上橋菜穂子「守り人」シリーズ外伝『風と行く者』、11月にハードカバー、軽装版同時刊行!
来年作家デビュー30周年を迎える上橋菜穂子、待望の最新刊! Twitterキャンペーンで、新刊書籍プレゼント!
株式会社 偕成社(出版社 本社:東京都新宿区 代表取締役社長:今村正樹)は、『風と行く者』(作:上橋菜穂子 絵:佐竹美保)を11月に刊行します。
2014年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞した上橋菜穂子の「守り人」シリーズ外伝『風と行く者』が、11月に刊行されます。外伝としては『流れ行く者』『炎路を行く者』に続く3作目であり、ひさびさの長編です。
「守り人」シリーズとは、1996年に刊行された『精霊の守り人』から始まる日本を代表するファンタジーです。女用心棒バルサの活躍と、新ヨゴ国皇太子チャグムの成長を描く長編シリーズと、バルサの少女時代を描いた中・短編集、あわせて12巻が刊行されています。
『精霊の守り人』は、2007年に神山健治監督(Production I.G)によりNHKでアニメ化され、2016年から2018年にかけて、NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」として、綾瀬はるか主演で実写化されました。
アメリカ、ブラジル、スペイン、フランス、イタリア、中国、韓国、台湾など多くの国々で翻訳出版されており、世界中で読まれているシリーズです。
最新刊『風と行く者』は、つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサが、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム<風の楽人>たちと再会するところから始まります。その危機を救ったことで、再び、バルサは旅の護衛を頼まれます。
シャタ<流水琴>を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム<風の楽人>の頭は、しかし、ある事情から、ひそかに狙われていたのでした。
ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。
草原に響く<風の楽人>の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえります。
初回特典として、ハードカバー版には、佐竹美保&上橋菜穂子によるW複製原画が本に挟み込まれます。佐竹美保さんには描きおろしカラーイラストを、上橋菜穂子さんにはNHKドラマ「精霊の守り人」の出演者のイメージで、主人公たちを描いていただきました。
シリーズ最終章の『天と地の守り人』から11年。「守り人」シリーズファンが待ち望んだ最新大長編を、ぜひ貴媒体でご紹介ください。
■作者から新刊刊行にあたってのメッセージ
「ひょっこり帰ってきた物語」
どんぶらこ、どんぶらこ、と川を流れてきた巨大な桃を拾ったら、中から赤ちゃんがでてきて、突如、育てることになってしまった、お爺さんとお婆さん。とってもうれしかった半面、正直、かなり、うろたえもしたのでは、と、大人になってから、思うようになりました。ご近所さんたちも、ええ? なにがどうして、どうなって、今頃、子どもができたんだ? と、思ったでしょうし。
『風と行く者』は、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきたわけではなく、かなり以前に書き始めたものの、途中で書けなくなっていた物語なのですが、守り人シリーズが完結してから何年も経っているのに、なんで今頃、短編でなくて長編の、しかも、バルサのその後も書いてあるような物語が、ぽこっと世に生まれ出ることになったのかと、いぶかしく思う方もおられるのではないでしょうか。
実は、『風と行く者』の誕生には、私が意図したわけではない、いくつかの巡りあわせが関わっておりまして、その「巡りあわせ」が書かせてくれた、というのが正直な実感なのです。物語誕生のいきさつは、本のあとがきでくわしく書きましたが、私は作家としての技術で物語を書いているというよりは、人生の道筋で行き会った経験に書かせてもらっているのだなと、今回、つくづく感じました。
それにしても、完結しました、と言った後で長編の物語を世にだすというのは、やはり、なんとなく恥ずかしいものですが、突如桃を拾ってしまったお爺さん、お婆さんと同じく、突然、我が心にやってきてくれて、ふたたび芽吹き、育ち始めた物語ですから、大切に心を込めて育てました。
バルサふたたび、であります。
楽しんでいただければ幸せです。
2018.9.13 上橋菜穂子
【著者紹介】
作:上橋菜穂子(うえはしなほこ)
東京都生まれ。立教大学博士課程単位取得(文学博士)。専攻は文化人類学。オーストラリアの先住民であるアボリジニを研究。女子栄養大学助手を経て、現在、川村学園女子大学特任教授。『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、アメリカ図書館協会バチェルダー賞)『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)『夢の守り人』(前2作とあわせ路傍の石文学賞)『神の守り人<来訪編><帰還編>』(小学館児童出版文化賞)など12巻からなる代表作「守り人」シリーズは、内外から高い評価を得ている。そのほかの著書に『精霊の木』『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)『獣の奏者』『鹿の王』(本屋大賞、日本医療小説大賞)などがある。2002年に巌谷小波文芸賞、2014年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞。
絵:佐竹美保(さたけみほ)
富山県生まれ。デザイン科を卒業後、上京。SF・ファンタジーの分野で多数の作品を手がける。主な仕事に『虚空の旅人』『蒼路の旅人』『不思議を売る男』『宝島』『幽霊の恋人たち』『西遊記』『フランダースの犬』『魔法使いハウルと火の悪魔』『ローワンと魔法の地図』などがある。
【書籍紹介】
①偕成社ワンダーランド『風と行く者』(ハードカバー)
②偕成社ポッシュ 軽装版『風と行く者』(ペーパーバック)
|サイズ|①22cm×16cm ②19cm×14cm
|ページ数|① 446ページ ② 446ページ
|ISBN コード|①978-4-03-540550-4 ②978-4-03-750200-3
|対象|小学校高学年から
|定価|①1,800円+ 税 ②1,000円+ 税
|発売日|2018年11月19日配本予定
※ハードカバーと軽装版の本文は同じ内容ですが、収録されるイラストの点数が異なります
■Twitterで「守り人」シリーズの推薦コメントを投稿しよう! 採用させていただいた方には、新刊書籍を含む豪華賞品をプレゼント!
新刊の刊行を機に、まだ読んでいない方、読もうかどうしようか迷っている方に、「守り人」シリーズのおもしろさを伝えたい! そんな思いで、「守り人ファンによる推薦コメント」を、Twitterで広く募集します。採用させていただいたコメントは、書店で配布するリーフレット「守り人シリーズ入門ガイド」に掲載するほか、販促物にも使わせていただきます。「守り人ファン」のあなたのお力をぜひお貸しください!
◎応募方法
(1)偕成社のTwitterアカウント(@kaiseisha_pr)をフォローしてください。
(2)「 #守り人が好き 」(タグの前後に半角空きスペース)のタグをつけて、ご自身のアカウントから、推薦コメント(140字以内)をつぶやいてください。
◎賞品
採用させていただいた方には以下の賞品を各1部お送りします。
・軽装版『風と行く者』(新刊)
・限定「守り人」世界地図
・ポストカード
・「守り人 入門ガイド」リーフレット(コメントを掲載させていただいたもの)
※採用させていただいた方には、10月上旬頃、Twitterのダイレクトメッセージでご連絡いたします。それまでフォローをはずさないようにお願いいたします。
※賞品のお届けは、新刊発売時の11月下旬になります。
◎応募締切
2018年9月30日(日)23:59まで
◎注意事項
・ご応募いただいた文章は偕成社のTwitterでリツイートさせていただく場合があります。
・採用させていただいた方には、10月上旬頃、ダイレクトメッセージでご連絡いたします。
・賞品のお届け先は、日本国内のみとさせていただきます。
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