【調査】夜の仕事の経験と毒親の関係性　キャバ嬢・風俗嬢の約3割がホストにハマる　毒親育ちは夜職女子になりやすい傾向に　～ホストに深くハマる人の共通点とその背景とは～

合同会社serendipity

2023年12月6日 11時10分

　最近、ホストクラブ通いをした若い女性らが多額の売掛金を抱えるトラブルが急増しています。そこで、『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』の著者・三凛さとしは、18歳以上60歳未満の女性4,000人を対象に「夜の仕事（夜職）の経験と毒親の関係性」について調査いたしました。

調査概要

調査期間：2023年11月24日～25日

調査手法：インターネット調査

調査対象：18歳以上60歳未満の女性

調査地域：北海道・東京都・神奈川県・愛知県・大阪府・福岡県

サンプル数：4,000人

調査機関：Freeasy

※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、「合同会社serendipity 調べ」とご明記ください。

調査結果

　「夜の仕事（夜職）を半年以上したことがあるか？（但し、体験入店は除く）」尋ねたところ、86.6%が「ない（以下、未経験者）」と回答したものの、13.4%が「キャバ嬢」（6.7%）、「ホステス」（6.6%）、「風俗嬢」（3.4%）などの経験があることがわかりました。

　昨今売掛金問題で話題の「ホストクラブに通ったことはあるか？」尋ねたところ、未経験者の98.7%が「通ったことも興味もない」と回答したのに対し、キャバ嬢の55.7%、ホステスの44.0%、風俗嬢の52.2%が通ったことがあり、そのうちのキャバ嬢では48.7％、ホステスでは37.9%、風俗嬢では52.9%がハマった経験があると回答しました。

　今度は、彼女たちの両親が毒親だったかどうかを調査するために、「未成年期、両親はどうだったか？」尋ねました。どの項目も夜職経験者は未経験者より多く、特に「親からの愛情を感じなかった」（キャバ嬢：21.8％、ホステス：19.7％、風俗嬢：15.7％、未経験者：1.7%）や「『あなたさえいなかったら』『産まなければよかった』と言われたことがある」（キャバ嬢：11.7％、ホステス：11.4％、風俗嬢：15.7％、未経験者：3.6%）、「虐待やネグレクトをされていた」（キャバ嬢：9.8％、ホステス：12.1％、風俗嬢：11.2％、未経験者：3.3%）では未経験者よりも夜職経験者の方が明らかに多いことがわかりました。

三凛さとしが「ホストに深くハマる人の共通点とその背景」について解説

　最近、ホストクラブの常連客がツケを払えなくなる「売掛金問題」が話題です。そこで、ホストに深くハマる人の共通点との背景についてアンケートを実施した結果、

①夜の仕事未経験者の99.8%はホストにハマることがない。一方、キャバ嬢経験者の27.1%、ホステス経験者の16.7%、風俗経験者の27.6%がハマる。

②毒親度は、夜の仕事経験者の方が未経験者よりも明らかに高い。（前出のグラフ参照）

ということがわかりました。

　なぜこのような現象が起こるのか考察したところ、次の2つの「不足」が関係していることがわかりました。

●親からの愛情不足

　本調査結果から、夜職経験者でないとほぼホストにハマることはないということと、いわゆる毒親育ちの人の方が夜職に就く確率が高いということがわかりました。親からの愛情不足が原因で、大人になっても他者に依存したり、他者からの承認を求めてしまうことで、夜職の世界に足を踏み入れたり、ホストにハマる人が一定数いるのではないかと考えられます。

●親からの経済的サポート不足

　夜職経験者の方が虐待やネグレクト、親のアルコール依存やギャンブル中毒に悩んでいた確率が高いことから、経済的な理由により夜職に就く人が一定数いることがうかがえます。そして、次の3つが多いと推測できます。

①貧困から夜職に就き、そこからホストにハマる

②愛情不足から夜職に就き、そこからホストにハマる

③愛情不足からホストにハマり、支払いのために夜職を始める

　毒親問題を改善すれば、ホストにハマったり、支払い能力外のツケを作ったりなどの問題も改善できそうです。拙著『親子の法則』では、毒親育ちの方が自らの手で生きづらさから卒業するためのステップをお伝えしています。親捨てワークをすれば、ホスト依存も卒業できます。実際、私のクライアントさんの娘さんがホスト狂いで2,000万円以上の借金を作りましたが、親子の和解を進めることでホスト通いしなくなりました。ホストに依存して止められずに苦しんでいる方は、ぜひ自分自身の親との関係を見つめ直してみてください。