「Bigscreen Beyond 2」発表。レンズが大幅に進化し、アイトラッキング版も

パソコン用VRヘッドセット「Bigscreen Beyond」の次世代機が登場。数年にわたる研究開発で光学系(レンズ)が大幅に進化し、「Beyond 2」と「Beyond 2e」の2モデル展開。

株式会社IntoFree

Bigscreen Beyond 2

米国Bigscreen, Inc.(ビッグスクリーン)社は、世界最小クラスのパソコン用VRヘッドセットの次世代機「Beyond 2」シリーズを発売します。

「Beyond 2」シリーズの特徴

レンズの進化

「Bigscreen Beyond 2」シリーズのレンズ
  • 広い視野角と高い解像度

前世代機「Bigscreen Beyond」と今回の「Bigscreen Beyond 2」シリーズの一番の違いは、レンズの大幅な進化です。新しいパンケーキレンズを採用し、対角線視野角(Diagonal FOV)は116度となりました。なお、ディスプレイは前世代機と同じ1インチのマイクロOLEDディスプレイを両眼に採用し、片眼で2,560 x 2,560ピクセルの超高解像度を実現しています。これらのスペックは、現在市場で普及しているMeta Quest 3やValve Indexよりも広い視野角かつ高い解像度となります(注)。

  • 高発色

90Hzもしくは75Hzで動作するOLEDディスプレイは、他社のVRヘッドセットで一般的に採用されている液晶ディスプレイよりも高コントラストと高発色でVR世界を表現します。

  • 見え方の改善

新しいパンケーキレンズでは、「明るさ」と「グレア」も大幅に改善されました。前世代機からデザインが一新されたレンズでは端から端まで鮮明に像を通し、像が綺麗に見える「スイートスポット」の範囲も広がりました。

注:「Bigscreen Beyond 2」の視野角は対角線で116度、水平方向で108度、垂直方向で96度となります。一方、Valve Indexの視野角は対角線で114度、水平方向で110度、垂直方向で110度、Meta Quest 3の視野角は対角線で110度、水平方向で108度、垂直方向で99度となります。この数値はWIMFOVにより、最短のアイレリーフ(レンズと目の距離)とデフォルトのアクセサリーを使用して測定しています。詳しくは https://www.bigscreenvr.com/displays をご参照下さい。

IPD調節機能

「Bigscreen Beyond 2」シリーズのIPD調節機能

VRの画像を忠実に表示し、目の疲れを軽減するために、左右のレンズ&ディスプレイがそれぞれの目の前の適切な位置に置かれる必要があります。この位置のことを瞳孔間距離(IPD)と呼びますが、この数値は人によって異なります。前世代機ではIPDが18サイズ用意されているIPD固定システムで、靴を買うときのように、適切なサイズを選ぶことが最高の体験の前提でした。

「Beyond 2」シリーズでは、右と左のレンズ&ディスプレイの位置を個別に、自由に調整できるIPD調節機能を新しく搭載することにより、レンズ&ディスプレイをベストポジションにセットできるようになりました。

フォームファクターが更に軽量化

「Bigscreen Beyond 2」シリーズ

「Beyond 2」の本体重量はなんと107gで、前世代機より16%軽くなりました。これはMeta Quest 3やApple Vision Proの1/6~1/4程度の重さです。

新しいカラーバリエーション

「Beyond 2」シリーズは3色展開となります。前世代機と同じ「カーボンブラック」に加えて、内部の構造が透けて見える「スケルトン」と、VRヘッドセットとしては前例のないビビッドなカラー「オレンジ」の2色が追加されました。

汎用性の高いヘイローマウントとライトシーリング

「Bigscreen Beyond 2」シリーズのヘイローマウント

前世代機の「Bigscreen Beyond」ではカスタムフェイスクッションを採用していました。お客様にiPhoneでご自身の顔を3Dスキャンして頂き、そのデータを元に顔に完璧にフィットするクッションを製造して同梱しています。「Beyond 2」シリーズでも引き続きカスタムフェイスクッションを採用しますが、新しいマウント「ヘイローマウント」で使用できる2つのオプションを追加しました。

まず、「ヘイローマウント」は暗視ゴーグルからインスパイアされた新しいアクセサリで、VRヘッドセットをおでこに固定し、本体の傾きや顔との距離を調節できます。この「ヘイローマウント」で使用できるクッションは「汎用ライトシーリング(※ヘイローマウントに同梱)」、「(上記の)カスタムフェイスクッション」、「クッションなし」の3通りです。ヘイローマウントとライトシーリングの組み合わせはどなたでも装着できる汎用的なデザインなので、前世代機で購入後に必須だったiPhoneでの顔スキャンが不要となります。

また、頭にヘイローマウントを固定するストラップは「ソフトストラップ(同梱)」、「純正オーディオストラップ」、「その他のサードパーティ製ストラップ」が使用可能です。ヘイローストラップは2025年第3四半期の出荷を予定しています。

法人利用にも最適

新しいレンズ、IPD調節機能、汎用性の高いヘイローマウントが追加された「Beyond 2」は法人利用にも最適です。宇宙、航空、自動車、原子力、ロボットなどの産業で現在導入が進んでいます。

アイトラッキング搭載モデル「Beyond 2e」

「Bigscreen Beyond 2e」のアイトラッキング機構

フラッグシップモデルである「Beyond 2e」には、砂粒ほど小さいイメージセンサーによる世界最小クラスのアイトラッキング機構が搭載されており、最先端のAI&コンピュータービジョン技術で処理されます。具体的には、イメージセンサーによって取得された画像はAMDやNVIDIAのGPUに送られ、NVIDIA社のCUDAによって学習&構築された瞳孔位置推定モデルによって処理されます。他社のVRヘッドセットには見られないこの斬新なアプローチで、プライバシーを守りつつ精確かつ低遅延なアイトラッキングが実現しました。Bigscreen Beyondのローンチ以来のポリシー「1グラムでも減らせ」に準拠すべく、「Beyond 2e」モデルは「Beyond 2」に比べて、たった1.05グラムしか重くありません。

さらに、カメラと瞳孔の位置にアクセスできるAPIの提供により、ハードウェア開発者やMOD制作のコミュニティもサポートします。アイトラッキング機能はBigscreen社製のソフトウェアによって動作しますが、サードパーティ製のソフトウェアや、EyetrackVR(ETVR)のようなオープンソースのMODもサポートします。SteamVR、OpenXRやVRChatのような主要アプリをサポートするBigscreen社製のアイトラッキングソフトウェアのパブリックベータ版は、2025年夏の配布開始を予定しています。

その他の特徴

  • 高品質のオーディオ

音響設計技術により、「Beyond 2」シリーズはプロのオーディオ機器に匹敵するスタジオグレードのマイク品質を備えたデュアルマイクアレイを搭載しています。Bigscreen Beyond オーディオストラップは、Koss® スピーカーと改良されたつけ心地により、音声データを忠実に再生します。

  • SteamVRトラッキング

「Beyond 2」シリーズはBaseStation1.0と2.0をサポートするSteamVRトラッキングを採用することで、非常に精度の高い6DoFのトラッキングを本体とコントローラーで実現しています。また、Valve IndexコントローラーのようなSteamVR対応製品を同時に使用することができます。

  • 後方互換

「カスタムフィットクッション」「5m光ファイバーケーブル」「リンクボックス」「ストラップ」などの周辺機器は、「Bigscreen Beyond」と「Bigscreen Beyond 2」の両方で使用することができます。

2024年以前に「Bigscreen Beyond」用に製造された処方レンズは「Bigscreen Beyond 2」にも使用できますが、アイトラッキング搭載の「Bigscreen Beyond 2e」には使用できません。2025年以降に製造された処方レンズは、「Bigscreen Beyond」「Bigscreen Beyond 2」「Bigscreen Beyond 2e」すべてのモデルで使用可能です。

価格と出荷スケジュール

  • 価格(税込、送料込み)

「Bigscreen Beyond 2」:169,800円~

「Bigscreen Beyond 2e」:199,800円~

  • アップグレードキットの価格(税込、送料込み)

既に前世代機「Bigscreen Beyond」をお持ちの方で、本体のみアップグレード希望の方は以下の価格で購入可能です(期間限定)。

「Bigscreen Beyond 2」:149,800円

「Bigscreen Beyond 2e」:179,800円

※その他のオプションやアクセサリーの価格は、公式ストアをご参考下さい。

※Bigscreen公式ストアで前世代機「Bigscreen Beyond」を購入済み、かつ未発送のステータスのお客様のご注文は、自動的に「Bigscreen Beyond 2」のカーボンブラック色に無償アップグレードされます。

  • 注文受付および出荷開始時期

注文受付:本日より

出荷開始:2025年4月

※ヘイローマウントの出荷開始は、2025年第3四半期を予定

  • 販売場所

公式ストア:https://store.bigscreenvr.com/ja-jp/products/bigscreen-beyond-2

※現時点での出荷対象国はアメリカ、カナダ、日本、イギリス、ヨーロッパ、ニュージーランド、オーストラリア。2025年中に韓国、メキシコ、イスラエル、UAEの追加を予定しています。

製品スペック

  • 対角線視野角:116度

  • 本体重量:107グラム

  • 瞳孔間距離:48mm~75mmで調節可能(物理的には55mm~70mm)

  • 解像度:片眼2,560 x 2,560 ピクセル

  • リフレッシュレート:90Hz、75Hz

  • 6DoFトラッキング方式:SteamVRトラッキング

  • トラッキングに必要なもの:BaseStation1.0もしくは2.0(同梱されていません)

  • アイトラッキング:「Beyond 2e」にのみ搭載

  • フルボディトラッキング:VIVEトラッカーやTundra Trackerに対応(同梱されていません)

  • コントローラー:Valve IndexなどのSteamVR対応の各種コントローラーに対応(同梱されていません)

  • 音声入力:デュアルマイクアレイ

  • 音声出力:純正オーディオストラップでのオンイヤーイヤフォン(同梱されていません)

  • アクセサリ用ポート:USB-C 1口

  • PCとの接続:5m光ファイバーケーブルと専用リンクボックス

パソコンの最低動作スペック

  • GPU:NVIDIA RTX2070もしくはAMD RX5700XT以上 (DisplayPort1.4とDSC必須)

  • CPU:Quad Core IntelもしくはAMD

  • ポート:DP1.4ポート1口、USB3.0ポート2口

  • OS:Windows10もしくはWindows11

Bigscreen, Inc.について

米国カリフォルニア州のスタートアップ。VR用の映像視聴アプリ"Bigscreen Beta"および世界最小クラスのPCVR HMD"Bigscreen Beyond"シリーズが主力製品。

株式会社IntoFreeについて

2019年創業のXR専門会社。Bigscreen社の日本市場展開をサポートしています。
https://intofree.world/ja/

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パソコン・周辺機器AV機器
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会社概要

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URL
https://intofree.world/ja/
業種
情報通信
本社所在地
神奈川県三浦市初声町和田3081-19
電話番号
-
代表者名
西川美優
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2019年03月