クリエイティブスペース「AxCROSS」は、KITTE大阪の開業1周年を記念して、新作デジタルアート「(おくる|はこぶ|うけとる)ものの箱庭」を公開
人工生命研究をベースにした花と虫の生態系シミュレーションで、郵便文化の新たな表現を創出

デジタルテクノロジーを駆使したアーティストと社会をつなぐ支援をするNEORT株式会社(代表取締役:髙瀬俊明、本社:東京都品川区、以下NEORT)は、KITTE大阪(大阪市北区)開業1周年を記念して、4階クリエイティブスペース「AxCROSS」において、テクニカルアーティスト・避雷氏による新作デジタルアート「(おくる|はこぶ|うけとる)ものの箱庭」を2025年7月31日(木)より公開いたします。
■ プロジェクト概要
KITTE大阪・旧大阪中央郵便局保存建屋4階の大型スクリーンAxCROSSは2024年7月の開業以来、「つながりを、つむぐ場所」をコンセプトに情報とデジタルアートの発信を続けてまいりました。
開業1周年を迎える本年、AxCROSSでは新たなステップとして「歴史と新たな文化のいぶきを感じる場所」への発展を目指し、新作デジタルアートの公募を実施いたしました。
そして、厳正な審査の結果、今回は避雷氏の企画を採択することを決定いたしました。
本作品は、人と郵便の関係を虫媒花と虫たちの生態関係に重ね合わせた、リアルタイム生成される人工生態系シミュレーションです。AxCROSSの特徴である全長約18mの大型スクリーンを最大限に活用し、来館者が等身大で体験できるインタラクティブな表現空間を創出します。
■ 「(おくる|はこぶ|うけとる)ものの箱庭」について


作品コンセプト
本作品では、郵便物が離れた人同士をつなぐ複雑なネットワークと、虫が花粉を運搬して植物間の遺伝的ネットワークを構成する自然界の仕組みを重ね合わせて表現します。独立した遺伝子を持つ仮想の花と虫が織りなす生態系は、旧大阪中央郵便局が長年担ってきた「想いを届ける」機能の現代的な再解釈として位置づけられます。
技術的特徴
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リアルタイム人工生命シミュレーション: GPUを活用した高速並列計算により、大量の仮想生物をリアルタイムでシミュレート
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生成的ビジュアル: 花の形状・色彩、虫の行動パターンは仮想的な遺伝子から生成的に決定され、唯一無二の生態系を構築
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参加型インタラクション: QRコードを通じてメッセージを送信すると、それが遺伝子データに変換され新しい植物として生成
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継続的変化: 広告配信中もシミュレーションが継続し、大阪市の天気情報と連動した長期的な生態系変化を実現
■ アーティスト・プロフィール

避雷
テクニカルアーティスト・研究者・映像作家
東京大学大学院情報理工学系研究科修了。人工生命研究を方法論とした「人工生態系」作品群の制作を通じて、異なる知性が共存する世界の例を提案することを目的とした作品制作を行っている。
主な受賞・展示歴
2020年度未踏事業採択 同年スーパークリエイタ認定
第一回ジェネラティブアート・アワード優秀賞受賞
PARCO P.O.N.D. 2022、NTT ICC キッズプログラム、YCAM等での展示実績
2025年度映像作家100人選定
■ 選考プロセスと審査員コメント
本作品は、2025年6月に実施されたAxCROSS OPEN CALL 2025を通じて選出されました。株式会社コングレ、株式会社ANCR、NEORT株式会社の3社およびオープニング作品アーティストのKaoru Tanaka氏による厳正な審査の結果、「KITTE大阪やAxCROSSのコンセプトに最も共感し、空間の歴史的意味と未来への展望を結ぶ提案」として選出されました。特に、インタラクティブな要素が加わったことで、新たな体験的価値が提供できることも高評価に繋がった観点です。
■ 展示概要
展示タイトル: (おくる|はこぶ|うけとる)ものの箱庭
展示期間: 2025年7月31日(木)〜 2026年7月末(予定)
展示場所: KITTE大阪 4階 AxCROSS
料金:無料
住所: 大阪府大阪市北区梅田三丁目2番2号
営業時間: KITTE大阪営業時間に準ずる
スクリーンサイズ: W18,000mm × H2,500mm
※作品上映は3分間・広告配信3分間のサイクルで映像が切り替わります
■ AxCROSSについて
KITTE大阪・旧大阪中央郵便局保存建屋4階部分に位置する大型スクリーン。広告による情報の発信と、デジタルアートの展示を行っています。横約18m×縦約2.5mの大型スクリーンに流れる鮮明でダイナミックな映像は、訪れる方々に強い印象を残します。大阪駅直結の立地で、多くの観光客・通勤客が行き交う空間です。
■ 広告募集について
クリエイティブスペース「AxCROSS」では、広告を掲載していただける企業を募集しております。AxCROSSは「歴史と未来が交わる唯一無二の場所」であり、デジタルアートを活用したミュージアムとしての機能も持ち合わせるこの場所でのプロジェクションマッピング広告は、企業のブランドイメージを効果的に伝える絶好の機会となります。
広告掲載の特徴
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大阪駅直結という抜群の立地条件
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全長18m×高さ2.5mの大型スクリーンによる圧倒的な視覚インパクト
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デジタルアートとの融合による独創的な広告体験
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多くの観光客・通勤客との高い接触率
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旧大阪中央郵便局という歴史的価値との親和性
広告出稿に関するお問い合わせは、AxCROSSホームページよりお願いいたします。
公式HP: https://axcross.jp/
■ AxCROSS主体運営事業者
株式会社コングレ
コングレは、『未来が生まれる、「場」をつくる。』を掲げ、MICEを通じて社会課題解決・地域活性化に取り組み、サステナブルな社会の実現を目指しています。
コンベンション事業では、1997年「気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)」、2012年「IMF・世界銀行年次総会」、2023年「G7広島サミット」など歴史的な国際会議の運営を担当。
施設運営事業では、MICE施設(直営のカンファレンスホール、指定管理者として国際会議場・展示場)と文化施設・観光施設(劇場、科学館、水族館、展望台など)を合わせ全国約90の施設を運営。施設を通じてまちづくりに参画し、地域活性化に取り組んでいます。展示会・イベント事業では、スポーツビジネスやドローン等の展示会を主催。また、様々な国際博覧会においてVIP接遇をはじめ、パビリオンや関連行事の企画運営に携わっています。
WEBサイト: https://www.congre.com/
X(旧Twitter): https://x.com/congres_jp
株式会社ANCR
デザインという視点からライフスタイルを多角的にプロデュースするクリエイティブプロダクション。飲食・物販をはじめとした店舗のブランド開発及び空間プロデュースなどを中心に、クリエイティブの領域を横断するような活動を行っています。
公式HP: https://ancr.tokyo/
■ NEORTについて
デジタルテクノロジーを駆使したアーティストと社会をつなぐことを支援。デジタルアートのためのオンラインプラットフォーム「neort.io」を運営する。2022年4月には、デジタルアート専門の展示空間「NEORT++」を馬喰町にて開廊。コンピュータ技術を駆使したアートの体験を共に考える実験的空間として運営。2024年6月には、ブロックチェーン技術を活⽤した事業開発やNFTアートのプロデュースなどを行うTARTとの合併により現体制となる。主な活動に、Generativemasks(2021)、Nishikigoi NFT(2022)、ジェネラティブアート展覧会「dialog()」(2024)やDIG SHIBUYA公式プログラムの「BYOD² - BRING YOUR OWN DATA & DISPLAY」(2025)など。
WEBサイト: https://team.neort.io/
X(旧Twitter): https://x.com/neort_io
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