防錆剤の水置換性でこんなに違う!金属表面に残る水滴を検証
水滴20滴を付着させた鋼板を防錆剤に15秒間浸漬。水置換性の違いを比較実験で検証しました。
工業用化学製品の開発・製造・販売を手がける日本メカケミカル株式会社(本社:愛知県豊川市、以下 当社)は、油性防錆剤の重要な性能の一つである「水置換性」について、比較実験を実施しました。
■ 防錆剤の「水置換性」とは?
水置換性とは、金属表面に付着した水分を押しのけ、水分と金属表面の間に防錆油が入り込み、油膜を形成する性質です。
金属加工の現場では、切削加工や洗浄工程などで水系(水溶性)の加工液・洗浄液が使用されることがあります。その後の防錆工程で、金属表面に水分が残ったまま油性防錆剤を塗布すると、防錆油の膜の下に水分を閉じ込めてしまい、錆の発生につながることがあります。こうした問題を防ぐうえで重要となるのが、防錆剤の「水置換性」です。

■ 水置換性の異なる防錆剤を比較実験!
水置換性の違いを分かりやすく確認するため、2種類の防錆剤を使用した比較実験を実施しました。
【実験方法】
① 鋼板に水滴を20滴付着させる
② 鋼板を防錆剤に15秒間浸漬する
③ 鋼板を引き上げる
④ 鋼板表面に残った水滴の数を比較する
【実験結果】
今回の実験では、以下の結果となりました。
水置換性の低い防錆剤:水滴20滴が残存
水置換性の高い防錆剤:水滴0滴

水置換性の低い防錆剤では、浸漬後も金属表面に水滴が残っていたのに対し、水置換性の高い防錆剤では、付着していた水滴が確認できなくなりました。このように、同じ油性防錆剤でも、水置換性によって金属表面に残る水分の状態が異なることが分かります。
※本実験は、当社が設定した条件における比較結果です。すべての使用条件で同様の結果を保証するものではありません。
■ 水置換型防錆剤を使用する際の注意点
水置換性を持つ防錆剤は、金属表面の水分を押しのけることで防錆油膜を形成します。一方で、押しのけられた水分は防錆油の中に残るため、油槽で繰り返し使用する場合には注意が必要です。槽内に水分が蓄積すると、防錆油の汚れや性能低下につながる可能性があります。安定した防錆効果を維持するためには、槽内の水分量や防錆油の状態を確認し、定期的に防錆油の交換をすることが大切です。

■ 用途に合わせた防錆剤の選定が重要
防錆剤を選定する際は、水置換性だけでなく、必要な防錆期間や使用環境、乾燥性、後工程などを考慮する必要があります。
日本メカケミカルでは、「CP-10」をはじめ、水置換性を備えた油性防錆剤を取り扱っています。
お客様の使用環境や金属の材質、工程などをお伺いし、用途に適した防錆剤をご提案しています。
また、製品選定にあたっては、実際の使用条件を再現した試験による性能確認をおすすめしています。
防錆剤の選定やサンプルをご希望のお客様は、お気軽にお問い合わせください。
■会社概要ならびに本件に対するお問合わせ先
会社名:日本メカケミカル株式会社
所在地:愛知県豊川市穂ノ原3-2-23
担 当:営業部
TEL:0533-84-3245
E-mail:collect@nichi-mecha.co.jp
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