Figma、精密な画像編集を可能にする3つの新ツールを発表
― ChatGPTとの連携をはじめ、AI活用の幅を拡大 ―
サンフランシスコに本社を置く、ブラウザベースの共同デザイン・プロダクト開発プラットフォームを提供するFigma, Inc.(本社:米国サンフランシスコ)は、精密な画像編集を可能にする3つの新しいAI画像編集ツールを発表しました。さらに、ChatGPTとの連携拡張や、AIクレジットの可視化および追加購入オプションの提供を通じて、AI活用の幅を広げていきます。

Figmaでは、AIは最終的な答えを出すための存在ではなく、創造の出発点をつくるための存在であると考えています。AIによって生まれるアウトプットは、そのまま完成とするものではなく、人の手によって磨き上げ、形づくっていくための新しい表現の素材です。反復的な作業の自動化や、アイデアの迅速な可視化、デザインバリエーションの検討といったプロセスにおいて、AIと人のクラフトを組み合わせることで、より豊かな表現や明確な視点を引き出すことができます。
こうした考えのもと、Figmaはこれまでにも複数のAIツールを提供し、ユーザーがアイデアをさらに発展させていく制作プロセスを支援してきました。そして今回の発表では、制作の初期段階から仕上げまでを支える新しいAI画像編集ツールを提供します。
キャンバス内で完結する、3つの新しいAI画像編集ツール
画像はビジュアルデザインの基盤として、制作途中のアイデアを具体化し、最終的な体験を検討するうえで欠かせない要素ですが、背景の削除や要素の調整、用途に応じた最適化といった細かな作業には多くの時間や工程がかかることもあり、状況に応じて複数のツールを使い分ける場面も見られます。 今回の新ツールでは、背景削除や画像生成、画像編集、解像度の向上といった既存機能に加え、オブジェクトの消去、オブジェクトの分離、画像の拡張という3つの新しいAI画像編集ツールと、すべての画像ツールを1か所で操作できる統合ツールバーを提供いたします。これにより、外部ツールに移動することなく、Figmaのキャンバス内で画像の調整や最適化を完結できるようになります。
オブジェクトの消去:
画像内の任意のオブジェクトを選択し、背景や周囲に影響を与えることなく削除できるツールです。不要な要素を取り除き、ビジュアルの整理や調整をスムーズに行えます。


オブジェクトを分離:
画像内の単一のオブジェクトを背景から分離し、編集や再配置を可能にするツールです。特定の要素に対して、色やライティング、フォーカスの調整を行うことができます。これにより、特定の要素を際立たせたり、デザイン検討のために位置や表現を試したりすることができます。


画像を拡張:
画像を歪めることなく背景を拡張し、新しいアスペクト比に対応するツールです。デスクトップ向けの画像をモバイルやマーケティング用途に適応させる際にも、画像の文脈を保ったまま調整できます。


ChatGPTからFigmaへ、会話を起点にした制作フロー
FigJamとの統合に続き、FigmaはOpenAIとのパートナーシップをさらに拡大し、ChatGPT内で利用できるFigma Appを通じて、より多くのクリエイティブな活用を可能にします。ChatGPT上の会話内容をもとに、Figma SlidesのプレゼンテーションやFigma Buzzのデザインアセットを生成し、その後Figma上で編集・共有・コラボレーションを行うことができます。
また、ChatGPT内のFigma Appを使うことで、ブレインストーミングの内容をFigJamのダイアグラムとして可視化できるようになります。会話をもとに、フローチャート、シーケンス図、状態遷移図、ガントチャートなどの図をAIが提案・作成し、写真やスケッチ、PDFなどのファイルをアップロードしてアウトプットを補足することも可能です。
これにより、チームでのアイデア整理や課題検討を、わかりやすく、反復しやすいFigJam図として共有・改善していくことができます。ChatGPTのプロンプト内でFigma Appに言及するだけで利用でき、会話の内容に応じてChatGPTが使用を提案する場合もあります。
このFigma Appは現在、EU圏外のログイン済みChatGPTユーザーを対象に提供されており、今後も対応する機能やダイアグラムの種類を拡充していく予定です。
AIクレジット管理機能の拡充で、チーム運用を支援

AI機能の利用に関しては、AIクレジットの使用状況を追跡できる新しい仕組みを提供します。Figmaでは、すべてのユーザーがAI機能を活用できるよう、今年初めに、すべてのFigmaのシートおよびプランにAIクレジットを導入しました。今回のアップデートにより、管理者は請求ダッシュボードからチーム全体のAIクレジット使用状況を確認でき、個人ユーザーは自身のクレジット残高やリセット時期を把握できるようになります。多くのAI機能においては、各アクションでどれだけクレジット消費されたかも確認可能です。
また、今後は追加のAIクレジットを購入する手段として、AIクレジットサブスクリプションおよび従量課金(pay-as-you-go)を提供予定です。AIクレジットサブスクリプションは2026年3月11日より提供を開始し、従量課金は2026年第2四半期までに提供される予定です。なお、2026年3月18日より、すべてのシートにおいてクレジット上限が適用されます。
これらのアップデートを通じて、FigmaはAIを活用した制作体験をさらに進化させ、個人からチームまで、より多様な創造のプロセスを支援していきます。
Figmaについて
Figmaは、チームが集まり、アイデアを世界最高のデジタルプロダクトや体験へと形にするための場所です。2012年の設立以来、Figmaは単なるデザインツールから進化を遂げ、アイデアの創出からプロダクトのリリースまでを一貫して支援する、接続性の高いAI搭載プラットフォームへと発展しました。アイデアを考え、デザインし、構築し、リリースするあらゆるプロセスにおいて、Figmaはチームのコラボレーションをよりスムーズで効率的、そして楽しいものにします。どんな工程においても、チーム全員が同じページを共有できる――それがFigmaの強みです。
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