パラ・パワーリフティングが拓く「共生社会」の未来:日本パラ・パワーリフティング連盟、6月の活動

「第8回チャレンジカップ京都」大会一色の1か月を振り返り

チームの未来像をAIと協働し可視化したビジュアル

日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)は、選手の活躍が社会に感動と勇気を与え、『身体で生きるすべての人をエンパワー』する力になるとの想いを持ち、この競技の魅力を多くの方に届けるため、月ごとの活動報告として、未来を拓くための試み・アスリートの素顔が垣間見えるエピソード・SNSの注目トピックス 等、ご紹介していきます。

【6月のトピックス 】

トピックス1:新しい取り組み3つ 

 第8回チャレンジカップ京都

 ① 京都デザイン&テクノロジー専門学校   :大会盛り上げ動画の作成

 ② 株式会社ボイスクリエーションシュクル:選手に声援「声磨き®レッスン」講師が会場に

 ③ 出場選手へのインタビュー                  :いろいろな選手の声を届けたい

トピックス2:「次世代会議」

団体内コミュニケーションの活性化で競技力&チーム力のさらなる向上をめざす

 ◇ 「問い」 ━ 試合で第3試技を終えたとき、どんな気持ちでいたいですか?

【撮影「可」の機会】

 7/15(火)海外コーチ招聘合宿(公開日と合宿場所が変更になりました)

   ※ 個別取材につきましては、ご相談承ります。

トピックス1:新しい取り組み3つ

第8回チャレンジカップ京都

2025年6月28日(土)から29日(日)の2日間にわたり、京都府城陽市のサン・アビリティーズ城陽を舞台に「第8回チャレンジカップ京都大会」が盛大に開催されました。

競技における記録更新の瞬間はもちろん、私たちは、選手たちのひたむきな努力、そしてその輝きを支える様々な取り組みにもスポットライトを当てています。今大会では、皆様に競技の魅力をより深く感じていただくため、3つの新しい取り組みに挑戦しました。

① 京都デザイン&テクノロジー専門学校 様 とのコラボ

大会盛り上げ動画を京都デザイン&テクノロジー専門学校の生徒さんに制作いただきました。

5月初旬に31名の生徒さんへプレゼンテーションを行い、16名から作品の応募がありました。厳正な審査の結果、6月1日に入賞作品(グランプリ、準グランプリ)が決定しました。大会では、試合開始前や昼休みに動画を流し、会場とライブ配信の演出として活用させていただきました。

応募作品は、7/9にグランプリ作品を、7/10に準グランプリをYouTubeにアップロードし、7/19まで毎日1作品ずつ、最終審査に進んだ11作品を順次公開します。

グランプリ作品:京都デザイン&テクノロジー専門学校3年、井用悠斗さん

■コメント

「年齢・性別関係なく、どんな選手でも記録を塗り替えられるイメージで作成しました。」 

準グランプリ作品:京都デザイン&テクノロジー専門学校3年、飯塚 亮太さん

■コメント

「選手たちの熱い思いが伝わるようドラマチックさが前面に出るように制作しました。」

② 株式会社ボイスクリエーションシュクル 様 とのコラボ

選手に声援パワーを送るため「声磨き®レッスン」講師お2人に会場へお越しいただきました。試合が始まる前にどうやって試合を見たら面白いのか、をお伝えするための「応援前説」を実施していますが、今回は、ステージ上の「選手に届く応援の声」の出し方ワンポイントレッスン付きの特別版をコラボで実施しました。

「相手に届く声の出し方」のポイントは、息を吐いて→大きく吸って→お腹から声を出す!

選手から、バーベルを挙げる際に呼吸はとても重要、というエピソードを聞いていましたが、応援する観客にとっても、呼吸は大事なんだ、という気づきがありました。

呼吸を意識することで選手だけでなく応援する側の多くの人にとっても、相手に届く声でコミュニケーションを良好に・元気に ・明るく健康、そんな良いことがたくさんある、初めてのコラボによっての新発見でした。

このような発見があることが 「お互いの得意を活かし合う」 JPPFの目指すインクルーシブで叶えられる共生社会の1つの形ではと思います。

③ 出場選手へのインタビュー

4月の個別インタビューでの中村光選手からの提案を形にすべく、大会に出場した全選手の声を観客に届けるため、表彰式後のインタビューを実施しました。また、「どうしても話したくない試合の時もあるので、自由参加の方が良いのでは」との意見もあり、2つの意見を合体させる形で実施しました。

試合終わってすぐの率直な気持ちについて、色々な選手の声を聞く機会はこれまでなかったので、多くの選手の声を届けること、それによってより多くの方をエンパワーすることができるよう、大会後に寄せられるご意見を参考に、次回大会に向けてブラッシュアップし、今後も続けていきたいと思います。選手の言葉が人々の心を動かし、社会全体の活力を高める一助となることを願っています。

トピックス2: 「次世代会議」 

問い ━ 試合で第3試技を終えたとき、どんな気持ちでいたいですか?

大会直前の6/25にオンラインにて次世代会議を実施、3日後に迫ったチャレンジカップ京都大会に向けて「意気込みを発表する場」としました。

※第3試技とは?

パラ・パワーリフティングの試合では、選手はそれぞれ3回挑戦することができます。この挑戦を「試技」と言います。この3回の試技の中で最も重い重量を挙げた選手が勝者となります。

日野雄貴(シンプレクス・ホールディングス)

どんな結果であれ、大会終了後は次に向かっている、終わった瞬間から次を考えていると思う。もっと先に見せ場がある、と目標を持っているから、どういう風に自分が適応していけるか、もう次を考えているはず。

撮影:西岡浩記

チャレンジカップ結果 

男子80Kg級 

 〇優勝 

 〇記録:168Kg 

 〇世界選手権の日本代表入り決定

光瀬智洋(エグゼクティブプロテクション)

世界選手権で160Kg(ベスト更新・日本新更新)取れるようにありたい。今大会、重量の駆け引きがあると思うが、笑顔でやり切れたらと思っている。圧倒的な勝ち、で第3試技を終えたい。

撮影:西岡浩記

チャレンジカップ結果

男子59Kg級 

 〇優勝

 〇記録:155Kg

 〇世界選手権日本代表はすでに確定済

三浦 浩(東京ビッグサイト)

長年の経験から言えることは 「第3試技、やってみないと分からない。」「意外と“絶対”はない競技。」 ということ。誰でもいい記録を出したいと思って試合に臨むけど、第1試技で失敗したら、第3試技の気持ちは変わってくる。いろんな思いを持っている人が参加する大会がチャレンジカップ。

若い選手を育てる大会、いろんな選手を見てもらう機会にしたい。

撮影:西岡浩記

チャレンジカップ結果

 男子49Kg級

 〇レジェンドの部 優勝 ※レジェンドの部は45歳以上の部

 〇記録:123Kg   

 

田中翔悟(三菱重工高砂製作所)

3月の全日本で第2試技の失敗→第3試技成功、の経験から、どんな結果であれ「感謝の気持ち」でありたい。全日本の経験とは、スーツケースに「家族みんなで上げるぞ」という妻からの手紙がしのばせてあったこと。そのメッセージが試合中に頭をよぎり、第3試技を成功させることができたこと。感謝を忘れずに試合に挑みたい。今回、妻と娘達が応援に来てくれるのでカッコいい姿を見せたい!

撮影:西岡浩記

チャレンジカップ結果

男子97Kg級

 〇優勝

 〇記録:195Kg(日本新)※24Kgの大幅更新

 〇世界選手権日本代表はすでに確定済

  

 瀬尾桂一 コーチ

撮影:西岡浩記

「疲れた~」と、やり切った気持ちでいたい。

みんなを全力でサポートする!

6月の次世代会議では、大会が終わった時どんな気持ちでいたいか、それぞれの想いがあることにあらためて気が付かされました。

ベテラン選手の名言が飛び出したり、過去の大会のピンチの場面で、感謝の気持ちが効果を発揮したエピソードは、「感謝が大事」という本などから得た知識ではなく、選手の経験として語られたことで、グッとリアルな言葉として伝わってきました。

また、出場選手に行ったアンケート、「強さとは?」について、三浦選手の回答を見てとても共感した、と田中選手から三浦選手に直接伝える場面や、湯浅選手の回答はすごくカッコいいと感じ、大会で会うこと、話をすることが楽しみ、という会話も交わされました。

次世代会議は

・モチベーション向上

  選手一人ひとりが目標を明確にし、それに向けての決意を表明することで、自身のモチベーションを高める。

・一体感の醸成

  チームメイトの意気込みを聞くことで、互いに刺激し合い、チームとしての一体感を高める。

・コミュニケーションの活性化

  発表とそれに対するフィードバックを通じて、選手間のコミュニケーションが活発になる。

・競技力向上への貢献

  上記の要素が複合的に作用することで、最終的にチーム全体の競技力向上に繋がる。

このような意図を持って行っていますが、チャレンジカップを終えて何か効果を感じることがあったか、7月の次世代会議で話をしてみたいと思います。

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会社概要

URL
https://jppf.jp/index
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル4階
電話番号
03-6229-5423
代表者名
石田直章
上場
未上場
資本金
-
設立
1999年06月