アカデミー賞と並ぶ米テレビ界最高峰の栄誉といわれるエミー賞にノミネート!アニー賞に続く快挙となるか。日本時間12月18日授賞式で発表。
トンコハウス・堤大介監督、初の長編アニメーション Netflixシリーズ「ONI ~ 神々山のおなり」がアニー賞二冠に続く快進撃。
アニー賞2冠に続き、エミー賞で作品賞含む三部門でノミネート!
Netflixシリーズ「ONI ~ 神々山のおなり」がチルドレン&ファミリー・エミー賞にノミネートされた。
日本を題材にし、日米合同制作の本作が、アメリカ国内で放送されたファミリー向けシリーズ作品を対象とした「チルドレン&ファミリー・エミー賞」にノミネートされたのは快挙ともいえる。
ノミネートを果たしたのは、作品賞、監督賞(堤大介、エリック・オー、鳥海ひかり)、ヤングキャラクター声優賞(モモナ・タマダ)の三部門。受賞作発表および授賞式は、日本時間12月17日、18日にロサンゼルスで行われる。
【チルドレン&ファミリー・エミー賞について】
エミー賞は、アメリカのテレビ界最高峰の栄誉といわれる賞で、映画のアカデミー賞、演劇のトニー賞、音楽のグラミー賞に相当する文化賞の一つ。チルドレン&ファミリー・エミー賞は、近年のエンターテイメントにおけるファミリー向けのジャンルの急成長とコンテンツの増加を受けて2022年に新設された、ファミリー向け作品のためのコンペディション。
作品賞にノミネートされている「ONI ~ 神々山のおなり」とは
Netflixシリーズ「ONI ~ 神々山のおなり」は、東京都出身の堤大介監督が日本人として渡米して感じた“知らないものへの恐怖という人間の中に潜む「ONI」”をテーマに制作された。脚本は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』など数々の名作を手がけ、海外でも評価の高い脚本家・岡田麿里が担当。日本の民話を思わせる神さまや妖怪たちの世界を舞台に親子の絆や友情を描く。“理想の自分”と“現実の自分”の間で揺れる主人公・おなりの成長を通して、人々がもつ“光と闇”という心の本質に迫る物語。キャラクターたちの感情を巧みに伝える色彩表現と、散りばめられたユーモアで、世代や国境を越えて誰もが楽しめる作品となっている。
■ あらすじ
日本の民話に登場する神さまや妖怪たちの世界で、自由奔放に生きるおてんば娘、おなり。伝説の英雄に憧れ、新たな英雄となるため稽古に励むが、父親のなりどんはヘンテコな神様で何も教えてくれない。古来から山の神々が恐れる「ONI」の脅威が迫り来る中、おなりはまだ知らない自身の真実と向き合わなければならない。
エピソード:全4話アニメーションシリーズ
映像スタイル:フルCGアニメーション
原案・監督: 堤大介
脚本: 岡田麿里
制作:トンコハウス
エグゼクティブ・プロデューサー: ロバート・コンドウ、ケーン・リー、堤大介
プロデュース:サラ・K・サンプソン
Netflixシリーズ「ONI ~ 神々山のおなり」監督・堤大介コメント
今年の春にアニメーション業界の同業者から選ばれるアニー賞をいただいたのに続き、ハリウッドのシリーズ作品最高賞と言われるエミー賞にノミネートされた事はこれ以上ない光栄な事です。今年はストライキなどの影響で、ハリウッドは不安定な一年で、沢山の人たちが苦しんだ年でした。そんな中、日本の民話をヒントに描いた長編作品がアメリカでここまで評価された事は、日本人として本当に嬉しいです。セレモニー当日は、結果がどうなろうと、この名誉に感謝してしっかりと楽しみたいと思います。
数々の受賞作品を生み出すアニメーションスタジオ「トンコハウス」とは
ピクサーでアートディレクターを務めていた堤大介とロバート・コンドウが、2014年に短編映画『ダム・キーパー』を共同監督したことをきっかけに、2014年7月にカリフォルニア州バークレーに共同設立したアニメーションスタジオ。『ダム・キーパー』は2015年に第87回アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされたほか、世界各地で25の賞を受賞、75の映画祭で上映された。2016年制作の短編映画『ムーム』は世界8ヵ国の映画祭で24の賞を受賞。2017年、日本のHuluで配信されたエリック・オー監督の『ピッグ – 丘の上のダム・キーパー』は、配信後にNHKでも放送された人気作品。2023年には“アニメーション界のアカデミー賞”と称される映画賞・アニー賞にて、Netflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』が、作品賞、ベスト・プロダクション・デザイン賞をダブル受賞。2019年からは石川県金沢市にもスタジオを構え、日米の2拠点で作品を制作している。作品制作以外にも展示会やイベント、ワークショップの開催など多角的に活動している。
Tonko House 公式サイト:https://www.tonkohouse.com/
ノミネート / 受賞歴
・短編映画『ダム・キーパー』が米アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネート(2015年)
・『ピッグ - 丘の上のダム・キーパー』がアヌシー国際映画祭の最優秀テレビ作品賞の大賞を受賞(2018年)
・グラフィックノベル『ダム・キーパー』3部作がアイズナー賞にノミネート(2018年)
・Netflixシリーズ「ONI ~ 神々山のおなり」がアニー賞の作品賞、ベスト・プロダクション・デザイン賞をダブル受賞(2023年)
・Netflixシリーズ「ONI ~ 神々山のおなり」がアジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワードのベスト・アニメーション・シリーズ賞を受賞(2023年)
プロフィール
■堤大介(Daisuke “Dice” Tsutsumi)
東京都出身。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。ルーカス・ラーニング、ブルー・スカイ・スタジオなどで 『アイスエイジ』や『ロボッツ』などのコンセプトアートを担当。2007年ピクサーに招聘されアートディレクターとして 『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』などを手がける。2014年7月ピクサーを去りトンコハウスを設立。初監督作品『ダム・キーパー』は2015年米アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネート。2021年には日本人として初めて米アニー賞のジューン・フォレイ賞を受賞。2023年にはNetflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』が米アニー賞にて作品賞(リミテッドシリーズ テレビ/メディア部門 )、プロダクションデザイン賞(テレビ/メディア部門)をダブル受賞。一冊のスケッチブックに71人の著名なアーティストが一枚ずつ絵を描き、手渡しで世界中を巡るというプロジェクト『スケッチトラベル』の発案者でもある。
■ロバート・コンドウ(Robert Kondo)
南カリフォルニア出身。ロサンジェルス近郊のアートセンター・カレッジ・オブ・デザインを卒業。2002年、憧れていたピクサーでスケッチ・アーティストとして「レミーのおいしいレストラン」の制作に携わる。その後、背景美術監督として「レミーのおいしいレストラン」「トイ・ストーリー3」「モンスターズ・ユニバーシティ」を手がける。2014年7月ピクサーを去りトンコハウスを設立。初監督作品『ダム・キーパー』は2015年米アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネート。Netflixシリーズ『ONI ~ 神々山のおなり』では米アニー賞にてプロダクションデザイン賞(テレビ/メディア部門)を受賞。
取材依頼 / お問い合わせ
担当:長砂、後藤(広報)
E-mail:thjp@tonkohouse.com
Twitter:@TonkoHouseJapan
Instagram:@tonkohouse_japan
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