『RVパーク』 キャンピングカーユーザーの利用状況はまだ低いながらも、利用意欲は旺盛

一般社団法人 日本RV協会

当協会では、この9月18日から10月17日にかけて、キャンピングカーユーザー約350人を対象に、車中泊エリアとして2年前に誕生した「RVパーク」の利用状況や利用目的などを調査しました。それによると、「1回も利用したことがない」という回答がまだ80%ありましたが、「旅先にRVパークがあれば積極的に利用したい」という答えが75%に達し、ユーザーへの浸透度はまだ低いながらも、ユーザーが非常に旺盛な活用意欲を持っていることが判明いたしました。
■ ユーザーの9割が、『RVパーク』を利用したいと表明

当協会では、車中泊エリアとして「RVパーク」構想を打ちたて、2012年に第1号をオープンさせてから現在に至るまで、36件の施設を稼動させてきました。

そこで、この2年間のうちに、どれだけのキャンピングカーユーザーが実際に「RVパーク」を利用してきたのか。また、利用していない人は、利用したいという意欲をどの程度まで持っているのか。さらには、その利用目的は何なのか。そして今後RVパークに何を期待しているのか、などを調査しました。

まず最初に、RVパークへの利用意欲を尋ねたところ、回答者の75.5%が、「旅行先にあれば積極的に利用したい」と答えたことが判明しました。次点には「気が向いたら利用したい」という答が上がり、その割合は18.2%ありました。この両者を合わせると93.7%となり、キャンピングカーユーザーのほとんどが「RVパーク」を利用したいという気持ちを持っていることが分かりました。(※図表1)


しかしながら、実際に利用した回数を尋ねると、77.1%のユーザーが「1回もない」と回答し、1回でもRVパークを体験したユーザーは22.9%にとどまっている様子も浮かび上がりました。(※図表2)


これは、まだRVパークがオープンしてから2年しか経っておらず、その件数も36ヶ所(2014年10月現在)という非常に少ないことが影響していると思われます。

キャンピングカーユーザーがこれまで「仮眠のできる休憩所」として利用してきた「道の駅」は全国で1,040ヶ所。アウトドア志向のユーザーが利用するオートキャンプ場の数は約1,280ヶ所。それらに比べ、RVパークは、急速に普及してきたとはいえ、全国でもまだ36ヶ所に過ぎません。現時点におけるユーザーの利用回数が少ないのは、そういう現状を反映していると考えられます。

しかし、前述したとおり、利用意欲が旺盛なユーザーが約75%もいることを考えると、今後の利用回数は飛躍的に伸びるように思われます。


■ 『RVパーク』に求めるものは、公認された場所で寝ることの安心感

RVパークというのは、1,500~2,000円程度の利用料金が発生する有料車中泊システムですが、利用者にはAC電源が提供され、ゴミ処理を引き受けてもらえる上に、近隣に温泉・入浴施設があるというメリットがあります。さらに、「宿泊」が明文化されていない道の駅とは異なり、「宿泊」が正式に認可された場所であるため、不安無く安心して利用できます。

そのようなメリットを有するRVパークに対し、ユーザーはそのうちのどのような機能を評価しているのか。それを調べるために、「RVパークを利用してみたいと思われる一番の理由は何か」という形で尋ねてみました。

その結果、「宿泊することが公認されるので、安心感がある」という回答が全体の39.6%を占め、トップに立ちました。2番目は「AC電源が取れる」というもので35.6%でした。(※図表3)


以下、「温泉などの入浴施設が場内もしくは近隣にある」(12.8%)、「夜間使えるトイレがある」(7.8%) という順に続きました。

RVパークが生まれる前は、キャンピングカーのユーザーの多くは道の駅で仮眠・休憩を取っていました。しかし前述したように、そこには宿泊規定が明文化されていないため、ユーザーたちは管理者に宿泊の許可を取らなければならないというプレッシャーを感じ、管理人とコンタクトが取れなかった場合は、後ろめたい気分と不安を抱きながら、車中泊をしてきたという経緯がありました。

しかし、RVパークは公認された宿泊エリアであるため、多くのユーザーは、ようやく胸を張って安心して泊まれる場所が誕生したという意識を持つことができるようになりました。それが、RVパークの利用目的として、「宿泊することが公認されるので、安心感がある」という答をトップに押し上げた理由になったものと思われます。

また、2位に「AC電源が取れる」という理由が挙げられたのは、キャンピングカーの多くが照明、冷蔵庫、テレビ、ヒーター、エアコンなどの電装品を搭載していることが関係しているからでしょう。3位に「温泉などの入浴施設が場内もしくは近隣にある」という回答が掲げられたのも、キャンピングカーユーザーの温泉志向の高さを裏付けしているといえるでしょう。



■ ユーザーが希望するもののトップは『RVパーク』の全国への普及

最後に、ユーザーの多くが、RVパークに何を望んでいるのかを調査しました。

その結果、1位となったのは「全国にさらに普及させてほしい」(62.1%)というものでした。2位には、「料金・宿泊システムや施設の充実度がまちまちなので、統一基準を設けるか、グレード分けを公表してほしい」(12.1%) という回答が挙げられました。(※図表4)


そのほかの回答としては、「基本的に中サイズの自走式車両に対応しているものが多いので、大型車両やトレーラーも苦労なく使える設備やスペースを確保してほしい」、「夏場のエアコンも心配なく駆動できるように、供給される電源のアンペア数を統一してほしい」などという回答も散見されました。

「全国に普及させてほしい」という答が最上位を占めたのは、やはりRVパークがまだ36ケ所しかないという現状を反映しているといえそうです。

これに関しては、現在、当協会の「RVパーク構想」にご賛同いただける地方自治体や民間企業も増えてきていますので、各都道府県にひとつ、さらに全国に100ケ所というように整っていく可能性は十分あるといえるでしょう。




■ お台場キャンピングカーフェア2014開催迫る

また、この11月8日(土)から9日(日)にかけて、東京地区では今年最後のビックイベントとなる「お台場キャンピングカーフェア2014」が開催されます。来年度の商品動向を見定めるには格好のショーとなりますので、ぜひお見逃しなく。

お台場キャンピングカーフェア2014」の日程および詳細
【開催日時】 2014年11月8日(土)・9日(日) 9:30~16:30(雨天決行)
【会場】 お台場野外特設会場 東京都江東区青海1丁目 青海R区画
【主催】 お台場キャンピングカーフェア2014実行委員会
【特別協賛】 一般社団法人 日本RV協会(JRVA)
【問い合わせ】 お台場キャンピングカーフェア2014実行委員会 TEL:03-3552-8737
【入場料】 [前売]:一般500円(高校生以上)/小・中学生 200円
      [当日]:一般800円(高校生以上)/小・中学生 400円
      未就学児は無料
【HP】 http://www.odaiba-campingcar-fair.tokyo/
【出展&イベント内容】 キャンピングカーの展示・販売、企業情報コーナー、各種物販、アウトドア用品の展示・販売、各種アトラクション

■ 福岡キャンピングカー&アウトドアショー2014開催のお知らせ

遊びの情報満載! 九州最大のアウトドア紹介イベント 遊び心を満足させるキャンピングカーからアウトドア関連グッズがずらり勢ぞろい。フードやちびっこコーナーも充実していますので、ご家族で存分にお楽しみください。

福岡キャンピングカー&アウトドアショー2014の日程および詳細
【開催日時】 2014年11月15日(土)・16日(日) 9:30~17:00
【会場】 マリンメッセ福岡 福岡県福岡市博多区沖浜町7-1
【主催】 福岡キャンピングカー&アウトドアショー事務局
【特別協賛】 一般社団法人 日本RV協会(JRVA)
【問い合わせ】 福岡キャンピングカー&アウトドアショー事務局 TEL:0800-200-2523
【入場料】[前売]  一般700円(高校生以上)[当日]:一般1,000円(高校生以上)/中学生以下 無料
【HP】 http://fukuoka-rv.com/
【出展&イベント内容】 キャンピングカーの展示・販売、企業情報コーナー、各種物販、アウトドア用品の展示・販売、各種アトラクション

[本件に関するお問い合わせは]
一般社団法人 日本RV協会
TEL 042-720-7911 FAX 042-720-7251
Email: info@jrva.com
URL http://www.jrva.com/

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代表者名
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上場
未上場
資本金
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設立
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