<熱と暮らし通信>日本人の入浴習慣について全国47都道府県別徹底調査 ヒートショック予備軍が最も多い県は千葉県・宮崎県 日本一長風呂県は千葉県、日本一熱風呂県は愛媛県
ヒートショック予備軍都道府県別ランキングマップ公開!入浴科学者・早坂先生監修 ヒートショックから身を守る入浴前準備呼吸も紹介
この度、熱で暮らしを豊かにするリンナイ株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:内藤 弘康)では、入浴習慣の実態について調べるため、全国47都道府県の20~60代の男女 計2,350名を対象に「入浴」に関する意識調査を実施しました。リンナイでは、入浴に関しての意識調査を行うのは今年が3年目となりますが、今回は初の都道府県調査を実施し、「日本一長風呂県」「日本一熱風呂県」や、「ヒートショック予備軍が多い県」など様々なランキングを作成しました。皆様のお住まいの県はランクインしているかをご確認いただきつつ、ご自身の入浴方法について是非一度見直す機会としていただければと存じます。
<主な調査結果>
早坂 信哉 先生
東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。
入浴科学者・早坂先生監修 ヒートショック危険度チェックシートで調査!
早坂先生にヒートショック危険度チェックシートを作成いただきました。チェック数が5個以上ある方はヒートショックになる可能性が高い『ヒートショック予備軍』です。最もチェック数の多かった項目は、「自宅の脱衣室に暖房設備がない」、2番目に多かった項目は「自宅の浴室に暖房設備がない」となり、設備面でヒートショック予防が出来ていないご家庭が多数あることが判明しました。
Q1.次の項目のうち、あなたにあてはまるものはどれですか?すべてお選びください。 (複数回答 N=2,350)
是非上の10項目のうち、いくつご自身に当てはまるか試してみてください。チェック数が5個以上ある方はヒートショックになる可能性が高い『ヒートショック予備軍』です。ただし、1つでも当てはまればヒートショックの可能性がありますので油断できません。今回の調査では脱衣室や浴室に暖房設備のない方がとても多く、健康のためにも暖房設置をぜひお願いしたいと感じました。
ヒートショック予備軍都道府県別ランキングマップ公開!
ヒートショック予備軍が最も多いのは千葉県・宮崎県 約4人に1人が予備軍と判明
都道府県別のヒートショック危険度を表す「ヒートショック予備軍都道府県別ランキングマップ」を作成しました。ヒートショック危険度チェックシートでチェック数が5個以上ついた「ヒートショック予備軍」の方の割合が最も多いのは、「千葉県」「宮崎県」で、約4人に1人がヒートショック予備軍であることが分かりました。一方、ヒートショック予備軍が最も少なかったのは「長野県」で、なんと予備軍は0%という大変優秀な結果となりました。
ヒートショックの内容・対策法を知っている人はわずか2割未満!
「ヒートショック」というワードを聞いたことのない人が最も多いのは「滋賀県」「沖縄県」
約4人に1人が聞いたことのないという結果に!
昨今耳にすることの増えた「ヒートショック」というワードですが、認知について聞いたところ、ヒートショックの言葉が指す内容を知っており、対策法についても理解している方はわずか2割に満たない結果となりました。
Q2. あなたは「ヒートショック」という言葉を聞いたことがありますか? (単一回答 N=2,350)
ヒートショックについて内容も対策法も知っている人が多い都道府県ランキング
※同率3位多数につき、省略。
【早坂先生コメント】
今回初めてヒートショックの危険度や認知度の都道府県別調査を実施しました。ヒートショック危険度の高い県は意外にも暖かいと考えられる千葉県、宮崎県、沖縄県などでした。西日本でヒートショックの危険度が高いのは、暖かいからと油断をしているせいかもしれません。逆に危険度の低いのが長寿で有名な長野県、埼玉県、寒いと思われる北海道などでした。温かい地方だからと言っても冬は脱衣室の室温は下がりますので油断せず、備えをしてもらいたいものです。ヒートショックの認知度が高いにも関わらず、危険度が高い県もあり、認知と対策の実行に差があるのは意外な結果でした。
日本人の平均入浴時間は12.6分
入浴時間の安全ライン「10分」を超える入浴時間の方が約3割
日本一長風呂の都道府県は千葉県!
湯船に浸かる平均時間を聞いたところ、日本人の平均入浴時間は「12.6分」となりました。また、入浴科学者の早坂先生の提唱する安全ラインである入浴時間は「10分」ですが、10分を超える入浴時間の方も約3割いることが判明しました。都道府県別で結果を見たところ、日本一の長風呂県は千葉県となりました。
Q3.あなたが湯船に浸かる時間は平均何分ですか? (各単一回答 N=2,350)
1位 千葉県 15.5分
2位 山形県 15.4分
3位 茨城県 14.6分
4位 奈良県 14.3分
静岡県 14.3分
入浴時間の短い都道府県ランキング
1位 沖縄県 9.5分
愛媛県 9.5分
3位 高知県 9.9分
4位 鳥取県 10.0分
5位 香川県 10.4分
お風呂でのぼせた経験があるかを尋ねたところ、「ある」と答えた人は42.9%となりました。「ある」と答えた人に、何分くらいの入浴でのぼせたと実感したか聞いたところ、「11~20分」と答えた人が最も多い結果となりました。
Q4.あなたはお風呂でのぼせた経験はありますか。(各単一回答 N=2,350)
Q5.平均何分以上の入浴でのぼせたと実感しましたか。(単一回答 N=1,009)
これまでも安全のため10分以下の入浴を推奨していましたが、予想通り、のぼせは11分以上で発生しやすいことが、今回の大規模調査でも明らかになりました。
ヒートショック危険度の高い「41℃」以上の温度で入浴している人は半数以上!
日本一熱風呂県は愛媛県 平均41.6℃のお湯に浸かっていることが判明
冬場の浴槽の温度設定は、40℃が最も多く、40~42℃がボリュームゾーンということがわかりました。ヒートショック危険度の高いお風呂である41℃以上のお風呂に入浴している人は全体の半数以上いることが判明しました。また、都道府県別で見ると、冬場のお湯の温度が最も高い「日本一熱風呂県」は愛媛県で、平均41.6℃のお風呂に入っていました。
Q6.ご自宅の浴槽について、冬場のお湯の温度を教えてください。 給湯器の温度設定がある場合、その温度をお答えください。(各単一回答 N=2,350)
1位 愛媛県 41.6℃
2位 広島県 41.4℃
3位 栃木県 41.3℃
鳥取県 41.3℃
大分県 41.3℃
お風呂の温度が低い都道府県ランキング
1位 岩手県 40.4℃
福岡県 40.4℃
2位 神奈川県 40.6℃
熊本県 40.6℃
※同率3位多数につき、省略。
【早坂先生コメント】
今回は、長風呂や熱風呂ランキングを初めて調査しました。寒い地方での長風呂、熱風呂を予想していましたが、温暖な千葉県が長風呂のトップ、愛媛県が熱風呂のトップと意外な結果でした。ヒートショック対策は寒い地方だけの課題ではないことが明らかになりました。
深夜の1人風呂をしている人は3人に1人 深夜1人風呂が最も多かったのは茨城県
湯船派が多いのは山形県、シャワー派が多いのは沖縄県という結果に
万一、入浴時に体調不良を起こしてしまった際に、異変にすぐに気がついてくれる人がいない環境での入浴には危険が潜んでいます。そんな「深夜の1人風呂」をしている人は、約3人に1人いることが判明しました。
Q7.あなたは家族が寝静まった後や一人の時の深夜に入浴することはありますか。(単一回答 N=2,350)
1位 茨城県 54.0%
2位 香川県 50.0%
3位 神奈川県 48.0%
4位 岩手県 46.0%
岐阜県 46.0%
奈良県 46.0%
入浴する際に湯船派か、シャワー派かを調査しました。その結果、湯船派が多いのは山形県、シャワー派が多いのは沖縄県という結果になりました。
Q8.あなたは入浴するとき、湯船に浸かるのとシャワーではどちらが多いですか? (単一回答 N=2,350)
湯船派が多い都道府県ランキング
1位 山形県 80.0%
2位 静岡県 78.0%
3位 福島県 74.0%
群馬県 74.0%
佐賀県 74.0%
シャワー派が多い都道府県ランキング
1位 沖縄県 82.0%
2位 鹿児島県 54.0%
3位 北海道 52.0%
4位 高知県 48.0%
【早坂先生コメント】
入浴で多い体調不良は知らぬうちに意識を失うことです。家族が寝静まった後など、異変に気づいてくれる人のいないタイミングでの入浴が習慣化してしまっている人は注意してください。また入浴中、眠さ・だるさを感じたときは、一旦湯船が出るようにしましょう。 沖縄県は以前からシャワー派が多いことは指摘されていました。湯船に浸かることは健康寿命を延伸させることが研究から分かっていますので、積極的に湯船に浸かりたいものです。
外湯へ行く頻度が最も多いのは熊本県
お風呂に何か入れる習慣がある人は4割
愛知県では「バラを入れる習慣がある」との回答も!
自宅以外のお風呂「外湯」へ行くことがある人に、その頻度を聞いたところ、最も外湯へ行くのは熊本県ということが分かりました。
Q9.あなたは外湯(家以外のお風呂)へ行くことはありますか?(単一回答 N=2,350)
Q11.あなたはお風呂に入る時、入浴剤など何か入れる習慣はありますか?(単一回答 N=2,350)
Q12.あなたがお風呂に入れる習慣があるものをお答えください。(複数回答 N=939)
母親より父親が子どもをお風呂に入れる「パパ風呂家庭」が最も多いのは青森県!
お風呂の掃除を担当するのは「父(夫)」が最も多い県は三重県
お子さんのいるご家庭の方に、お子さんと入浴するのは母親、父親どちらが多い(多かった)か尋ねたところ、母親と答えた方が6割以上という結果になりました。都道府県別に結果を見てみると、「父親」と答えた方の割合が最も多かったのは青森県で、父親と答えた方は50.0%とちょうど半数でした。
Q13. あなたのご家庭では、お子様の入浴は母親と父親、 どちらの親が一緒に入浴することが多い(多かった)ですか? (単一回答 N=1,129)
1位 青森県 50.0%
2位 山梨県 48.0%
3位 大阪府 45.5%
4位 大分県 44.8%
5位 愛媛県 42.9%
佐賀県 42.9%
ご結婚されている方に、ご夫婦のどちらがお風呂掃除を行うことが多いか聞きました。その結果、女性の方がお風呂掃除を担当することが多いご家庭が7割以上いることが判明しました。都道府県別では、男性がお風呂掃除を最もしているのは三重県で、4割以上の家庭で男性がお風呂掃除を行っていました。
Q14.あなたのご家庭では、夫婦のうち、お風呂の掃除はどちらがすることが多いですか? (単一回答 N=1,268)
1位 三重県 45.2%
2位 愛知県 44.4%
3位 千葉県 42.8%
4位 東京都 42.3%
香川県 42.3%
【早坂先生コメント】
これも、今回初めての全国調査です。青森県は父親がお子さんと入る割合がトップであり、うらやましい県です。お風呂場は子どもにマナーを教えたりやコミュニケーションに大切な場です。父親が育児に関われる場面は母親よりどうしても少なくなりがちなので、父親がお風呂でお子さんと向かい合い、積極的にコミュニケーションを取るのはお子さんの発育にとっても大切なことです。また、お風呂の掃除はやや面倒な家事の1つではありますが、湯船への入浴の第1歩はお風呂掃除からですので夫婦で助け合いながら担当してもらえれば、と考えています。
お風呂周りの設備が30年以上変わらない世帯は半数以上!
浴室暖房機の設置率は、関西地方が一番高いことが判明
30年以上現在の家に住んでいる方に浴室周りの設備について聞いた結果、半数以上が浴室のリフォームを今までしておらず、30年前の設備を引き続き使用していることが判明しました。
Q15.あなたは現在住んでいる家の、浴室のリフォームをしたことはありますか? (単一回答 N=441)
Q16.あなたのご家庭では、浴室暖房機を設置していますか?
ヒートショック対策として何か習慣化している人はわずか2割未満
対策としては「脱衣所を暖めておく」が1位に
ヒートショック対策について何か習慣化していることがあるか聞いたところ、習慣化している人は2割未満となりました。また、習慣化している方に聞いたところ、1位は「脱衣所を暖めておく」、2位は「浴室を暖める」となりました。
Q17. あなたはヒートショック対策として、何か習慣化していることはありますか? (単一回答 N=2,350)
調査時期 :2018年9月14日~18日
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :20~60代 男女 計2,350人
調査エリア :全国47都道府県
※本リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、必ず【リンナイ調べ】とご明記ください。
高齢者の方が危ないイメージのあるヒートショックですが、実は老若男女注意が必要です。どなたでも気軽にどこでも実践できる、ヒートショック予防法「入浴前準備呼吸」を、入浴科学者の早坂先生に考案していただきました。是非、ヒートショックから身を守れるよう、毎日の入浴前の習慣にしてください。
ヒートショック予防!入浴前準備呼吸
入浴科学者 早坂信哉先生監修
以前より医療現場では、診察時の血圧測定で緊張によって血圧が急上昇してしまう方へ、深呼吸をしてから血圧を測定すると、平常時の血圧に下がることは知られていました。特に腹式呼吸は交感神経の興奮をおさえ、血圧を安定させる作用があるので裸になる前に行うことで、ヒートショック予防にもなる、と考えられます。また、浴室は湯船の湯で温まっており多少なりとも脱衣室よりも室温が高いので、下着を脱ぐのは浴室の中で行うようにしましょう。しかし、深呼吸でヒートショックを完全に防ぎきれる訳ではありませんので、先に記載されているような脱衣室や浴室の暖房、湯の温度の低め設定など、根本的な対策をお願いいたします。
<主な調査結果>
- ヒートショック危険度チェックシートで調査!ヒートショック予備軍が最も多い県は千葉県・宮崎県
- ヒートショックの内容・対策法を知っている人はわずか2割未満!
- 日本人の平均入浴時間は12.6分 日本一長風呂の都道府県は千葉県!
- ヒートショック危険度の高い「41℃」以上の温度で入浴している人は半数以上!日本一熱風呂県は愛媛県
- 深夜の1人風呂をしている人は3人に1人 深夜1人風呂が最も多かったのは茨城県
- 母親より父親が子どもをお風呂に入れる「パパ風呂家庭」が最も多いのは青森県!
- お風呂の掃除を担当するのは「父(夫)」が最も多い県は三重県
- お風呂周りの設備が30年以上変わらない世帯は半数以上!
- 浴室暖房機の設置率は、関西地方が一番高いことが判明
- ヒートショック対策として何か習慣化している人はわずか2割未満
早坂 信哉 先生
東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。
入浴科学者・早坂先生監修 ヒートショック危険度チェックシートで調査!
早坂先生にヒートショック危険度チェックシートを作成いただきました。チェック数が5個以上ある方はヒートショックになる可能性が高い『ヒートショック予備軍』です。最もチェック数の多かった項目は、「自宅の脱衣室に暖房設備がない」、2番目に多かった項目は「自宅の浴室に暖房設備がない」となり、設備面でヒートショック予防が出来ていないご家庭が多数あることが判明しました。
Q1.次の項目のうち、あなたにあてはまるものはどれですか?すべてお選びください。 (複数回答 N=2,350)
是非上の10項目のうち、いくつご自身に当てはまるか試してみてください。チェック数が5個以上ある方はヒートショックになる可能性が高い『ヒートショック予備軍』です。ただし、1つでも当てはまればヒートショックの可能性がありますので油断できません。今回の調査では脱衣室や浴室に暖房設備のない方がとても多く、健康のためにも暖房設置をぜひお願いしたいと感じました。
ヒートショック予備軍都道府県別ランキングマップ公開!
ヒートショック予備軍が最も多いのは千葉県・宮崎県 約4人に1人が予備軍と判明
都道府県別のヒートショック危険度を表す「ヒートショック予備軍都道府県別ランキングマップ」を作成しました。ヒートショック危険度チェックシートでチェック数が5個以上ついた「ヒートショック予備軍」の方の割合が最も多いのは、「千葉県」「宮崎県」で、約4人に1人がヒートショック予備軍であることが分かりました。一方、ヒートショック予備軍が最も少なかったのは「長野県」で、なんと予備軍は0%という大変優秀な結果となりました。
ヒートショックの内容・対策法を知っている人はわずか2割未満!
「ヒートショック」というワードを聞いたことのない人が最も多いのは「滋賀県」「沖縄県」
約4人に1人が聞いたことのないという結果に!
昨今耳にすることの増えた「ヒートショック」というワードですが、認知について聞いたところ、ヒートショックの言葉が指す内容を知っており、対策法についても理解している方はわずか2割に満たない結果となりました。
Q2. あなたは「ヒートショック」という言葉を聞いたことがありますか? (単一回答 N=2,350)
ヒートショックについて内容も対策法も知っている人が多い都道府県ランキング
1位 千葉県 32.0%
2位 岩手県 28.0%
3位 栃木県 24.0%
福井県 24.0%
宮崎県 24.0%
ヒートショックという言葉を聞いたことがない人が多い都道府県ランキング
1位 滋賀県 24.0%
沖縄県 24.0%
2位 山口県 22.0%
※同率3位多数につき、省略。
【早坂先生コメント】
今回初めてヒートショックの危険度や認知度の都道府県別調査を実施しました。ヒートショック危険度の高い県は意外にも暖かいと考えられる千葉県、宮崎県、沖縄県などでした。西日本でヒートショックの危険度が高いのは、暖かいからと油断をしているせいかもしれません。逆に危険度の低いのが長寿で有名な長野県、埼玉県、寒いと思われる北海道などでした。温かい地方だからと言っても冬は脱衣室の室温は下がりますので油断せず、備えをしてもらいたいものです。ヒートショックの認知度が高いにも関わらず、危険度が高い県もあり、認知と対策の実行に差があるのは意外な結果でした。
日本人の平均入浴時間は12.6分
入浴時間の安全ライン「10分」を超える入浴時間の方が約3割
日本一長風呂の都道府県は千葉県!
湯船に浸かる平均時間を聞いたところ、日本人の平均入浴時間は「12.6分」となりました。また、入浴科学者の早坂先生の提唱する安全ラインである入浴時間は「10分」ですが、10分を超える入浴時間の方も約3割いることが判明しました。都道府県別で結果を見たところ、日本一の長風呂県は千葉県となりました。
Q3.あなたが湯船に浸かる時間は平均何分ですか? (各単一回答 N=2,350)
1位 千葉県 15.5分
2位 山形県 15.4分
3位 茨城県 14.6分
4位 奈良県 14.3分
静岡県 14.3分
入浴時間の短い都道府県ランキング
1位 沖縄県 9.5分
愛媛県 9.5分
3位 高知県 9.9分
4位 鳥取県 10.0分
5位 香川県 10.4分
お風呂でのぼせた経験があるかを尋ねたところ、「ある」と答えた人は42.9%となりました。「ある」と答えた人に、何分くらいの入浴でのぼせたと実感したか聞いたところ、「11~20分」と答えた人が最も多い結果となりました。
Q4.あなたはお風呂でのぼせた経験はありますか。(各単一回答 N=2,350)
Q5.平均何分以上の入浴でのぼせたと実感しましたか。(単一回答 N=1,009)
これまでも安全のため10分以下の入浴を推奨していましたが、予想通り、のぼせは11分以上で発生しやすいことが、今回の大規模調査でも明らかになりました。
ヒートショック危険度の高い「41℃」以上の温度で入浴している人は半数以上!
日本一熱風呂県は愛媛県 平均41.6℃のお湯に浸かっていることが判明
冬場の浴槽の温度設定は、40℃が最も多く、40~42℃がボリュームゾーンということがわかりました。ヒートショック危険度の高いお風呂である41℃以上のお風呂に入浴している人は全体の半数以上いることが判明しました。また、都道府県別で見ると、冬場のお湯の温度が最も高い「日本一熱風呂県」は愛媛県で、平均41.6℃のお風呂に入っていました。
Q6.ご自宅の浴槽について、冬場のお湯の温度を教えてください。 給湯器の温度設定がある場合、その温度をお答えください。(各単一回答 N=2,350)
1位 愛媛県 41.6℃
2位 広島県 41.4℃
3位 栃木県 41.3℃
鳥取県 41.3℃
大分県 41.3℃
お風呂の温度が低い都道府県ランキング
1位 岩手県 40.4℃
福岡県 40.4℃
2位 神奈川県 40.6℃
熊本県 40.6℃
※同率3位多数につき、省略。
【早坂先生コメント】
今回は、長風呂や熱風呂ランキングを初めて調査しました。寒い地方での長風呂、熱風呂を予想していましたが、温暖な千葉県が長風呂のトップ、愛媛県が熱風呂のトップと意外な結果でした。ヒートショック対策は寒い地方だけの課題ではないことが明らかになりました。
深夜の1人風呂をしている人は3人に1人 深夜1人風呂が最も多かったのは茨城県
湯船派が多いのは山形県、シャワー派が多いのは沖縄県という結果に
万一、入浴時に体調不良を起こしてしまった際に、異変にすぐに気がついてくれる人がいない環境での入浴には危険が潜んでいます。そんな「深夜の1人風呂」をしている人は、約3人に1人いることが判明しました。
Q7.あなたは家族が寝静まった後や一人の時の深夜に入浴することはありますか。(単一回答 N=2,350)
1位 茨城県 54.0%
2位 香川県 50.0%
3位 神奈川県 48.0%
4位 岩手県 46.0%
岐阜県 46.0%
奈良県 46.0%
入浴する際に湯船派か、シャワー派かを調査しました。その結果、湯船派が多いのは山形県、シャワー派が多いのは沖縄県という結果になりました。
Q8.あなたは入浴するとき、湯船に浸かるのとシャワーではどちらが多いですか? (単一回答 N=2,350)
湯船派が多い都道府県ランキング
1位 山形県 80.0%
2位 静岡県 78.0%
3位 福島県 74.0%
群馬県 74.0%
佐賀県 74.0%
シャワー派が多い都道府県ランキング
1位 沖縄県 82.0%
2位 鹿児島県 54.0%
3位 北海道 52.0%
4位 高知県 48.0%
【早坂先生コメント】
入浴で多い体調不良は知らぬうちに意識を失うことです。家族が寝静まった後など、異変に気づいてくれる人のいないタイミングでの入浴が習慣化してしまっている人は注意してください。また入浴中、眠さ・だるさを感じたときは、一旦湯船が出るようにしましょう。 沖縄県は以前からシャワー派が多いことは指摘されていました。湯船に浸かることは健康寿命を延伸させることが研究から分かっていますので、積極的に湯船に浸かりたいものです。
外湯へ行く頻度が最も多いのは熊本県
お風呂に何か入れる習慣がある人は4割
愛知県では「バラを入れる習慣がある」との回答も!
自宅以外のお風呂「外湯」へ行くことがある人に、その頻度を聞いたところ、最も外湯へ行くのは熊本県ということが分かりました。
Q9.あなたは外湯(家以外のお風呂)へ行くことはありますか?(単一回答 N=2,350)
Q11.あなたはお風呂に入る時、入浴剤など何か入れる習慣はありますか?(単一回答 N=2,350)
Q12.あなたがお風呂に入れる習慣があるものをお答えください。(複数回答 N=939)
- バラ(愛知県)
- 桜(岩手県)
- 松(神奈川県)
- ハーブ(佐賀県)
- ハッカ(福島県)
- 乾燥どくだみ(秋田県)
- 岩塩(山形県)
母親より父親が子どもをお風呂に入れる「パパ風呂家庭」が最も多いのは青森県!
お風呂の掃除を担当するのは「父(夫)」が最も多い県は三重県
お子さんのいるご家庭の方に、お子さんと入浴するのは母親、父親どちらが多い(多かった)か尋ねたところ、母親と答えた方が6割以上という結果になりました。都道府県別に結果を見てみると、「父親」と答えた方の割合が最も多かったのは青森県で、父親と答えた方は50.0%とちょうど半数でした。
Q13. あなたのご家庭では、お子様の入浴は母親と父親、 どちらの親が一緒に入浴することが多い(多かった)ですか? (単一回答 N=1,129)
1位 青森県 50.0%
2位 山梨県 48.0%
3位 大阪府 45.5%
4位 大分県 44.8%
5位 愛媛県 42.9%
佐賀県 42.9%
ご結婚されている方に、ご夫婦のどちらがお風呂掃除を行うことが多いか聞きました。その結果、女性の方がお風呂掃除を担当することが多いご家庭が7割以上いることが判明しました。都道府県別では、男性がお風呂掃除を最もしているのは三重県で、4割以上の家庭で男性がお風呂掃除を行っていました。
Q14.あなたのご家庭では、夫婦のうち、お風呂の掃除はどちらがすることが多いですか? (単一回答 N=1,268)
1位 三重県 45.2%
2位 愛知県 44.4%
3位 千葉県 42.8%
4位 東京都 42.3%
香川県 42.3%
【早坂先生コメント】
これも、今回初めての全国調査です。青森県は父親がお子さんと入る割合がトップであり、うらやましい県です。お風呂場は子どもにマナーを教えたりやコミュニケーションに大切な場です。父親が育児に関われる場面は母親よりどうしても少なくなりがちなので、父親がお風呂でお子さんと向かい合い、積極的にコミュニケーションを取るのはお子さんの発育にとっても大切なことです。また、お風呂の掃除はやや面倒な家事の1つではありますが、湯船への入浴の第1歩はお風呂掃除からですので夫婦で助け合いながら担当してもらえれば、と考えています。
お風呂周りの設備が30年以上変わらない世帯は半数以上!
浴室暖房機の設置率は、関西地方が一番高いことが判明
30年以上現在の家に住んでいる方に浴室周りの設備について聞いた結果、半数以上が浴室のリフォームを今までしておらず、30年前の設備を引き続き使用していることが判明しました。
Q15.あなたは現在住んでいる家の、浴室のリフォームをしたことはありますか? (単一回答 N=441)
Q16.あなたのご家庭では、浴室暖房機を設置していますか?
ヒートショック対策として何か習慣化している人はわずか2割未満
対策としては「脱衣所を暖めておく」が1位に
ヒートショック対策について何か習慣化していることがあるか聞いたところ、習慣化している人は2割未満となりました。また、習慣化している方に聞いたところ、1位は「脱衣所を暖めておく」、2位は「浴室を暖める」となりました。
Q17. あなたはヒートショック対策として、何か習慣化していることはありますか? (単一回答 N=2,350)
調査時期 :2018年9月14日~18日
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :20~60代 男女 計2,350人
調査エリア :全国47都道府県
※本リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、必ず【リンナイ調べ】とご明記ください。
高齢者の方が危ないイメージのあるヒートショックですが、実は老若男女注意が必要です。どなたでも気軽にどこでも実践できる、ヒートショック予防法「入浴前準備呼吸」を、入浴科学者の早坂先生に考案していただきました。是非、ヒートショックから身を守れるよう、毎日の入浴前の習慣にしてください。
ヒートショック予防!入浴前準備呼吸
入浴科学者 早坂信哉先生監修
以前より医療現場では、診察時の血圧測定で緊張によって血圧が急上昇してしまう方へ、深呼吸をしてから血圧を測定すると、平常時の血圧に下がることは知られていました。特に腹式呼吸は交感神経の興奮をおさえ、血圧を安定させる作用があるので裸になる前に行うことで、ヒートショック予防にもなる、と考えられます。また、浴室は湯船の湯で温まっており多少なりとも脱衣室よりも室温が高いので、下着を脱ぐのは浴室の中で行うようにしましょう。しかし、深呼吸でヒートショックを完全に防ぎきれる訳ではありませんので、先に記載されているような脱衣室や浴室の暖房、湯の温度の低め設定など、根本的な対策をお願いいたします。