【新刊情報】「自分は、まだ誰かに必要とされているのか」町工場で50年働いた男の定年と孤独、不器用な家族愛を描く人間小説『京やん、定年でんねん。』発売
株式会社22世紀アートは、町工場で50年間働き続けた一人の男を通して、定年後の孤独、働くことの意味、家族との不器用なつながりを描いた人間小説『京やん、定年でんねん。』を2026年7月6日に刊行しました。
長年勤めた会社を離れたとき、人はその仕事だけでなく、自分の居場所まで失ってしまったような感覚になることがあります。本書は、働くことだけを支えに生きてきた男の滑稽さと哀しさを、大阪弁による軽妙な会話とともに描いた作品です。
【あらすじ】町工場で50年働いた男を待っていた、定年という現実
主人公は、中学校卒業後から町工場に勤め続けてきた村山京市、通称「京やん」。
会社では専務から「アホ」「アホンダラ」と叱られながらも、自分こそが工場を支えている存在だと信じ、プレス作業や工程管理など、さまざまな仕事を引き受けてきた。
しかし、65歳の定年を目前にしても、会社から慰留の言葉はない。後任はすでに決まり、京やんがいなくなった後も、会社はこれまでと変わらず動いていく。
一方、家庭でも肩身の狭い思いをしている京やんは少しずつ、自分がこれから何のために生きるのかを考え始めるのだった。
定年や家族の老いを身近に感じ始めた人へ
今年92歳を迎える著者は、本作の「前記」で次のように語っています。
“オッサンオバハン楽しく生きようや、アホンダラも一つの生き方や、どういう生き方であろうと、対応力のある生き方を教えてくれよった。”

お世辞にも、京やんは立派な人間とも、世渡りのうまい人間とも言えません。見栄を張り、勘違いをし、ときには周囲を困らせてしまう不器用な男です。それでも自分なりに仕事や家族、人とのつながりを大切にして生きてきました。
そんな京やんの姿は、何もかも格好よく、正しく生きられなくてもよい、というどこか温かな肯定を私たちの心に残してくれます。
思うようにいかないことがあっても、笑い、愚痴をこぼし、ときには人に支えられながら、その時々を懸命に生きていく。そこにもまた、その人にしか歩めない、かけがえのない人生があります。
定年後の孤独や老後への不安、家族とのすれ違いなど、誰もが自分の居場所を見失いかねない今だからこそ、多くの方に京やんの物語を読んでいただきたいと思います。
〈こんな方におすすめ〉
・定年を控え、長年働いてきた仕事との向き合い方を改めて考えたい方
・親やパートナーの老いについて考える機会が増えてきた方
・夫婦や親子の不器用な関係性に共感したい方
・笑いと哀しみが交錯する人間ドラマを楽しみたい方
書籍情報

京やん、定年でんねん。
著者紹介
中西 義明(なかにし よしあき)
1934年兵庫県生まれ。奈良県在住。
光風工業(現和歌山工業)高校機械科卒業。
金物メーカーに定年まで勤務。
大阪文学学校(当時の事務局長は松岡昭宏氏)で本科4期、研究科1期修了。
安部公房に傾倒。
会社概要
会社名:株式会社22世紀アート
事業内容:電子書籍・POD書籍出版、英訳出版、オーディオブック出版、書籍企画編集、書籍販売
公式サイト:https://22art.jp/
本件に関するお問い合わせ
株式会社22世紀アート
広報担当
お問い合わせ先:
〒108-0014
東京都港区芝5-26-24 田町スクエア2F ビジネスエアポート田町 R13
TEL:03-5941-9774
mail: info_pr@22art.net
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