【おしぼり自動展開ロボットの共同開発】AI活用で検品・除外を実現、地方工場のDX化で人手不足の解消へ
ASTINAは、自社の専門分野である「AI」「ロボット」「IoT」の技術を活かし、地方創生、工場アップデートを推進しています。
機構設計からAI・制御まで自社開発を徹底し、柔軟な改善サイクルを回すことにより装置の高度化をすることで、従来は人に頼っていた一見単純だが機械化が難しい作業の自動化を実現してきました。
今回は、レンタルおしぼり業界を牽引する老舗企業、京都カネヨシと自動化装置の共同開発を行い、昨年12月に量産機相当品の導入。また、2月より量産機製造および工場のDXに向けた取り組みがスタートしました。
プロジェクトの概要
本プロジェクトでは、レンタルおしぼり業(貸しおしぼり業)の工場における、検品およびフィルム包装の工程を自動化するロボットを開発しました。飲食店や各種施設から回収し、洗浄した大量の布おしぼりを、AIを活用したロボットが1枚ずつ高速に展開・検品します。
既存のラインを工事せず導入可能な、人の肩幅サイズを目指すとともに、人の手先感覚を必要とする”濡れた布を扱う作業”でも機械にて把持可能で、しわ・よれがあっても人間同様の速度で展開し、検品を可能とする独自の装置を開発しました。
◆開発した装置の特徴
1.AIとロボットの技術を活用し、不定形に積まれたおしぼりを1枚ずつ平らに展開
2.装置業界や研究業界でも難しいとされている”濡れた繊維への対応”を実現
3.おしぼりの両面に対して、AIが外観検査(汚れ・異物などの検知)を実施
4.当業務に従事する熟練者の作業時間に準拠、3.5秒/1枚での処理を実現
5.既存ラインに後付けできて、従来の設備や作業員の動きを活かせる設計
AIソフトウェアとハードウェアの融合という弊社の強みを活かし、従来難しいとされていたプロセスをひとつひとつ独自のアルゴリズムを開発し、解決へと導きました。
今後は、ASTINAのもうひとつの強みである量産化技術を活かし、当該工場への複数台導入に向けた量産フェーズへと移行していきます。
貸しおしぼり(レンタルおしぼり)業について
回収した使用済みおしぼりは、洗浄や検品の工程を経て新たに出荷されます。検査体制は厳しく、洗浄後に再度、人による目視チェックが行われています。
洗浄や乾燥などは専用機械により自動化されていますが、洗浄後のおしぼりをタオルフォルダーと呼ばれる包装機に掛ける作業は人間がやっているのが実情です。包装機ラインには何十人も並んで、ひたすらおしぼりを掛けていく作業を行っております。
1日に数万本から数十万本を処理するため、作業員の確保は必須項目であり、なおかつ利用いただくお客様からクレームの無い様に品質も担保しなければなりません。
近年、おしぼり業界では慢性的な人材不足が起きており、上記の工程を成立させることが難しくなってきています。また、国内における労働力人口の減少もあり、今後は新規での人材獲得も難航することが考えられます。
このような状況下において、自動化装置の導入による人手不足の解消が期待され、今回は共同開発というかたちでプロジェクトが発足されました。
ASTINAは「日本の産業を次のステージに」というビジョン達成のため走り続けます!
弊社は創業以来、繊維類といった従来の画像処理、汎用ロボットでは取り扱いが難しいとされていた物体を処理するための独自AI技術の活用と最適化されたハードウェアの開発を行っております。
高い技術力が認められ、東大系投資機関やIoT特化ファンド、上場企業様からの資金調達を実施しております。
今後は、自社開発の「産業用IoTプロダクト」の開発にも注力していきます。
今後とも弊社は、当プロジェクトをはじめとした人手不足に悩む地方工場に対して、ソリューションを提供することによって、地方創生に貢献し、ひいては日本の産業をアップデートできるよう取り組んでまいります。
◆共同開発パートナーの企業様を募集
アスティナと業務提携をして、新しいチャレンジをしていただける企業様を募集中しております。
弊社はビジョンである「日本の産業を次のステージへ」を実現するため、
AI・ロボット・IoTといったテクノロジーを応用して、人手不足の解消や業務効率化といった、
産業課題の解決に向けて取り組んでいます。
弊社チームには、AI、ソフトウェア、エレキ、メカといった、さまざまなエンジニアが在籍しており、
日々最新のテクノロジーに関する意見交換などが飛び交っています。また、直近では、自社プロダクトとなる産業用装置を開発し、発売半年で数千万円規模の売上を達成させたノウハウもございます。
「こんなことやりたいけど、できるのだろうか?」といった、
アイデアはあるものの、技術的なハードルが高くて踏み出せていないという企業様はご相談ください。
貴社の強みと弊社のテクノロジーをかけ合わせた、プロダクト開発を実現します。
<弊社お問い合わせ窓口>
https://www.astina.co/contact/
*共同開発プロジェクトでは、提携いただく企業様から開発費用を負担していただき、
弊社は装置開発における企画・技術力、量産ならびに外販までを担い、提供するプロジェクトとなります
会社概要|アスティナについて
社名:株式会社ASTINA
事業内容:
・産業用IoT製品の提供、デザイン、設計開発、試作、量産、運用
・AIソフトウェア/ロボット装置の開発・導入
所在地:東京都墨田区緑3丁目17-8高島ビル
代表取締役:儀間 匠
WEBサイト:https://www.astina.co
◆代表プロフィール
新日本製鐵株式会社にて生産設備の改良設計業務に従事後、IoT/ロボットのスタートアップのハードウェアチームリーダとして活躍。2017年にロボット/AI/IoTデバイスの開発・製造に特化した企業・ASTINAを創業。IoTデバイスやAIを用いた自動化装置の開発・量産業務を請け負う。
◆直近のプレスリリース
・総額で約3億7,000万円の資金調達を実施いたしました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000038210.html
・AIを活用した水産加工品の異物除去装置を販売開始しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000038210.html
・産業IoT製品の開発を支援するPoCパッケージを提供開始しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000038210.html
◆採用強化中です。
近年では、DXの需要が高く、多方面から相談を受けております。
最先端の技術を活用したチャレンジをしたい方や、産業を盛り上げていきたいという方は、
お気軽にご連絡ください。ASTINAでは、共に働く仲間を積極的に募集しております。
・採用ページ
https://www.astina.co/recruit
・採用Techブログ
https://www.astina.co/lab
共同開発パートナー詳細
社名 | 株式会社 京都カネヨシ |
創業 | 1962年 |
事業内容 | 貸おしぼり業,クリーニング業,日用雑貨卸売業 |
代表者 | 中塚 浩 様 |
ホームページ |
※装置に関わるお問い合わせは、ASTINAまでお願いいたします。
以下、ASTINAのホームページからご連絡ください。
<弊社お問い合わせ窓口>
https://www.astina.co/contact/
広報対応にかかわるお問い合わせ先
本件の取り組みに関する取材のご相談は、以下にご連絡ください。
株式会社ASTINA 広報担当:大澤
電話:03-5846-9916 メールアドレス:info@astina.co
※営業のご連絡は返信いたしかねます。
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