従来のモーターの限界を克服する韓国ディープテック企業EFLOWの次世代「小型AFPMモーター」、株式会社JASPが日本での展開を開始
~「最小の心臓で、地上から宇宙まで」モビリティ・ドローン・ロボット・人工衛星の4大市場へトタルソリューションを提供~
世界でも数少ない中小型 AFPM(アキシャルフラックス永久磁石モーター)の設計・量産を手掛ける韓国のディープテック企業EFLOWは、従来の円筒形ラジアルモーターが抱える課題に対応する次世代小型AFPMモーターソリューションを発表した。
「最小の心臓で、地上から宇宙まで」をコンセプトに掲げ、独自のパンケーキ構造と製造技術により、従来のラジアルモーターと同一出力でありながら厚み約60%削減、トルク密度約2倍、生産コスト最大50%削減を実現した。
欧州市場をはじめ、グローバル企業のサプライチェーンにおける採用実績を基盤として、今後は日本を含むアジアおよび北米市場への展開を本格化する。

■ 開発の背景:従来のラジアルモーターが抱える課題

近年、ロボット、ドローン、人工衛星をはじめとする先端分野の拡大に伴い、モーターには小型化、高効率化、高精度制御に対する要求が一層高まっている。一方、長年にわたり広く採用されてきた有芯ラジアルモーターは、構造上の特性から、さらなる性能向上に向けて以下のような課題を抱えている。
エネルギー効率の向上
モーターは世界の電力消費の大きな割合を占めており、省エネルギー化への要求が高まる中、従来構造ではさらなる高効率化に限界があるとされている。
小型・軽量化への対応
円筒形構造は一定の厚みや重量を伴うため、ドローンの飛行時間の延長や人工衛星の打ち上げコスト低減など、重量が性能や運用コストに直結する用途では、小型・軽量化が重要な課題となっている。
発熱および制御性能
発熱による連続運転性能への影響や、コギングトルクによる制御精度への影響など、用途によってはさらなる性能改善が求められている。
EFLOWは、モーター構造を従来の円筒形から薄型パンケーキ構造を採用したAFPMへと転換することで、これらの課題への対応を図り、小型・高効率・高出力を両立する次世代モーターの開発を進めてきた。
■ EFLOWのAFPMモーターがもたらす技術革新と特徴
EFLOWのAFPMモーターは、独自の設計・製造技術により、小型・軽量化と高出力化を両立するとともに、生産性やシステム提案力の向上を実現している。
・小型・軽量化と高出力を両立
同一出力条件において、以下の性能を実現している。
- 厚み: 60%削減(120mmから50mmへ薄型化)
- 重量: 30%削減(2.0kgから1.4kgへ軽量化)
- トルク密度: 2倍に向上(8 kW/kgから16 kW/kgへ)
- 連続駆動温度: 駆動温度が+30℃向上し、-120℃から150℃の極限環境に対応
・部品40個を金型1個に集約する「製造革新」
従来の複雑な構成部品(40個)を独自の金型1個へと統合。これにより、生産原価を20分の1に引き下げることに成功した。一般的な精密モーター製品との比較では、「価格は約55%」「納期は半分以下(16〜24週→8週)」という圧倒的なコスト・スピード優位性を誇る。
・周辺機器を統合した「トータルソリューション」
競合他社がモーター単体での提供に留まるのに対し、EFLOWは【モーター + 駆動機器 + 自社開発 AIセンサー】をワンパッケージにした、インテリジェントなトータルソリューションとして提案できることも特長の一つである。

■ 4大市場における展開と実証実績
EFLOWは、単一のAFPMコアを共通プラットフォームとして活用することで、開発効率の向上とR&Dコストの最適化を図りながら、モビリティ、ドローン、ロボット、人工衛星の各分野へ製品展開を進めている。
1.モビリティ(量産・供給実績)
欧州を中心に、25社以上のBtoB顧客へ製品を供給しており、リピート受注率は98%を記録している。 スペインのラストワンマイル向け電動モビリティメーカーへの年間7,500セット以上の長期供給約束や、ドイツの電動軽量車両メーカーへの 輸出実績に加え、ドイツの国際物流大手の水素カーゴへの実装着検証も完了している。

2.ドローン(2026年9月 量産開始予定)
ドイツの顧客より2万ユニットを受注しており、2026年9月から量産開始を予定している。
3.ロボット(開発中)
韓国大手電子メーカーのウェアラブルロボットプロジェクトに参画し、750WクラスのAFPMモーターの共同開発を進めている。
4.人工衛星(開発完了)
韓国大手電機メーカーの共同開発により、宇宙空間の過酷な環境に対応するキューブサット(超小型衛星)向けAFPMモーターを開発した。
このほか韓国の自動車メーカーのマイクロモビリティ向けサプライチェーンへの参画に加え、欧州大手航空宇宙メーカーとの3年間にわたるPoC(概念実証)および共同開発を実施している。また、フランスの大手企業との年間10万台規模の案件についても商談を進めている。
■ 強固な特許障壁(ディフェンシビリティ)
EFLOWは、独自の製造技術、知的財産、システムソリューション、量産実績を基盤とした事業体制を構築している。知的財産については、韓国、中国、米国の3カ国において、計84件(登録42件、出願42件、PCT出願6件)の特許ポートフォリオを保有している。また、FTO(技術侵害リスクのない自由な運営環境e)調査を実施し、第三者の知的財産権侵害リスクに関する検証を完了している。
■ 今後のグローバル戦略とビジョン
EFLOWは、営業、設計、製造の各分野で30年以上の経験を有するメンバーで構成される、韓国とドイツのグローバルチーム(24名、うち研究開発20名)を中心に事業を展開している。
現在、Series Aラウンドにおいて180億ウォン(プレマネーバリュエーション620億ウォン)規模の資金調達を進めている。調達した資金は、約60%を研究開発および専門人材の採用・育成、約20%を量産設備や金型の整備に充当する計画である。
今後は、2026年に欧州生産拠点の稼働を予定しているほか、2028年には北米での生産体制の構築および事業拡大を進めるとともに、アジア市場における事業展開を強化していく方針である。
また、2029年のKOSDAQ市場への上場を目指すとともに、中長期的にはAFPMモーター分野におけるグローバル事業のさらなる拡大を推進していく。
近年、日本市場においてもAFPMモーターへの関心が高まる中、EFLOW製品に関するお問い合わせや技術開発・共同開発に関するご相談については、東京都千代田区に拠点を置く株式会社JASPが日本国内の窓口として対応している。
株式会社JASPは、日本市場における製品提案、技術サポート、共同開発に向けたパートナーシップ構築を通じて、EFLOWのAFPMモーター技術の普及と市場展開を支援していく。
株式会社JASP
東京都千代田区霞が関3-7-1霞が関ビジネスセンター401
部署・担当者:Devise sales and Solution team・趙
Tel. 03-3508-4200
e-mail. cho@jasp.co.kr
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