キャピタランド・インベストメント、東南アジアおよびインド向け投資ファンドで商船三井から2億6,100万シンガポールドルを調達
・新たな出資コミットメントにより、CapitaLand SEA Logistics FundとCapitaLand India Growth Fund 2の運用資金が20億シンガポールドル超に増加
· CLIのコアマーケットである東南アジアとインドにおける成長機会を捉えるため、 日系企業との資本提携を拡大
シンガポール/東京 2024年11月5日-世界有数のリアルアセット (不動産およびインフラ等) マネージャーであるキャピタランド・インベストメント・リミテッド(CLI)は、東南アジアおよびインドのプライベート・ファンド向けに、日本の新たな資本パートナーである株式会社商船三井から2億6,100万シンガポールドルの資金調達に合意しました。日本の海運大手である商船三井は、CLIの東南アジア初の物流不動産投資ファンドであるCapitaLand SEA Logistics Fund (CSLF) に1億3,000万シンガポールドルの出資を決定しました。これはCSLFのセカンドクローズとなり、エクイティ総額は4億シンガポールドルとなります。CLIはまた、商船三井の子会社であるダイビル株式会社から1億3,100万シンガポールドルを調達し、5億2,500万シンガポールドルのCapitaLand India Growth Fund 2 (CIGF2) をクローズします。今回の投資により、CSLFのファンド運用資産総額 (FUM:Fund Under Management) は10億シンガポールドル [1] に増加、CIGF2のFUMは10億シンガポールドル [2] を超えることが想定されます。
商船三井は、東南アジアでスマート・ロジスティクス・インフラの投資・開発を行うCSLFの32.5% [3] 出資持分を保有しました。ダイビルは、インドの主要都市のビジネス・ハブにあるグレードAのビジネスパークに投資をするCIGF2の25%出資持分を保有します。もう一社の日系投資家である三菱地所株式会社は、CIGF2に50%出資をしています。CLIは投資家との強い連携を保ちながら、FUM拡大を目指すアセットライト戦略に沿って、投資家の利害を一致させるため両ファンドへの自らの出資も行っています。
CLIのグループCEOであるLee Chee Koonは、以下のように述べています。
「当社は、重要な資本パートナーとして商船三井をお迎えすることを嬉しく思います。当社が資本パートナーにさまざまな地域・アセットクラスにおける投資機会を提供していることをご評価くださり、投資をご決定いただいたことに感謝いたします。私たちのコアマーケットである東南アジアとインドは、急速する都市化、サプライチェーンの効率化、デジタル化を背景に、物流施設やビジネスパークなどの資産に対する需要が高まり続けており、大きな成長の可能性を秘めています。 ファンドおよび資産運用に関する専門知識と、日本、インド、東南アジアの多様な市場における現地チームの実行力を組み合わせることで、売り主からの直接情報を発掘し、パートナーの皆様に付加価値を提供することができます。当社は、商船三井とのパートナーシップを深め、私募ファンド・リアルアセット事業を成長させながら、ファンド投資家の皆様に質の高いリターンをお届けする魅力的な機会を追求し続けてまいります。」
商船三井からの出資により、CSLFは開発用地の取得による、さまざまな物流投資への展開を加速することが可能になります。東南アジアの物流市場は、主要拠点における優良資産の供給が限られている中で、引き続き堅調な基盤を示しています。CSLFのシードアセットであるOMEGA 1 Bang Naは、タイのバンコク首都圏の物流一等地に戦略的に立地するビルド・トゥ・スーツ(BTS)開発案件です。「スマート・ロジスティクス」施設である同物件は、常温・冷蔵冷凍倉庫であり、自動格納・検索システム (オートメイテッド・ウェアハウス機能) を備えた2棟で構成されています。延床面積は19万平方メートル超で、竣工後は単独倉庫としては国内最大、そしてタイにおけるCLI初の物流施設となります。第1期完成は2026年初頭を予定しています。
ダイビルはCIGF2への出資により、International Tech Park Chennai, Radial Road (ITPC-Radial Road) の25%の株式を取得します。チェンナイ (旧都市名:マドラス) のビジネス・ハブに位置するITPC-Radial Roadは、24万平方メートルの広さを誇り、急拡大するIT/ITESセクターのニーズに対応しています。グレードAの2棟のオフィススペースは最先端のインフラを提供しており、開設予定の地下鉄路線を含むあらゆる交通手段でのアクセスが可能です。多国籍企業や地元企業からの高品質なビジネスパークへの需要に応えるため、CLIはバンガロール、ムンバイ、プネなどの主要都市での投資機会を求め、CIGF2のポートフォリオ拡大を継続していきます。
東南アジアにおけるCLI
CLIは東南アジア7か国に370以上の物件を保有しており、FUMは410億シンガポールドル [4] に上ります。リテール、オフィス、ロッジング (ホテル、賃貸マンションほか宿泊系施設)、産業不動産、物流、ビジネスパーク、ウェルネス、セルフストレージ、データセンターアセットからなる多様なポートフォリオで構成されています。過去2年に亘り、CLIは東南アジアにおいて3つのアセット別ファンド戦略を立ち上げました。CSLFに加え、アジア最大のセルフストレージ事業の一つであるExtra Space Asia、またCLI初のウェルネスおよびヘルスケア関連不動産ファンドであるCapitaLand Wellness Fundを展開しています。
インドにおけるCLI
30年前にインドにおけるビジネスパークの先駆けとなって以来、CLIは40以上のIT・ビジネスパーク、工業団地、物流、ロッジング (ホテル、賃貸マンションほか宿泊系施設)、データセンターアセットからなる多様なポートフォリオを構築してきました。FUMは70億シンガポールドルに上ります。インドの8都市 (バンガロール、チェンナイ、ゴア、グルガオン、ハイデラバード、コルカタ、ムンバイ、プネ) において幅広くビジネスを展開しています。
2015年に3億シンガポールドル規模のAscendas India Growth Programファンドをクローズして以来、CIGF2はCLIにおけるインドで2番目のビジネスパーク開発ファンドです。またCLIは、各4億シンガポールドルのファンド規模を持つAscendas India Logistics ProgramとCapitaLand Logistics Fund IIの2つの物流私募ファンドをインドで運用しております。
株式会社商船三井について (https://www.mol.co.jp/)
商船三井は日本に本社を置き、世界中で800隻以上の船舶を運航する世界有数の海運会社です。商船三井は、環境保全など刻々と変化する社会のニーズに応えるため、海運を中心にさまざまな社会インフラ事業や技術・サービスを展開しています。商船三井の船隊には、ドライバルク船、LNG船、自動車船、タンカーなどが含まれます。また従来の海運事業に加えて、ターミナル、物流、洋上風力発電、などの社会インフラ事業と共に、不動産、クルーズ、フェリーなどのウェルビーイングライフ事業も展開しています。
ダイビル株式会社について (https://www.daibiru.co.jp/)
大阪を起源とする一流の不動産デベロッパーであるダイビルは、2024年10月現在、主にオフィスビルと商業ビルを中心に、国内31棟、海外4棟の物件(開発中除く)を保有しています。同社は、ハイスペックビルの開発における卓越した評価を得ています。2023年10月に創立100周年を祝ったダイビルは、国内事業の拡大を続けるだけでなく、2012年以降、ベトナム、オーストラリア、インドへとその海外事業を拡大し、堅実な成長軌道を示しています。商船三井グループ内の重要なエンティティとして、ダイビルはプレミアムな物件への積極的な投資を通じて、グループの非海運部門と安定した収益源を強化することに尽力しています。
キャピタランド・インベストメント・リミテッドについて (https://www.capitalandinvest.com)
シンガポールに本社を置きシンガポール証券取引所に上場しているキャピタランド・インベストメント・リミテッド (CLI) は、アジアに広範囲な拠点を置く世界的な不動産投資運用会社です。2024年6月30日現在、6つのREIT(上場不動産投資信託およびビジネストラスト)、およびテーマ別および戦略的に投資する一連のプライベート・リアルアセット・ビークルを通じて、AUMベースで約1,340億シンガポールドル、FUMベースで約1,000億シンガポールドルの不動産を運用しています。運用不動産のアセットクラスはリテール、オフィス、ロッジング(ホテル、賃貸マンションほか宿泊系施設)、産業用不動産、物流施設、ビジネスパーク、ウェルネス、データセンターと多岐にわたっています。
CLIは、ファンド、ロッジング、コマーシャルの各事業をグローバルに拡大し、効果的な資本管理を維持することを目指しています。
キャピタランド・グループにおける投資運用事業部門であるCLIは、グループの開発事業部門であるキャピタランド・デベロップメントが持つ開発能力ならびに投資機会へのアクセスを有しています。
また、キャピタランド・グループはサステナビリティをその活動の中核に据えており、CLIはその一員として2050年までにスコープ1および2の二酸化炭素排出量のネット・ゼロを目標に掲げています。
責任ある不動産企業として、長期的な視点に立った経済的価値をステークホルダーに提供するとともに、事業を展開するコミュニティの環境的・社会的福祉に貢献します。
[1] 2023年2月のCLSFのファーストクローズによる2億7,000万シンガポールドルのエクイティ・コミットメント総額を含む
[2] 2023年8月のCIGF2のファーストクローズによる3億6,800万シンガポールドルのエクイティ・コミットメント総額を含む
[3] 2024年11月1日時点
[4] 2024年6月30日時点
キャピタランド・インベストメント・リミテッド
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