【マイクロチップ装着義務化に関する意識調査】犬・猫を飼う2,020人にアンケート マイクロチップを装着していない犬40%、猫60%程度にのぼる
~理由は、健康上の懸念が最多、高齢や室内飼いで必要性を感じないなどの声も~
改正動物愛護管理法の施行により、2022年6月からブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫へのマイクロチップの装着が義務化されました。改正から1年、犬・猫の飼い主のマイクロチップ装着に関する意識はどのように変化したのでしょうか。
調査の結果、animaLabo会員の約90%がマイクロチップ装着の義務化について認知していました。一方で、現在マイクロチップを装着している飼い主は犬で60%、猫で42%。認知とマイクロチップの装着はイコールではないことがうかがえます。また、現在マイクロチップを装着していない飼い主の7~8割が今後も装着を検討しないとしています。理由は、「体内に異物をいれることが健康上不安である」の回答が最多。マイクロチップの安全性への懸念がうかがえる結果となりました。
【調査概要】
・実施期間:2023年9月8日(金)~9月14日(木)
・調査対象:犬・猫を飼っているanimaLabo会員
・調査方法:Web を使用したアンケート
・調査機関:自社調査
・有効回答数:2,020人(犬の飼い主:1,150人、猫の飼い主:706人、両方飼っている飼い主:164人)
※両方飼っている飼い主は猫の飼い主のアンケート結果に含む
【調査サマリ】
マイクロチップ装着の義務化を知っている:【犬】92%、【猫】89%
現在、マイクロチップを装着している:【犬】60%、【猫】42%
年齢別マイクロチップの装着割合:
【犬】0~2歳が89%、3~10歳が71%、11歳以上が41%
【猫】0~2歳が58%、3~10歳が52%、11歳以上が30%
マイクロチップの装着理由1位:
【犬】「迎え入れたペットが装着済だったから(67.6%)」、【猫】「迷子対策(58.4%)」
所有者登録の難易度:【犬・猫共通】「難なくできた」が6割強
マイクロチップに期待すること:
【犬】1位「迷子になったときの検索方法の簡素化」、2位「GPS機能をつけてほしい」
【猫】1位「GPS機能をつけてほしい」、2位「迷子になったときの検索方法の簡素化」
マイクロチップ未装着で今後も装着は検討しない:【犬】87%、【猫】74%
年齢別マイクロチップ未装着で今後も装着検討しない割合:
【犬】0~2歳が82%、3~10歳が79%、11歳以上が91%
【猫】0~2歳が73%、3~10歳が67%、11歳以上が78%
マイクロチップ装着を検討しない理由1位:【犬・猫共通】「体内に異物を入れることが健康上不安」
マイクロチップ装着検討のための改善要望上位:【犬・猫共通】1位「マイクロチップの小型化」、2位「GPS機能」
所有者登録の意向:【犬・猫共通】「所有者登録をしない」が約5割
Q. 2022年6月、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫へマイクロチップの装着を義務づける改正動物愛護管理法が施行されました。この義務化についてはご存じでしたか?(犬の飼い主:n=1,150、猫の飼い主(両方含む):n=870)
犬の飼い主:「はい」が92%、「いいえ」が8%
猫の飼い主:「はい」が89%、「いいえ」が11%
マイクロチップ装着の義務化の認知度は高いことがうかがえる。
Q. 現在、マイクロチップを装着していますか?(犬の飼い主:n=1,150、猫の飼い主(両方含む):n=870)
犬の飼い主:「している」が60%、「していない」が40%
猫の飼い主:「している」が42%、「していない」が57%、「わからない」が1%
マイクロチップ装着の義務化の認知度と装着の実態は比例していない可能性。
また、猫に比べて犬の飼い主はマイクロチップ装着意識がやや高い傾向。
Q. <年齢別>現在、マイクロチップを装着していますか?(犬の飼い主:n=1,150、猫の飼い主(両方含む):n=870)
装着している犬の飼い主:0~2歳が134(89%)、3~10歳が337(71%)、11歳以上が217(41%)
装着している猫の飼い主:0~2歳が41(58%)、3~10歳が209(52%)、11歳以上が119(30%)
犬・猫ともに11歳以上のマイクロチップの装着割合が低い。
Q. マイクロチップを装着した理由はなんですか?(複数回答可)
(犬の飼い主:n=688、猫の飼い主(両方含む):n=368)
犬の飼い主:1位「迎え入れたペットが装着済だったから(67.6%)」、2位「迷子対策(36.8%)」
ネコの飼い主:1位「迷子対策(58.4%)」、2位「災害時への対策(54.9%)」
犬は猫に比べ、ペットショップやブリーダーからの購入が多いため、「迎え入れたペットが装着済だったから」の回答が多い可能性。
Q.現在、所有者登録はご自身で行う必要がありますが、登録手続きはいかがでしたか?
(犬の飼い主:n=688、猫の飼い主(両方含む):n=368)
犬の飼い主:「難なくできた」が64%、「その他」が13%、「多少戸惑った」が12%
猫の飼い主:「難なくできた」が66%、「多少戸惑った」が13%、「その他」が11%
その他には「ペットショップで登録してくれた」、「登録しているかわからない」などの声も。
Q. マイクロチップに対して今後どのようなことを期待しますか?(複数回答可)
(犬の飼い主:n=688、猫の飼い主(両方含む):n=368)
犬の飼い主:1位「迷子になったときの検索方法の簡素化(72.5%)」、2位「GPS機能をつけてほしい(66.3%)」
猫の飼い主:1位「GPS機能をつけてほしい(77.2%)」、2位「迷子になったときの検索方法の簡素化(76.1%)」
犬・猫ともに迷子になった際、スムーズに居場所がわかるような機能が期待されている。
Q. 既に飼育している犬や猫については、マイクロチップ装着は「努力義務」となっていますが、今後、マイクロチップの装着を検討しますか?(犬の飼い主:n=462、猫の飼い主(両方含む):n=502)
犬の飼い主:「はい」が13%、「いいえ」が87%
猫の飼い主:「はい」が26%、「いいえ」が74%
犬・猫ともに現在マイクロチップを装着してない飼い主は、今後もマイクロチップ装着意向は低い。
Q. <年齢別>既に飼育している犬や猫については、マイクロチップ装着は「努力義務」となっていますが、今後、マイクロチップの装着を検討しますか?(犬の飼い主:n=462、猫の飼い主(両方含む):n=502)
検討しない犬の飼い主:0~2歳が14(82%)、3~10歳が110(79%)、11歳以上が279(91%)
検討しない猫の飼い主:0~2歳が22(73%)、3~10歳が129(67%)、11歳以上が219(78%)
現在マイクロチップを装着してない飼い主、特に11歳以上の犬・猫の飼い主は今後もマイクロチップの装着は検討しない考え。
Q. マイクロチップを装着していない、検討しない理由はなんですか?(複数回答可)
(犬の飼い主:n=462、猫の飼い主(両方含む):n=502)
犬の飼い主:1位「体内に異物をいれることが健康上不安である(64.5%)」、2位「装着時の痛みが気になる(44.2%)」、3位「装着の必要性を感じない(37.2%)」
猫の飼い主:1位「体内に異物をいれることが健康上不安である(62.2%)」、2位「装着時の痛みが気になる(45.4%)」、3位「装着の必要性を感じない(33.9%)」
犬・猫の飼い主ともにマイクロチップに対する安全性の懸念があることがうかがえる。
Q. 具体的にどのような改善があれば、マイクロチップの装着を検討しますか?(複数回答可)
(犬の飼い主:n=462、猫の飼い主(両方含む):n=502)
犬の飼い主:1位「マイクロチップの小型化(41.6%)」、2位「GPS機能をつけてほしい(41.3%)」、3位「装着費用の無償化(27.9%)」
猫の飼い主:1位「マイクロチップの小型化(51.4%)」、2位「「GPS機能をつけてほしい(50.6%)」、3位「迷子になったときの検索方法の簡素化(30.7%)」
その他、高齢や室内飼いなどの理由でマイクロチップ装着の必要性がないという声も。
Q. 現在、所有者登録はご自身で行う必要がありますが、登録はしようと思いますか?
(犬の飼い主:n=462、猫の飼い主(両方含む):n=502)
犬の飼い主:「はい」が50%、「いいえ」が50%
猫の飼い主: 「はい」が48%、「いいえ」が52%
【共立製薬株式会社について】
1955年創業。「動物と人の進む道を創る」をミッションに掲げ、動物医療のリーディングカンパニーとして、 犬・猫用医薬品や畜水産動物用医薬品などの開発、製造、販売、輸出入をしています。
名称:共立製薬株式会社
代表者:代表取締役社長 髙居 隆章
会社設立:1955年5月
資本金:5,500万円
従業員数:729人(2023年5月末時点)
事業内容:動物用医薬品などの開発・製造・販売・輸出入
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