Taylor Devices社製フルード粘性ダンパー、施工事例
--- 建築物設計の需要(建物のニーズに応じてカスタマイズ可能な制振ソリューション)---
株式会社コンステック(大阪府大阪市:社長 茶家義明)は、2025年7月22日に配信したプレスリリースにて「Taylor Devices社製フルード粘性ダンパー、国内における採用本数が2000本を突破!」を発表しました。今回は、大学の研究棟ビルの改修工事で納入・施工しましたのでご紹介いたします。


現在は建築・土木の設計事務所やゼネコンなどからいただく多くの引き合いや問い合わせに対応しています。引き合いの用途としては、既存建物の耐震補強、新築建物の制振ソリューション、基礎免震システムにおける振動の吸収、大型橋梁の振動吸収などです。
製造工場から施工現場まで
工場における製造完了から日本の施工現場到着までの過程は次の通りです。

出荷前製品検査
フルード粘性ダンパーの出荷前検査は、お客様のお⽴会いのもとメーカーであるテイラー
デバイス社の本社⼯場(⽶国ニューヨーク州ノーストナワンダ市)で⾏います。
テイラーデバイス社が実施済みの試験の結果を書類で検査した後、専⽤の試験機を使い
外観検査、性能確認検査、ストローク確認検査等を⾏います。




国際輸送
各種検査において合格が確認された後、工場を出荷されたフルード粘性ダンパーをテイラーデバイス社から日本へ輸送します。製品が大きく重量物であるため航空機ではなく貨物船による海上輸送を使います。
テイラーデバイス社でコンテナに搭載し、米国北東部ニューヨーク州から北米西海岸までトラックで陸送してカリフォルニア州ロングビーチ港もしくはカナダのバンクーバー港で貨物船に積載して日本まで運びます。テイラーデバイス社を出荷してから日本の港に到着するまでの期間はおよそ8週間です。


到着後検品
貨物船が到着する港の税関で日本への輸入手続きを済ませた後、倉庫にコンテナごと運びコンテナからの荷下ろし(デバンニング)を行います。その後、当社の社員が倉庫へ赴き、輸送中に破損、キズなどの問題が発生していないかどうかの検品を行います。


施工現場搬入
施工計画に合わせてトラックで現場に搬送し、クレーン等を使って荷下ろしを行ったあと、施工現場に搬入します。




フルード粘性ダンパーはこのような過程を経て現場まで運ばれ、施工されています。
テイラーデバイス社について
テイラーデバイス社は1955年の設立以来、建造物向け制振用ダンパー、免震ダンパー、航空宇宙/防衛および一般産業向けのエネルギー制御製品を提供する世界的なメーカーです。同社は、高品質で耐久性のある制振ソリューションにおけるグローバルリーディングカンパニーの地位を確立しています。
建物や橋梁では,これまでに世界中で770以上に採用され、世界35ヵ国に3万台以上のダンパーが設置されています。地震が多発する地域だけでなく、台風などの強風が発生する地域でも数多く採用されており、超高層ビル、大型商業施設、総合医療センター、長大な橋梁などの実績があります。


(株)コンステックについて
コンステックは1969年(昭和44年)の創業以来長年にわたり、鉄筋コンクリート造・鉄骨造建造物の調査・診断から補修・補強工事までを一貫して手がけ、既存建築物の長寿命化分野におけるリーディングカンパニーとして成長を遂げてまいりました。全社員が技術者としての誇りと責任を持ち、社会のニーズに対応した価値ある独自の技術開発を推し進め、安全・安心で持続可能な社会環境の提供に努力してまいります。
株式会社コンステック
本社 〒540-0031 大阪府大阪市中央区北浜東4-33
代表取締役社長 茶家義明
事業内容
鉄筋コンクリート造及び鉄骨造建築物の調査・診断
鉄筋コンクリート造及び鉄骨造建築物の補修・改修補強工事
鉄筋コンクリート造及び鉄骨造建築物の耐震診断・耐震補強工事
土木構造物の調査・診断
土木構造物の補修・補強工事
アスベスト処理及びダイオキシン除去工事
歴史的構造物の補修・補強工事
その他関連するコンサルタント業務及び工事
問合せ先
株式会社コンステック ソリューション本部 構造技術部
engineering-headquarters@cons-hd.co.jp
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