人手不足の現場へ。製造・建設の設備管理で「省人化」「省エネ」を実現。無線IoT制御システム「Field Magic」提供開始

新設・既設の両方に対応。配線工事を最小化。広大な施設の「監視」と「制御」をLoRa無線で一元管理。

BH

BH株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:澤 規仁)は、工場やプラント、大規模ビル、物流・研究施設などにおいて、設備監視と制御を無線で一元管理し、省エネ運用を目指すプロダクト
「Field Magic(フィールドマジック)」の提供を開始したことをお知らせします。

LoRaコントローラとLoRa通信/入出力ユニットの親機・子機構成

製造業や建設業を始めとして、多くの現場では深刻な人手不足が続いています。2025年7月時点で有効求人倍率は1.22倍に達し、人口減少に伴う労働力確保の難しさも長期化しています。さらに建設業では2024年4月から時間外労働の上限規制が適用され、省人化・効率化は避けて通れない課題となっています。

本プロダクトは、こうした課題に対し、必要最小限の配線と自動化(スケジュール/しきい値の設定で制御)、さらに遠隔操作を組み合わせることで、効率的な運用を実現し、新しい現場への移行を支援します。「Field Magic」は、当社が工場や建設現場、研究施設などで培った無線製品の導入経験を基に、お客様が現在お使いの多様な設備に導入できるよう柔軟に設計されており、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティ経営に貢献します。

設置例

工場の非稼働エリアの照明や設備を遠隔スケジュール制御
広域施設における多台数設備も中継で一元管理

システムの仕組み

「Field Magic」は、施設内に点在する設備(照明・換気扇・電磁弁等)にLoRa通信ユニット(子機)と入出力ユニット(子機)を設置し、制御やデータ収集を可能にします。子機間は最大3段の中継で、約10kmの広範囲をカバー。データはLoRaコントローラ(親機)に集約され、利用者はインターネット経由で親機にアクセスし、Webブラウザのダッシュボードを通じて場所を問わずに設備の監視、履歴確認、スケジュール設定、遠隔操作などが可能です。通信は暗号化されており、改ざんや傍受から保護されています。また、お客様の業務内容に合わせて、アプリケーションやユニットのカスタマイズ開発も行います。

※無線通信には920MHz帯の「特定小電力無線(LoRa)」を採用しています。2.4GHz/5GHz帯の無線LANとの電波干渉を回避しつつ、約2kmの長距離通信を実現します。

プロダクトの特長

1. 広域カバーと可視化

無線で設備の稼働データを自動収集し、最大3段中継で約10kmをカバー。Webダッシュボードにグラフやマップで表示し、関係者がスムーズに共有可能。

2. スケジュール設定と遠隔操作

照明・換気扇・エアー供給ラインなどの非稼働時にスケジュールで自動停止・復帰。急な残業や休日出勤にも遠隔操作で柔軟対応し、切り忘れを防止して省エネを実現。

3. 少ない工事で柔軟拡張

LoRa無線と中継機で配線困難な別棟や屋外もカバー。既設設備にも後付けでき、必要箇所から段階的に導入・拡張が可能。

※通信距離や構成上限は、設置環境や通信頻度に依存します。

開発背景

従来の施設管理は、担当者が定期巡回してデータを回収する方法や、設備をスイッチで手動操作する方法が主流でした。しかしこの運用では、状況をこまめに把握することが難しく、さらに非稼働時にも設備が稼働し続けることで、エネルギーロスが大きな課題となっていました。

「Field Magic」は、こうしたアナログな管理手法を、無線技術と自動化で現場運用をスマートにします。これにより、ムダな運転や巡回工数を仕組みで削減し、人手不足やエネルギーコスト上昇といった課題に対応する、最小限の配線で効率的に運用できる現場を実現します。

想定する利用シーン

工場・プラント
- 建屋設備(照明・換気・送風・エアー供給ライン)の監視・制御

- 屋外計測点(水位・流量・温度・電力など)のデータ収集

建設現場

- 仮設照明・電源の遠隔操作
- 防犯システムとの連動

商業施設・研究所
- 設備の一元監視
- ゲート・出入口の遠隔操作
- 異常時アラート通知

参考データ・出典

厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年7月分)」:有効求人倍率1.22倍(季節調整値)
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62187.html

厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/topics/01.html


BH株式会社について

BH株式会社では、工場や設備メンテナンスなど、産業施設を支える方々の現場業務を、より安全かつ快適にするデジタル製品を開発しています。照明、空調、防災、セキュリティなど、施設のあらゆる維持管理業務にデジタル技術を活用し、労務負担の軽減、安全性の向上、エネルギー消費の最適化を実現します。

会社名:BH株式会社
所在地:〒160-0008 東京都新宿区四谷三栄町3-7 森山ビル東館 4F
代表者:代表取締役 澤 規仁
事業内容:設備制御製品事業、DXソリューション事業
TEL:03-6407-1866

Web:https://buildinghuman.com

【本件に関するお問合せ】

広報担当メールアドレス

pr@buildinghuman.com

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

URL
https://buildinghuman.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区四谷三栄町3-7 森山ビル東館4F
電話番号
03-6407-1866
代表者名
澤規仁
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年04月