動物の延命治療と安楽死の是非問う、動物福祉と動物倫理から学ぶ『動物幸福論』12月25日(日)開催
人が動物を生かす責任、殺す責任とは。答えのない問いを考える。
12月25日(日)21時より、オンライン市民大学「人と動物の共生大学(運営:NPO法人 人と動物の共生センター/所在地:岐阜県、理事長:奥田順之獣医師)」は、『動物幸福論vol.20 (動物福祉と延命―安楽殺の是非ー)』をオンラインセミナーにて実施します。
■動物を愛護することは、必ずしも、動物を大切にすることにはならない
近年の動物愛護活動、動物保護活動が広がりは、各地での『殺処分ゼロ達成』としてその成果が結実しています。一方で、一部の動物保護の現場では、十分な人員や資源を確保できない中、多くの動物を抱えることにより、動物自信を苦しめ、動物福祉を侵害するような状態も起こっています。
動物の愛護とは、人が動物を大切にしたい、愛で護りたいという気持ちのことを指します。しかし、殺処分を回避したい、動物たちの命を護りたいという気持ちが、無理な保護活動を生じさせ、動物福祉を侵害する結果になっては本末転倒です。
動物の幸福とは何か、動物自身が感じている世界の中でより良く生きるとはどういうことか。動物に関わる活動や、仕事をされている方は、これらの問いに真摯に向き合い続ける必要があるでしょう。
■『動物幸福論』とは
今回で20回目を迎える『動物幸福論』は、一歩進んだ動物福祉と動物倫理を学ぶオンラインセミナーです。
動物の幸せとは、何なのだろうか?
動物を大切にするとは、どういうことなのだろうか?
人と動物が共に暮らし、互いに幸せな関係を築くには、どのような認識が必要なのか?
これらの問いに、確固たる正解はありません。
「人と動物の共生大学」の『動物幸福論』では、“正解”ではなく、“考え方”や“判断軸”を共に考えていきます。
■これまでのテーマ
- 動物を大切にするとはどういうことか?‐福祉、倫理、共生の視点から
- 数値で動物福祉は守れるのか!?‐展示動物の事例から
- 環境エンリッチメントの実際 展示動物から家庭動物を考える
- 動物の操作と自発性 - ”その手法”は動物に望まれているのか?
- 殺処分反対!だけど、肉は食べる。っていいの?‐動物利用の境界線
■『動物幸福論vol.20』講義内容
12月25日(日)開催のvol.20で取り上げるテーマは、「動物福祉と延命―安楽殺の是非」です。
動物は、死ぬ間際まで“生きること”を諦めません。死の概念がない動物は、自ら死を選ぶことはありません。そんな動物たちも近年、寿命が伸びたことで、老い、病を患い、場合によっては寝たきりになります。そして私たち人間は、「一日でも長く生きてほしい」と介護を行い、延命治療を行います。
「一日でも長く生きられた」「最期まで介護できた」
このような気持ちは、動物たちと真剣に向き合う中でうまれてくる言葉です。一方で、「動物たちは晩年、幸せだったのだろうか…」と疑問を抱く人もいらっしゃるでしょう。
「もし、苦しいのなら、安楽殺も…」
そう感じる人も、その選択肢を示してほしかった人も、実際に選択した人もいるはずです。動物にとって「生きる・生かされる」ことの意味は何か?もし万が一、動物が介護状態になったとき、動物の何を見て、どう判断すればいいのか?
今回の『動物幸福論vol.20』では、それらの問いに対する考え方や判断軸をいかに持つべきかを考察していきます。
【ご参加申し込み】
動物幸福論の参加には、Facebookグループ『人と動物の共生大学』への参加が必要です。
https://www.facebook.com/groups/kyouseidai
※Facebookアカウントの取得が必要です。
<講師紹介>
●上野吉一(話し手)
北海道大学実験生物センター助手、京都大学霊長類研究所附属人類進化モデル研究センター准教授を経て、東山動物園(名古屋)企画官へ転身。動物福祉倫理学・認知心理学を専門とし、現在は中部大学特任講師を務める。
「情熱大陸」出演。著書:『動物福祉の現在』他
●奥田順之(聞き手)
NPO法人 人と動物の共生センター理事長。適正飼育の普及のため、⽝のしつけ教室ONELife/ぎふ動物⾏動クリニックを運営。全国で数少ない獣医行動診療科認定医(動物の精神科医)として、人と動物が共に生きることで起こる社会的課題の解決を目指す。
著書:『動物の精神科医が教える⽝の咬みグセ解決塾』『ペット産業CSR⽩書-⽣体販売の社会的責任-』
■『動物幸福論』視聴・参加方法
動物幸福論の参加には、Facebookグループ『人と動物の共生大学』への参加が必要です。
https://www.facebook.com/groups/kyouseidai
※Facebookアカウントの取得が必要です。
■人と動物の共生大学とは?
本セミナーを主催する「人と動物の共生大学(以下、同大学)」は、オンラインで、誰もが無料で、「⼈と動物の共⽣」に関する専⾨的な知識やノウハウを学び、仲間と出会い、共に活動できる市⺠⼤学です。
2021年12⽉現在、同⼤学はプレオープン中で、2022年4⽉に本開校を予定しています。⼤学運営資⾦は、「動物のために何かしたい」と思うみなさまからの寄付などによって調達します。現在は、“使いみち”を特定して納税先を選べるふるさと納税(ふるさとチョイス)にて寄付を募集しています。
▼「⼈と動物の共⽣⼤学」詳細ページ(ふるさとチョイス)
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1426
※ふるさと納税で寄付すると?
寄付した⾦額から2,000円を差し引いた額が、住⺠税などの税額控除の対象となります。
(例:10,000円を寄付2,000円=8,000円控除)
実質的な負担は2,000円のみで、⾃治体に⽀払う税⾦を寄付⾦に充てることができます。
▼リンク⼀覧
公式サイト:http://human-animal.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/hasc.tomoiki/
Instagram:https://www.instagram.com/tomo_iki_gifu/
▼ご取材について
本件に関するご取材は、以下の連絡先までお願いいたします。
認定NPO法⼈⼈と動物の共⽣センター 担当:理事⻑・奥⽥順之
住所:岐⾩県岐⾩市岩地2-4-3
TEL:058-214-3442
FAX:058-214-3640
MAIL:info@tomo-iki.jp
HP:http://human-animal.jp
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