株式会社リンクス更なる新機能を備えたSCADA/IIoTソフトウェアプラットフォーム「zenon 11」を提供開始

株式会社リンクス

最先端の技術を世界中から発掘し、技術力と経験をもって製造現場に実装するテクノロジープロバイダである株式会社リンクス(所在地:東京都品川区、代表取締役:村上 慶 以下、リンクス)は、2022月10月5日より、SCADA/IIoTソフトウェアプラットフォームの最新版「zenon(ゼノン) 11」の国内での提供を開始します。
リンクスは、2017年にCOPA-DATA社(Ing. Punzenberger COPA-DATA GmbH)と日本国内における総代理店契約を締結して以来、同社が提供するSCADA/IIoTソフトウェアプラットフォーム「zenon」を独占的に販売しています。zenonは生産現場に必要とされる機能群を備えたプラットフォームとして、自動車、食品・飲料、医薬品等、多くの業界のユーザーに長年定評を得ており、例えば、海外の自動車業界では、フォルクスワーゲン、BMW、アウディといったトップメーカでIIoTプラットフォームとして幅広く利用され、日本国内では、2019年にトヨタ自動車でのプロジェクトが開始、順次、生産現場への導入が進められています。また、医薬品業界では、FDA Part11をはじめとする各種規制に標準対応したシステムを備えており、装置メーカーからエンドユーザーまで、全世界で数多くの導入実績を有しています(https://www.copadata.com/en/industries/customers/ )。

「zenon 11」では、アラームシェルビング機能の実装やWerum社PAS-Xへのインターフェースの追加をはじめとする新機能が追加されています。さらに、バッチ制御機能やユーザー管理機能といった各種既存機能の強化、さらなるセキュリティ機能の実装等、これまで培ってきた、開発環境の使いやすさや豊富な標準機能群といったzenonの特長を、さらに強化しています。

 zenon 11の新機能は以下の通りです。

【 zenon 11概要】

製品名:「zenon 11」
提供開始日: 2022年10月5日
提供形態: Webサイトよりダウンロード

【zenon11更新内容】

■新機能:アラームシェルビング

アラームシェルビング機能は、優先度の低いアラーム(無駄なアラームや過剰なアラーム)を一時的に別管理して棚上げし、本当に重要なアラームを優先的に通知することが出来る機能です。アラーム管理は生産管理の上で重要な機能の一つですが、データのチャタリングなどで多くのアラームが発生したりすると、本当に重要なアラームが埋もれてしまい、現場で気付かれないことも起こり得ます。この機能はIEC62682などで制御システムに搭載されるべき機能として求められており、zenon11を使えばこの規格に則ったシステムを簡単に構築できます。
アラームのシェルビングの際にはその理由と期間を設定することができ、その内容はイベント履歴リストにすべて記録されます。


■新規インターフェースの追加:Werum MSIインターフェース

欧州を中心に広く浸透しているMES(Manufacturing Execution System、製造実行システム)であるWerum社PAS-Xとの直接接続可能なインターフェースが実装されました。このインターフェースにより、zenonが簡単にPAS-Xと接続することができ、開発工数やバリデーション工数の低減が可能になります。zenon11では、下記のMSIメッセージに対応しています。

Order Parameter Message:
 PAS-Xからzenonにパラメータを送信したり、zenonからカウンタや値を返したりします。 (例:バッチの開始/終了、工程内管理)

Exception Message:
 zenonから運転中の逸脱発生をトリガーします。 (例:滅菌温度下限アラーム発生)

Order Status Message:
 zenonから現在の機器のステータスや実行中のオペレーションについて通知します (例:PLCへのレシピダウンロード中…)

Order Abort Message:
 zenonから機器のオーダーやレシピが中止されたことを通知します。


■バッチ制御機能の強化

zenon11では、バッチ制御機能のユーザービリティが強化されました。また、バッチ制御の冗長化機能もサポートされ、サーバーPCが壊れた場合においてもスタンバイPCにて制御を継続することが可能になりました。


■ユーザー管理機能の強化

ユーザーがパスワードを間違えて複数回ログインに失敗した際に、そのユーザーを一時的にブロックすることができるようになりました。また、ユーザーのブロック期間終了後に仮ブロック解除期間を設けることができ、その期間中にさらに複数回のログイン失敗が発生すると、一度目のブロックとは異なる期間で、改めてユーザーをブロックすることが可能です。この一度目と二度目のログイン失敗回数およびブロックする期間の長さについては、任意に指定することが可能です。


■暗号化機能の強化

メッセージコントロール機能によるメール配信や、電力業界でよく用いられる通信プロトコル(DNP3、IEC61850、IEC60870等)において、TLS1.3による暗号化通信に対応しました。
zenon間の通信やOPC-UA通信についても暗号化のオプションが増え、よりセキュアな通信が可能になりました。

■ドライバーの追加/機能拡張

下記のドライバーが追加されました。
-VASSドライバー
※VASSドライバーはフォルクスワーゲン VASS 5 (Step-7)および VASS 6 (TIA)モジュールと通信するためのドライバーです。

また、下記の既存ドライバーにて、機能拡張が行われました。
-BACnetNG
-DNP3_TG
-GenericNet
-IEC850
-IEC870_10332
-IEC870
-LOGIX_ODVA
-MBUS32
-OCCP
-Omron EIP
-OPCUA32
-S7TIA
-stratonNG
-システムドライバー

■Windows11、Windows Server 2022に対応zenon11では、Windows 11およびWindows Server 2022に対応しました。

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【株式会社リンクス概要】
商号: 株式会社リンクス(LINX Corporation)
代表者: 代表取締役社長  村上 慶
本社: 〒141-0021 東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル4階
TEL: 03-6417-3371(代) FAX: 03-6417-3372
設立: 1990年6月11日
URL:https://corp.linx.jp/

<リンクスについて>
株式会社リンクスは、最先端の技術を世界中から誰よりも早く発掘し、技術力と経験をもって製造現場に実装する、テクノロジープロバイダです。2021年8月より、「世界の天才たちの夢を、ビジネスに。」というミッション、そして、「工場から人を消す」というビジョンを掲げ、画像処理・AI、ロボット・AGV、IIoT(Industrial IoT)、SoCをベースとした組込システム開発等の分野で、世界中の市場から、技術革新のタイミングを的確にとらえ、最先端の技術や製品、サービスを国内の顧客に提供しています。

<COPA-DATAについて>
1987年にオートメーションソフトウェア専業メーカーとして設立されたオーストリアのCOPA-DATA(コパデータ)社は、工場内の様々なコントローラーからのデータを一括して収集する、SCADA/IIoTソフトウェアプラットフォームの「zenon(ゼノン)」を開発・提供し、すでに世界50ヵ国以上で導入されています。株式会社リンクスは、2017年10月にCOPA-DATA社と日本国内における総代理店契約を締結し、主に自動車、食品・飲料、製薬等の業界で、ファクトリーオートメーションやプロセスオートメーションを図る企業を対象に「zenon」を販売しています。

【お問合せ先】
■株式会社リンクス 広報部
TEL: 03-6417-3371(代)
Mail:info@linx.jp

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会社概要

株式会社リンクス

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URL
https://corp.linx.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル5F
電話番号
03-6417-3371
代表者名
村上 慶
上場
未上場
資本金
3200万円
設立
1990年06月