気鋭のメディアアーティストによるグループ展「1GB」が2020年9月12日(土)、13日(日)開催
新型コロナウイルスの感染が世界的に拡がり、展覧会やコンサートなど、様々な場がオンラインへの移行を余儀なくされているいま、私たちは著しいテクノロジーの進化、そこから生まれる新たなアートの可能性を目の当たりにしています。一方で、実態が捉えにくいデータとして作品や情報を扱い、オンラインでのコミュニケーションがもたらすリアリティの希薄さや閉塞感から、作品や人とのフィジカルなコミュニケーションを求める声も聞こえてきます。
本展では、中国、日本、アメリカ、スロバキアなど異なる拠点からオンライン上のやりとりによってリモート制作が生まれた TOCHKA、Xinxin Liu、Kaoru Furuko、Takashi Uchidaで構成されるアニメーション集団 麻烦代理社 (マフェンダイリシャ)をお招きし、その新たな活動と作品をご紹介するとともに、板垣竜馬、尾崎藍、川崎龍、小山渉、斎藤英理、日原聖子、柳澤佑磨、Nimuёら35歳以下の若手アーティスト10組が、日常でやりとりされるデータ容量の単位として誰もが意識したことのある「1GB」をテーマに、それぞれの視点からアプローチを試みた作品を展示します。
1GBという目に見えないテーマと対峙するアーティストの視点と作品は、私たちにこれからの世界への新たな突破口を提示してくれるかもしれません。
■開催概要
タイトル:1GB(イチギガバイト)
会期:2020年9月12日(土)―9月13日(日) 11:00―20:00 *事前予約制
会場:スパイラルホール ホワイエ(スパイラル3F) 東京都港区南青山5-6-23
入場料:一般500円(税込)*学生無料・要学生証提示
電子チケットの購入 Peatix https://spiral1gb.peatix.com
主催:株式会社ワコールアートセンター 企画制作:スパイラル
URL:https://www.spiral.co.jp/topics/art-and-event/1gb
新型コロナウイルスの感染の拡大状況によってスパイラルの営業時間・開館日程の変更、イベントへの入場を制限させていただく場合がございます。
最新の情報は Spiral Web にてご確認いただけます。https://www.spiral.co.jp
■出展者プロフィール
麻烦代理社 マフェンダイリシャ
TOCHKA、Xinxin Liu、Kaoru Furuko、Takashi Uchidaで構成されるアニメーション集団。中国、日本、アメリカ、スロバキアなど異なる拠点からリモートでコラボレーションし制作する。3D、ストップモーション、カットアウト、ライトドローイング、ペインティング、など各作家それぞれの持ち味や得意とする技術で表現し、互いにフィードバックを求め合い刺激し合い、新たなテクノロジーとの融合も追求しながらの共同制作を行なう。
板垣 竜馬 Ryoma Itagaki
東京藝術大学大学院彫刻科 在籍。彫刻からCGまで幅広く制作をしている。
http://ryomaitagaki.com/
尾崎 藍 Ai Ozaki
1991年埼玉県生まれ。2017年東京造形大学造形学部絵画専攻領域卒業、2018年NPO法人アーツイニシアティブトウキョウ(AIT)と文化庁主催のアーティストプラクティス2017終了。主な展示に、「群馬青年ビエンナーレ 2019」(群馬県立近代美術館、2018年) 「明け方の計略」(駒込倉庫、東京、2017年)「ヒュ、ヒューマンネーチャー」(Art Center Ongoing, 東京)など。 https://aiozaki.jimdofree.com
カタナカ ナオト Naoto Katanaka
フォトグラファー / ビデオグラファー / VJ など。NAKED Inc.にてテクニカルディレクターを務める。フレームの内と外、アナログとデジタル、実写とモーショングラフィック、異なる世界を行き来し新たな表現を追求する。
川崎 龍 Ryo Kawasaki
東京藝術大学在学中より映像や舞台作品への音楽提供を行なっている。近年では『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』『将国のアルタイル』などのTV アニメの劇伴楽曲を多く手掛ける一方、アートワークとしてのソロプロジェクト『Lithographs』を主宰し、エクスペリメンタルな語法を探究した楽曲を発表している。©2020Drive inc https://rk-lithographs.com/
柳澤 佑磨 Yuma Yanagisawa
クリエイティブコンピューテーションを探求するアーティスト。インタラクティブインスタレーション・VRフィルムといったリアルタイム描画を用いた作品を制作する。彼の現在の創作の中心には、コンピュータコードで生成されたイラストレーション、フォトリアリスティックなヴィジュアライゼーション、視覚芸術における両者の関連性がある。 https://www.instagram.com/yumayanagisawa/
小山 渉 Wataru Koyama
1992年東京都生まれ、2016年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。2018年geidaiRAM2 2018年度研修生。社会に存在する様々な人間の想像力を起点に、意識の下に眠る人間の感情/精神について作品制作を行なう。近年の主な活動として、個展『Untouchable』(2019年、北千住BUoY,東京)、グループ展『EDITION BOX -VIDEO WORKS as MATERIAL-』(2020年、HIGURE17-15cas、東京)、『作品を"飾る"#1 』(2018年、相模原スーパーオープンスタジオ、東京)、『Escape』(2018年、Art Center Ongoing, 東京)。他にパフォーマンス『Phantasma』(2019年、blan Class, 神奈川)、上映『RAM PRACTICE -ポストドキュメンタリーをめぐって』(2019年、渋谷ユーロライブ、東京)等。 https://watarukoyama.jimdofree.com/
斎藤 英理 Eri Saito
1991年福島県生まれ。2015年和光大学表現学部芸術学科卒業。記憶や認識など目に見えない不確かな動態をモチーフに、写真や映像メディアを用いて制作を行なう。主な展覧会に「南総金谷藝術特区」金谷アーティストインレジデンス(千葉, 2017)、個展「someone’s missing」art space kimura ASK?(東京, 2016)など。近年のスクリーニングには「Zeitgenössische experimentelle Videokunst aus Japan」Das Japanische Haus e. V.(ライプツィヒ, 2020)、「Cine Experimental de Japón」Kino Palais(ブエノスアイレス, 2019)、「海に浮かぶ映画館」(神奈川, 2019)などが挙げられる。https://www.erisaito.info/
日原 聖子 Seiko Hihara
1992年生まれ。人とのやりとりの中に生まれてくる痕跡や共感・共有について、オブジェクトやパフォーマンスを介し思考する。2018年プラハ美術アカデミー修了、ヨゼフ・フラーフカ賞受賞(ヨゼフ・フラーフカ・ズデニェク・フラーフカ財団)。2017年第4回CAF賞入選。2020年第13回岡県新進美術家育成「I氏賞」奨励賞受賞。2019年より東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程在籍。https://seikohihara.wordpress.com/
Nimuё ニミュ
東京都在住の中国人作家。北京の中央美術学院を卒業後、ニューヨークに渡り、ニューヨーク・アカデミー・オブ・アート大学院を卒業。 2012年ニューヨークのFuseギャラリーでの個展デビュー「Refracted Beings」以降、北京798アート・ディストリクトにあるMOUアート・ギャラリーでの個展「 Iro Iro」(2015)「The Wound of The Bond」(2016)「If You Ask Me」(2017)など多くの展覧会を開催。作品は、White Rabbit Museum collection(ホワイトラビットミュージアムのコレクション) やScope Basel(スイス)、Masur Museum(ロスアンゼルス)、Urban Art and Media Organization (ドイツ)、Jack the Pelican Presents、Limner Gallery、Sloan Fine Art(すべてニューヨーク)など世界中で発表されている。https://ynimue.wixsite.com/artist
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