昭和大学と株式会社piponが医療用音声メモアプリによる服薬支援の共同研究を開始〜スマホアプリを用いて精神疾患治療における薬の服用を支援〜
昭和大学(東京都品川区、学長:久光正)では現在、株式会社pipon(東京都中央区、以下「pipon」)と共同で、精神疾患の患者さんを対象に、医療用音声メモアプリによる服薬支援の研究を開始します。
日本において精神疾患は社会問題となっており、患者さんの自己管理や医療機関との連携が重要視されています。このたびの研究は、医療用音声メモアプリ「ドクターボイス」に新たな機能を追加し、服薬支援に役立てることを目的にpiponと昭和大学が共同で新機能を開発し、精神疾患の患者さんへの服薬支援を行うものです。
「ドクターボイス」は、医師との会話を書き起こしと、医療用語の解説が可能なスマートフォン用アプリです。
医師に許可をとった上で患者さんが録音を開始すると自動でその内容が書き起こされます。書き起こした文章内の医療用語を認識し、当該医療用語の解説を表示することが可能です。音声や書き起こしたデータは、家族などと共有することもできます。
piponと昭和大学による新機能の共同開発によって、「ドクターボイス」に患者さん自身が日常の服薬行動データを記録し、医療機関と共有できる機能を付加します。今回の研究ではその実現可能性を評価します。昭和大学は臨床的観点からの助言と研究を行い、両者がともに研究の企画立案と運営、および解析を実施します。
pipon代表取締役の北爪は「本アプリによって、精神疾患患者さんがご自身の状態をいつでも把握でき、適切なタイミングで適切な対処行動をとれることで、日常生活が送りやすくなることを実現できることを願っています」と述べています。
また、薬学部臨床薬学講座臨床研究開発学部門の肥田典子准教授は「薬を医師の指示通り服用できるよう老若男女を問わず使いやすいアプリの開発を目指しています。本アプリを活用し、多くの患者さんが主体的に治療に取り組むことができるよう願っています」と語っています。
なお、piponと昭和大学は今後もアプリの共同開発を進め、将来的に論文へまとめることを目指しています。
本共同研究は、2022年11月に開催した「昭和大学臨床ニーズマッチング会」において、学生から企業に対し提案されたニーズの具現化に向けた取り組みです。
(用語説明)
※1 アドヒアランス:患者さんが積極的に治療方針の決定や服薬に関わり、その決定に沿った治療を受けること
※2 治療アウトカム:治療や検査などの医学的介入によって得られる患者さんの状態などの結果・成果のこと
○「ドクターボイス」
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https://www.u-presscenter.jp/article/post-50741.html
▼本件に関する問い合わせ先
昭和大学 薬学部 臨床薬学講座 臨床研究開発学部門 准教授
肥田 典子
TEL: 03-3300-9368
E-mail: n.hida@med.showa-u.ac.jp
▼本件リリース元
株式会社pipon代表取締役北爪聖也
TEL: 070-8361-9405
E-mail:seiyakitazume@pi-pon.com
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