【福岡県内初】全国に広がる「こどもユレタキャラバン」を宗像市で開催

最大震度7の地震に、子どもはどう命を守る?

特定非営利活動法人減災教育普及協会

地域の新たな被害想定から、避難訓練を考える

宗像地区防災協会は11月26日(木)、宗像市立玄海東小学校で、子どもたちが地震の危険を予測し、自分で判断・行動する力を育てる「こどもユレタキャラバン」を開催します。福岡県内では初めての開催となります。また、午前にはイオンモール福津で市民向け避難訓練のアップデート「避難訓練2.0」を開催します。

今回の取材で見られること

  1. 子ども自身が危険を発見し、判断する姿。
    身の回りの危険を考え、揺れを体験しながら、命を守るための行動を学びます。

  2. 被害の実像に合わせた、新しい避難訓練。
    地域で想定される被害から危険を予測し、判断と行動につなげるこれからの減災教育の実践です。

  3. 地域の安全を、地域の人々が守る姿。
    地域の防災協会が主体となり、災害前から子ども自身が命を守る力を育てる、地域の共助の取り組みです。

全国に広がる、地域の減災教育

2024年8月26日、NPO法人減災教育普及協会は、「徳島ゆらし隊」と共に、徳島県知事を表敬訪問し、県内の防災教育の現状と課題について意見交換を行いました。

2026年4月、徳島県とNPO法人減災教育普及協会は連携協力協定を締結しました。徳島県では、地域住民による「徳島ゆらし隊」が「こどもユレタキャラバン」を展開しています。

「地域ゆらし隊」は、地域で想定される被害や指導方法を学び、揺れの体験を危険の予測・判断・行動につなげる減災教育の担い手です。

関連:徳島県との連携協力協定について


宗像市の地震想定が、最大震度6強から7へ

福岡県は2025年、地震の被害想定を大幅に見直しました。この調査結果や県の地域防災計画の改定などを踏まえ、宗像市も2026年6月に地域防災計画を改正しました。

宗像市のこれまでの計画(2025年5月版、県の2012年調査に基づく)では、西山断層による市内の震度を5弱~6強と想定していました。新しい計画では、西山断層帯が連動した場合の最大震度が7となり、揺れによる建物の全壊約1,300棟、半壊約4,100棟を想定しています。

震度7。子どもたちは自分の命をどう守るのか

気象庁によると、震度6強以上では、人は立っていることができず、這わなければ動けない、あるいは揺れに翻弄されて動くことさえできない状況が想定されます。

震度7では耐震性の低い木造建物は傾いたり倒れたりするものがさらに多くなり、耐震性の低い鉄筋コンクリート造建物では柱が崩れ、倒れるものが多くなります。耐震性の高い建物でも損傷する場合があります。

また、体育館など大きな空間を持つ施設では、建物に大きな被害が出ない程度の揺れでも、天井などが破損・脱落することがあります。
そんな地震が起きたとき、子どもたちは自分の命をどう守るのでしょうか。

防災を教える人たちは、地域の災害想定を知っている?

NPO法人減災教育普及協会と日本大学の共同研究では、12都府県の保育・教育者2,577名を対象に、地域で想定される災害や被害について調査しました。

その結果、「知らなかった」が60%、「想像していたものと異なっていた」が25%。合わせて85%に達しました。

地域の被害想定が教育現場に共有され、訓練の内容に反映されているか。研究では、その接続に構造的な課題があることが指摘されています。

危険を知り、判断し、行動する。そのための訓練へ

身の回りで何が倒れ、何が落ち、どこに危険が生じるのか。

地震が起こる前に危険を予測し、状況に応じて判断し、行動する力を育てる必要があります。

そして、知っていることと、実際にできることは違います。

本番で必要になる判断と行動を、事前に訓練しておくことが重要です。

宗像市の地域防災計画でも、学校における防災教育の推進を重点対策の一つとし、「自らの判断で行動できる児童生徒」の育成を掲げています。

「こどもユレタキャラバン」は、地域の被害想定を踏まえ、子どもたちが自分のいる場所で起こり得る危険を予測し、状況に応じて判断・行動する力を育てる減災教育プログラムです。

どこでも地震体験マット『YURETA』を使い、地域の被害想定と結びつけて揺れを体験します。その場所で何が危険になるのかに気づき、より危険の少ない行動を考える「想定地震体験」です。

子どもたちは、体験を通じて気づいた危険や学んだことを、家族や周囲の人に伝えていきます。

災害が起きる前にできる、地域の共助

今回の取り組みを主催するのは、宗像地区消防本部予防課内に事務局を置く宗像地区防災協会です。

災害が起きたとき、地域の人々が助け合うことは大切です。

そして、災害が起きる前に地域の大人たちが協力し、子どもから大人まで、一人ひとりが自分の命を守る力を育てることも共助の一つです。

地域の被害想定を出発点に、子ども自身が命を守る力を育てる。そして、その学びを地域の大人たちが支えていく仕組みが「こどもユレタキャラバン」です。

これからの減災教育と避難訓練は、どう変わっていくのか。ぜひ、その可能性を現場でご覧ください。

開催概要

開催日:2026年11月26日(木)

第1部|市民向け避難訓練のアップデート「避難訓練2.0」

時間:10:30〜11:30
会場:イオンモール福津 1階ノースコート(福岡県福津市日蒔野6-16-1)
対象:一般市民

第2部|こどもユレタキャラバン

時間:13:25〜14:20
会場:宗像市立玄海東小学校 体育館(福岡県宗像市田野1382)
内容:小学生を対象とした減災教育プログラム

主催:宗像地区防災協会

講師

江夏猛史(えなつ たけし)

NPO法人減災教育普及協会 理事長。日本大学危機管理学研究所 研究協力員。リスクや被害想定を起点に、必要な認知・判断・行動へつなげる考え方「Risk to Action」を提唱し、避難訓練の実践と検証に取り組んでいます。

NPO法人減災教育普及協会

被害に遭わない力を育てるため、子どもから大人までを対象に減災教育の研究・実践・普及に取り組むNPO法人です。

被害を起点にリスクを捉え、命を守る減災教育に取り組んでいます。減災とは、防げない被害や弱点があることを前提に、状況に応じて自ら行動を選択できる力を育てる考え方です。

公式サイト:https://gensai.or.jp/

取材・お問い合わせ

宗像地区防災協会 事務局
(宗像地区消防本部 予防課内)

担当:井上、牧
電話:0940-36-3080
メール:munakatabousai-k@munakata119.jp

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会社概要

URL
https://gensai.or.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
神奈川県横浜市青葉区美しが丘 1-13-10吉村ビル113
電話番号
045-532-8937
代表者名
江夏猛史
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年10月