アンポール、グレインコープ、IFMインベスターズが、豪州の再生可能燃料産業の創出に向けて提携

*本リリースは豪州で2024年7月30日に英語で発表されたプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。オリジナルのプレスリリースの正式言語は英語であり、この内容および解釈については英語版が優先となります。

豪州の複数の年金基金が所有するグローバルな運用会社のIFMインベスターズ、農業関連事業・加工大手のグレインコープ(GrainCorp、ASX: GNC)、オーストラリア最大の輸送エネルギー・プロバイダーであるアンポール(Ampol、ASX/NZX: ALD)は本日、オーストラリアにおける総合的な再生可能燃料*産業の確立を目指し、三者間で覚書を締結しました。

この覚書に基づく当初の優先事項として、アンポールとIFMインベスターズは、ブリスベンにあるアンポールのリットン製油所における再生可能燃料施設の実現可能性評価を進めるとともに、グレインコープと協力して、将来の工場への国内原料の供給およびキャノーラ油供給のための破砕設備の追加を検討していきます。

今回の発表は、オーストラリアにおける再生航空燃料(SAF)および再生可能ディーゼル(RD)**を含む再生可能燃料の原料供給および生産能力を確立するために三社が既に各自で実施していた事業化調査に基づいています。

再生可能燃料が運輸分野の炭素排出量を大幅に削減できることは世界的に認識されつつありますが、オーストラリアには現在、将来予想される需要を支えるだけの生産能力がありません。

オーストラリアは、大規模で国際競争力のある再生可能燃料産業を発展させるために必要な原料を生産・供給できるという強みがあり、炭素排出の削減が難しいとされる大型・長距離輸送や航空輸送を含む運輸分野の脱炭素化推進に向けて支援を行っています。

2024年には、国内のSAF産業の勢いが活発化しました。アンポール、グレインコープ、IFMインベスターズは、豪州におけるSAFなどの再生可能燃料の生産を支援するオーストラリア連邦政府の様々な施策を歓迎します。

IFMインベスターズのアセットマネジメント部門グローバル責任者ダニー・エリア(Danny Elia)のコメント:

「IFMインベスターズは空港の主要な投資家として、より環境負荷の低い、クリーンな、飛行機での移動の促進に大きな関心を持っており、ここオーストラリアでSAF産業を発展させるこの重要な取り組みを支援できることを誇りに思います。IFMの長期投資アプローチは、この新産業にとって重要な鍵となります。当社のオーストラリアでの主要パートナーであるグレインコープとアンポールをサポートし、新たな雇用と経済機会を創出する新産業を立ち上げるために必要な規模、スキル、信頼性を提供します。当社はパートナーである産業界の年金基金と共に、オーストラリアのエネルギー転換への投資を加速させる方法を特定するため、政府と緊密に連携してきました。オーストラリア企業主導のローカルなSAF産業の確立は、その加速に不可欠です」

グレインコープのマネージング・ディレクター兼CEOのロバート・スパーウェイ(Robert Spurway)のコメント:

「グレインコープは、キャノーラ油、獣脂、使用済み食用油など、高品質の原料をオーストラリアとニュージーランドに供給する主要企業です。オーストラリアの生産者は、毎年数百万トンの原料を生産しており、余剰分は再生可能燃料の精製用に輸出されています。オーストラリアの再生可能燃料精製産業は、オーストラリアの生産者と原料生産者にとって貴重な国内の新たな市場を構築し、その利益は地域社会と消費者に還元されます」

アンポールのマネージング・ディレクター兼CEOのマット・ハリデイ(Matt Halliday)のコメント:

「オーストラリアは、再生可能燃料の開発に必要なインフラ、技術的な専門知識、原料の入手可能量において、大きな競争優位性を有しています。リットン工場など当社の既存のインフラと能力、そして確立された販路と強固な顧客関係を有する当社の広範な販売網を組み合わせることで、再生可能燃料のエコシステムをオーストラリア全土の規模で構築する上で極めて重要な役割を果たすことができます。アンポール、IFM、グレインコープのオーストラリア主導のチームは、複雑なインフラ開発、製造・流通、サプライチェーンに関する専門知識を結集させます。この基本合意は、クイーンズランド州とオーストラリアに再生可能燃料産業を確立するための重要な一歩であり、エネルギー安全保障、地域開発の支援、農業と製造業の活性化という利益を生み出します」

*再生可能燃料とは、サステナブル航空燃料(SAF)と再生可能ディーゼル(RD)を含む業界用語です。
* SAFとRDは非石油ベースの再生可能原料から製造されます。

アンポールについて
オーストラリアの独立系企業であるアンポールは、国内最大のガソリンスタンド、コンビニエンスストアのネットワークを構築しているほか、燃料や潤滑油の精製、輸入、販売を行っています。直近では、顧客の進化するエネルギーニーズに確実に応えるため、電気自動車充電と家庭用電力ソリューションの提供を開始しました。アンポールは100年以上にわたる長い歴史を持ち、オーストラリア最大の輸送エネルギー・プロバイダーに成長してきました。詳細はこちら(www.ampol.com.au)をご覧ください。

グレインコープについて
グレインコープは、穀物および食用油の総合企業であり、オーストラリア東海岸地域最大の穀物貯蔵・取扱企業として市場をリードし、オーストラリアおよびニュージーランドで最大の食用油加工、油糧種子粉砕の事業者です。グレインコープは、100年以上の歴史の中で、穀物や食用油の貯蔵、加工、輸送を促進する高品質のインフラ資産によるグローバル・サプライチェーンを構築してきました。当社事業の今後の詳細については、同社ウェブサイトの投資家・メディアセクション(www.graincorp.com.au)をご覧ください。

IFMインベスターズについて

IFMインベスターズは25年以上前に、人々の退職資金を長期にわたり、保護・成長させることを目的として設立されました。豪州の複数の年金基金を株主とし、2024年3月31日現在、2,220億豪ドルの運用資産残高を有しています。メルボルン、シドニー、ロンドン、ベルリン、チューリッヒ、アムステルダム、ミラノ、ニューヨーク、ヒューストン、香港、ソウル、東京のオフィスを拠点にグローバルに事業を展開し、インフラストラクチャー、デット、上場株式、プライベート・エクイティ資産を対象に運用を行っています。詳細については、www.ifminvestors.com をご覧ください。

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会社概要

URL
https://www.ifminvestors.com/japan/
業種
金融・保険業
本社所在地
東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビル 4階
電話番号
03-3216-7670
代表者名
正田雄二
上場
未上場
資本金
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設立
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