきました。制度の隙間に置かれ、働く選択肢が限られてきた人たちがいます。医療やテクノロジー、働き方の変化により、難病と向き合いながら働く人たちは確実に広がっています。私たちはそうした人たちをRDワーカーと呼びます。働くことは、本来もっと自由で柔軟であっていい。この取り組みを通じて、その可能性を社会に提案していきます。
株式会社電通 クリエイティブディレクター/コピーライター 外崎郁美
働きたいと思うすべての人が働ける社会でありたい。たとえ病気があったとしても。そんな願いを形にするために動きつづけてきた人たちの想いを少しでも広く届けるために、若手クリエーターたちにそれぞれの感性で作品づくりをお願いしました。制作過程で実際にRDワーカーであるみなさんにお話を聞くたびに、これまで気づけなかった視点にたくさん気づかせていただきました。これこそがRDワーカーの可能性であり大きな力です。知ってもらう。 まずこの一歩を踏み出すことで、社会が動き出すと思うとワクワクします。
■グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を継承する、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度です。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、かたちの有無にかかわらず、人が理想や目的を果たすために築いたものごとの質を評価・顯彰しています。
2026年度グッドデザイン賞は、4月1日に募集を開始し、5,111件が審査対象となり、国内外のデザイン関連分野の第一人者で編成された審査委員会によって、二次にわたる厳正な審査を実施した結果、全1,484件の受賞が決定しました。
(公式サイト:https://www.g-mark.org/)
■NPO法人両育わーるどについて
両育わーるどは、「障害や難病を越え、互いに学び合い、誰もが自らの望むように生きられる社会」の実現を目指し、「知らないを知る」「社会参加を身近に」という 2 つのミッションを掲げています。現在は、制度の狭間にいる難病者の就労機会の向上に注力しています。
ビジョン実現のために、「当事者の周囲に向けた認知啓発のプログラム提供」、「調査や仕組みに落とし込むアドボカシー活動(難病者の社会参加を考える研究会の運営含む)」、「難病者の就労を広げる活動」の3つの事業を進めています。
2018年に当事者・支援者・企業・医療者らと「難病者の社会参加を考える研究会」を立ち上げ、2021年に『難病者の社会参加白書』を発行。2025年には第2号となる『難病者の社会参加白書2025』を発行し、全国の都道府県や支援機関など約3,500ヵ所へ約3,700冊を配布しました。また、難病者の社会参加を課題とした地方議員勉強会を継続開催し、勉強会参加議員からこれまで20を超える自治体で約40回の議会質問が行われ、そこから難病者の社会参加・就労における先進的な事例が生まれています。
名称 特定非営利活動法人両育わーるど
設立 2012年11月12日
代表 理事長 重光喬之(難病者)
所在地 東京都渋谷区神南1丁目11-4 FPGリンクス神南5階
■ 本件に関するお問い合わせ
NPO法人両育わーるど 広報担当 Email:info@ryoiku.org
■ 受賞活動クリエイティブ



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