360°球体移動の株式会社TriOrb、プレシリーズBラウンドにて総額2.5億円(累計6.9億円)の資金調達を実施
株式会社TriOrb(本社:北九州市小倉北区、代表取締役CEO:石田秀一、以下TriOrb)は、2024年9月30日に以下を引受先とする第三者割当増資により、プレシリーズBラウンドにおいて総額2.5億円の資金調達を実施しました。調達した資金を活用し、社会実装の加速、研究開発の体制強化等を行ってまいります。
【新規引受先】
・豊田合成株式会社
・株式会社AIST Solutions
・三菱UFJキャピタル株式会社
・国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、JST)
今回の資金調達に際し、各社様ご参画いただき、心より感謝申し上げます。
豊田合成様のご参画により、製造現場における労働力不足という避けて通れない課題に対する具体的な解決策として、当社の技術がどのように貢献できるか、さらに明確化できると期待しております。
また、AIST Solutions様と産総研グループの強力な連携により、マーケティング面でもさらなる推進力が得られると確信しています。
三菱UFJキャピタル様からは、当社の成長初期段階からご支援いただいており、今後も事業成長に向けた重要なパートナーとして協力関係をより深めてまいりたいと思っております。
そしてJST様には、九州工業大学や産総研の研究成果をベースにした技術の社会実装に向け、長年にわたるご支援をいただいております。
【既存引受先】
・株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(以下、UTEC)
・株式会社みらい創造機構(以下、みらい創造機構)
・DRONE FUND株式会社(以下、DRONE FUND)
皆様には、これまでのご支援に加え、今回も引き続きのご協力を賜り、心より感謝申し上げます。皆様のご支援を基盤に、当社はこれまで着実に成長を遂げてまいりました。引き続き、力強いパートナーシップの下、さらなる発展を目指してまいります。
□ TriOrbについて
TriOrbは、2023年2月に創業、AISol(AIST Solutions)スタートアップ認定/九州工業大学発のスタートアップです。独自開発の球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE」を基盤に、製造業の現場で求められる変種変量生産、労働人口の減少、DX推進に対応するため、工程間搬送による自動化や、複数台で搬送を行う協調搬送システムを活用した柔軟で拡張性の高いフレキシブルな生産ラインの実現を目指します。
このラウンドを機に以下の取り組みを加速させます:
1. 社会実装の加速:製造現場への導入を加速し、実際の現場での自動化や効率化に貢献するための技術を展開します。
2. 研究開発の強化:「TriOrb BASE」のさらなる性能向上と、協調搬送システムなど新技術開発に向けた取り組みを加速します。
3. 事業拡大:国内外の製造業への協力体制を強化し、新たな市場を開拓します。
4. パートナーシップの強化:既存のパートナー企業との連携を深め、製造業の自動化やDX推進に向けたソリューション提供を加速させます。
● 豊田合成 新価値創造部 ベンチャー投資企画室 CVCキャピタリスト 村松実希子氏からのコメント
石田CEOの「製造現場に貢献したい、そのために使う目線での開発を心掛けている」という言葉から強い思いを感じました。最初にお会いした時からその思いがぶれることなく、達成するために努力を惜しまない姿を見て、製造現場を変えるような面白いことが起こるのではないかと期待せずにはいられませんでした。
人口減少に伴う労働力不足は避けて通ることが出来ません。当社においても大きな課題であり、TriOrb社の技術は課題解決に繋がっていくものと考えております。
TriOrb社の技術と当社の技術を掛け合わせて、製造工程の自動化、効率化を共に進めていきたいと思っております。
● AIST Solutions 代表取締役社長 逢坂清治氏からのコメント
TriOrb社が目指す「人とロボットの協調によるフレキシブルな生産システムの実現」に、産総研グループが掲げる社会課題解決と産業競争力強化のミッションとのシナジーを強く期待しています。
他の投資家の皆様と協力しながら、産総研の技術力と当社のマーケティング力を総動員して支援してまいります。
● 三菱UFJキャピタル 大阪支社 大阪投資部 次長 渡部直樹氏からのコメント
TriOrb社と出会ったのは2023/6月のまだ創業間もない時期でした。TriOrb社の球駆動式全方向移動機構は非常に優れた技術で当時から注目をしておりましたが、短期間の内に組織としても大きく成長し、顧客ともよくコミュニケーションを取られている様子から、今後益々の躍進が期待できると感じました。投資検討を進める中で、TriOrb BASEは様々な問題に直面している現場の課題解決になくてはならないものとなると確信し、出資することを決定いたしました。今後はMUFGグループの力を活用しながら、TriOrb社の事業成長に資するご支援を行って参ります。
● JST スタートアップ出資・支援室 主査 野元隆彬氏からのコメント
TriOrbの球駆動式全方向移動機構は、九州工業大学と産業技術総合研究所で培われた研究開発の成果をベースに、JSTの研究成果展開事業(START/SCORE)を通じて実用化に向けた開発が進められてきました。この機構は、シンプルかつコンパクトな構造でありながら、360度全方向への自由自在な移動を実現できます。国内産業において労働力不足が深刻な問題となり、製造業や建設業などの現場でロボットによる業務の自動化や効率化が望まれる中で、同社の技術が重要なインフラの一つとなることを期待しています。同社の更なる発展に向けて、全力でご支援をさせて頂きます。
● UTEC 取締役COO/パートナー/マネージングディレクター 坂本教晃氏のコメント
シリーズAラウンドに引き続き、プレシリーズBラウンドにも参加させていただきました。今回ラウンドには、新規投資家として事業面や研究開発面上、大きなシナジーを生み出していただける投資家が参加し、産学官が連携した強力な布陣となりました。TriOrb社は、球による全方向の移動機構を有するTriOrb BASEに加え、複数台で搬送を行う協調搬送システムを9月にリリースし、今後製造業で求められるフレキシブルな生産や労働人口の減少に伴う省人化等の課題に正面から取り組むロボティクスのスタートアップです。日本国内での導入事例を土台に、世界中の製造業における自動化・省人化を牽引していく存在になることを期待しております。
● みらい創造機構 執行役員/パートナー 高橋遼平氏からのコメント
今般のラウンドは、事業、研究開発、金融、それぞれの領域のプロフェッショナルな皆様に参画頂くラウンドになり、大変心強く感じております。我々みらい創造機構も、シードラウンドから継続して3回目の投資となりますが、TriOrbのメンバーには、いつも我々の期待を大きく上回る成長を見せてもらい、ワクワクさせてもらっています。今後も多くのステークホルダーの方々に支えられながら、日本を飛び越え、世界を代表するスタートアップになっていくことを期待しています!
● DRONE FUND 共同創業者/代表パートナー 大前創希氏からのコメント
DRONE FUNDでは「ドローン・エアモビリティ前提社会」の実現に向けて、陸海空の自律型ロボットの社会実装を推進しており、この度、前回のシリーズAラウンドに続いて追加出資させて頂きました。
前回出資時から事業を進め、「TriOrb BASE」ならでは実現できることの解像度を深めてきました。今年9月に複数台で搬送を行う協調搬送システムをリリースし、製造業の現場で求められる変種変量生産、労働人口の減少、DX推進に対応するため、工程間搬送による自動化や、柔軟で拡張性の高いフレキシブルな生産ラインの実現に着実に前進しております。
今後はグローバルな展開を見据え、今回新たに出資頂いた投資家の皆様とともに、一層ご支援を進めて参りたいと思います。
● TriOrb 代表取締役CEO 石田秀一のコメント
この度の資金調達により、当社の技術開発および事業展開を一層加速する体制が整いました。
新たに迎えた戦略的パートナーの皆様と共に、球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE」の社会実装をさらに進め、製造現場における革新的な価値創出に向けて大きな一歩を踏み出すことができました。
今後も、変種変量生産や労働力不足、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進といった製造業が直面する課題に対し、全方向移動技術を活用した柔軟で拡張性の高い生産ラインの実現に向け、研究開発を強化してまいります。
パートナー企業の皆様と共に、次世代の製造業を支える技術革新に全力で取り組んでまいります。
≪株式会社TriOrbについて≫
公式サイト:https://triorb.co.jp/
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