Cloudflare、プライバシーを犠牲にすることなくウェブサイトのスピードとセキュリティを強化するためにZarazを買収

Cloudflareにとってひとつのマイルストーンといえるこの取引は、Cloudflareの開発者向けプラットフォーム「Workers」上で設立された会社を買収した初めてのケースに

Cloudflare

セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を備えたより高度なインターネットの構築を支援するCloudflare(クラウドフレア)は、本日、サードパーティのマーケティングツールや分析ツールによる影響を緩和してウェブサイトの高速化と安全化を図る技術を開発する企業「Zaraz」の買収を発表しました。本買収は、Cloudflareの自社技術である「Cloudflare Workers」上に設立された企業を買収した初めてのケースです。

Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「これまでに数千のアプリケーションがWorkers上で構築されています。開発者からCIOまで、組織のあらゆるレベルに対してそれらのアプリケーションが与える衝撃と革新は、目を見張るものがあります。私たちは、次に現れる数十億ドル規模の企業はCloudflare Workers上で設立されると確信しています。ZarazチームがCloudflare Workersを独自の方法で使い、企業が必要とするインサイトを得られるようにしたこと、また、消費者が期待する超高速のパフォーマンスを実現したことに感銘を受けました。彼らを私たちのチームに迎えることを大変嬉しく思います。そして今後も、当社のプラットフォーム上に存在する開発者たちへの投資を続けていきたいと思います」と述べています。

現在、多くのウェブサイトは、Google Analytics、Facebook Pixel、Hubspotなどのサードパーティ製のツールを使って、訪問者に関する重要な情報を収集したり、重要なタスクを自動化したりしています。WebAlmanacのデータによると、2021年に、標準的なウェブサイトは、モバイル端末用では21、デスクトップ用で23のサードパーティ製ソリューションを使用しているそうです。しかし、実際の使用数はこの数よりもさらに多い可能性もあります。自社のウェブサイトの最適化に時間とリソースを費やしている企業が多いにもかかわらず、それらのサードパーティ製ツールの利用によって、サイトのパフォーマンスが低下し、余計なセキュリティリスクが生じている可能性があります。
https://almanac.httparchive.org/en/2021/third-parties

Zarazを使用することで、ウェブサイトの遅延や安全性や顧客のプライバシーリスクを伴わず、必要に応じてサードパーティ製ツールを実行可能になります。Zarazは、Cloudflare Workersを使用して、それぞれのツールの複数のネットワークリクエストを単一リクエストに置き換えることができます。すなわち、事実上、拡張を重ねて複雑化したアプリケーションを単一の軽量アプリに変貌させることが可能です。これによって、ブラウジングエクスペリエンスが向上するだけでなく、サードパーティに送るデータを制御し、ユーザーのプライバシーを保護できるようになります。また、Zarazは、ブラウザ上でサードパーティ製ツールを実行しないことにより、悪意のあるコードのウェブサイトへの侵入を防ぎ、サイトの安全性の維持に貢献します。

Zarazの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるYair Dovrat氏は、「Cloudflare Workersが提供すグローバルなスケール、スピード、柔軟性がなければ、Zarazを立ち上げることはできませんでした。Workersのおかげで、Zarazのパフォーマンスとセキュリティが最適化でき、これは従来のタグマネージャーでは不可能でした。今回、Cloudflareのチームに加わり、インターネット全体に変化をもたらす仕事ができること、それによってインターネットを誰にとってもより速く、より良く、より安全なものにできることを大変嬉しく思います」と述べています。

詳細については、以下のリソースをご覧ください。

Zaraz Product Blog
https://blog.cloudflare.com/cloudflare-acquires-zaraz-to-enable-cloud-loading-of-third-party-tools/

Zaraz Technical Blog
https://blog.cloudflare.com/zaraz-use-workers-to-make-third-party-tools-secure-and-fast/
 


Cloudflare(クラウドフレア)について
Cloudflare, Inc.(https://www.cloudflare.com/ja-jp/ /@cloudflare)の使命は、より良いインターネットの構築をサポートすることです。Cloudflareのプラットフォームは、ハードウェアやソフトウェアの追加、コードの変更を行うことなく、あらゆるインターネットアプリケーションを保護、高速化します。Cloudflareにより、インターネットプロパティのすべてのトラフィックがインテリジェントなグローバルネットワークを経由してルーティングされ、リクエストを受け取るたびにスマートになります。その結果、パフォーマンスが大幅に向上し、スパムその他の攻撃が減少します。Cloudflareは「アントレプレナー」誌のTop Company Cultures 2018、「Fast Company」誌の2019年版World’s Most Innovative Companiesに選出されました。カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置き、テキサス州オースティン、イリノイ州シャンペーン、ニューヨーク州ニューヨーク、カリフォルニア州サンノゼ、ワシントン州シアトル、ワシントンDC、トロント、リスボン、ロンドン、ミュンヘン、パリ、北京、シンガポール、シドニー、東京にオフィスを構えています。

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本プレスリリースには、将来予想に関する記述(1933年米国証券法第27A条または1934年米国証券取引所法21E条(いずれもその後の改正を含む)に該当する)があり、重大なリスクおよび不確定要因を含んでいます。将来予想に関する記述は、「場合があります」、「つもりです、するでしょう」、「はずです」、「見込まれます」、「可能性を探ります」、「する計画です」、「予想します」、「かもしれません」、「意図しています」、「目標とします」、「見積ります」、「検討します」、「考えます」、「推測します」、「予測します」、「潜在的」、「引き続き」、またはそれらの否定表現、あるいは当社の予想、戦略、計画、または意図に関わるその他同様の用語および表現によって識別することができます。しかし、すべての将来予想に関する記述にこうした語句が含まれているわけではありません。本プレスリリースにて明示または黙示されている将来予想に関する記述には、次を含みますが、これらに限定されません。Cloudflareの技術開発、評判、市場におけるパフォーマンス、市場全般のトレンド、Zarazとの統合に関する当社の計画と目的、将来の事業活動、成長、イニシアチブ、戦略、および当社のCEOなどのコメント。2021年11月5日に米国証券取引委員会(SEC)に提出されたフォーム10-Qに関する四半期報告書およびSECに随時提出するほかの文書で詳説しているリスクなど(ただしこれらに限定されない)のさまざまな要因により、当社の実際の結果が、将来予想に関する記述で明示または黙示した結果と大きく異なる可能性があります。

本プレスリリースに含まれる将来予想に関する記述は、あくまで記述当日現在の事象についてのみ言及しています。Cloudflareは、法律で義務付けられた場合を除き、本プレスリリースの日付以降の事象や状況を反映するために、あるいは新しい情報や予期しない事象の発生を反映するために、将来予想に関する記述を更新する義務を負いません。当社が将来予想に関する記述で開示した計画、意図、予想は実際に実行・達成されない場合があるため、当社の将来予想に関する記述に過剰に依存すべきではありません。

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会社概要

URL
https://www.cloudflare.com/ja-jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン26階 エグゼクティブセンター (TEC)
電話番号
050-1791-1110
代表者名
ジョン・ハーラー(John Haarer)
上場
海外市場
資本金
-
設立
2020年05月