食品衛生法改正により存続の危機に陥る手づくり梅干し!「梅ボーイズ」が、全国の梅産地の製造所を整備するクラウドファンディングを3月29日開始
塩と紫蘇だけで梅干しの製造をおこなう株式会社うめひかり(本社:和歌山県みなべ町、代表:山本将志郎)は、2024年3月29日(金)にクラウドファンディングプロジェクト「無添加梅干しの継承!全国の梅産地に梅干し製造所をつくる!」を開始、支援を受け付けます。
食品衛生法の改正によって、2024年6月1日から梅干しの製造販売には新たな許可が必要となります。生活者の安全を守るうえで必要な改正である一方で、製造を断念する梅農家が続出、小さな梅産地は存続の危機です。そのため、梅ボーイズは各地のプレイヤーと連携して小さな製造所を立ち上げ、地域で育てた梅を地域で受け継ぎ、日本の食文化「梅干し」を守ります。
クラウドファンディングURL:https://camp-fire.jp/projects/view/742132?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
・クラウドファンディング実施の背景
食品衛生法の改正では、漬物製造業許可を取得するには原材料の洗浄設備(シンク)と器具等の洗浄設備をそれぞれ有するなどの新たな設備投資が必要となります。(※1)
しかし、今の農家の平均年齢は68.4歳(※2)で、超高齢化が進む梅産業においてもそれは同様で、新たに製造所を整備するハードルは非常に高いと考えられます。
令和元年に創業し、使われていないおばあちゃんの家の10畳ほどの居間で製造販売を始め、今では2年で全国100を超える店舗様でお取り扱いがある「梅ボーイズ」にとっても、基準に対応するための新たな設備投資は大きな試練でした。銀行を回り融資を受け、2023年に製造所を新設しましたが、全ての農家が対応できる訳ではないと実感しています。
生計を立てるまではいかなくても、”生きがい”として梅干しの製造販売をしてきたようなお年寄りにとっては、設備投資をしてもその分の利益が回収できる見込みが立たないのが現実です。実際に、この改正により梅干しの製造販売を断念してしまった農家も多くおり、これに伴い道の駅や産直に並ぶ手づくり梅干しの数も激減しました。和歌山紀南の産直市場に話を聞いたところ、昨年まで6名いた出品者が0名になるそうです。
このままでは、日本各地の”手づくりの味”が失われてしまいます。
そこで、「梅ボーイズ」は「すっぱい梅干しを次世代に繋ぐ。」というミッションのもと、これまで培ってきたノウハウや自分たちの経験を全国の産地に伝え、全国各地に梅干しの製造所をつくることによって、日本全体で「梅干し」を守り抜いていくことを決めました。
(※1)厚生労働省「食品衛生法施行規則」(https://www.mhlw.go.jp/content/000772318.pdf)
(※2)農林⽔産省「農業構造動態調査」(https://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/attach/pdf/index-10.pdf)
・資金の用途
まずは愛知県と神奈川県からプロジェクトを開始します。梅産地の方々と連携し、梅干しの製造販売の許可(漬物製造業許可)を取得するために必要な要件を満たす製造所を整備します。梅ボーイズはこれまでのノウハウを共有し、無理なく小さい規模で梅干し製造を行えるようサポートを行います。
▼愛知県(品種:佐布里梅)
澤田酒造
佐布里梅は愛知県知多市の天然記念物にも指定されている希少な梅です。小ぶりながら梅そのものの旨味や風味が強く、食べ応えがあります。プロジェクトを共にする澤田酒造さんは以前から佐布里梅の継承に尽力されていて、佐布里梅を活用した梅酒や梅シロップを地域の皆様と造られています。
今回は酒蔵横の母屋台所を漬物専用の製造所として生まれ変わらせます。
▼神奈川県(品種:十郎梅)
うめっち
十郎梅は、皮が薄くて果肉が滑らかなのが特徴です。プロジェクトを共にするのは神奈川県小田原市の梅農家グループ、うめっちです。全員が林業経験のあるパワフルなチームです。小田原でも耕作放棄地は深刻な問題です。耕されなくなった梅畑を皆さんで管理されています。
今回は築100年のみかん熟成のための土蔵をリノベーションして、新基準に合った梅干しの加工場を整備します。
・スケジュール
・クラウドファンディング概要
期間 2024年 3月29日〜6月1日
目標金額:¥1,000,000
寄付額とリターン(いずれも2024年9月お届け予定):
-4,000円:【梅酢3種】
500ml×3種(南高梅、佐布里梅、十郎梅)
塩だけ、または塩と紫蘇だけで漬けた梅酢をお届けします。
梅酢は梅を塩漬け/紫蘇漬けするときに出る副産物であり、梅のエキスが詰まっています。お肉の下味や、白湯に入れたり、ドレッシングなどにもお使い頂けます。
-5,000円:【梅肉チューブ3種】
140g×3種(南高梅、佐布里梅、十郎梅)
塩だけ、または塩と紫蘇だけで漬けた梅肉チューブをお届けします。
少量ずつ使えるので、料理の調味料やお弁当に大活躍!
-6,000円:【梅干し3種食べ比べ】
280g×3種(南高梅、佐布里梅、十郎梅)
塩だけ、または塩と紫蘇だけの梅干しをお届けします。
-10,000円:【梅干し3種 と Tシャツ と ステッカー】
梅干し280g×3種(南高梅、佐布里梅、十郎梅)
塩だけ、または塩と紫蘇だけの梅干しと、梅ボーイズメンバーとお揃いのロゴ入りTシャツ(サイズはS,M,L)、梅ボーイズステッカーをお届けします。
-10,000円:【今日から君も梅ボーイズセット】
個包装梅干し1粒×30個(南高梅)
梅ボーイズのロゴが入った保冷バッグ、天日塩と紫蘇だけの梅干し(個包装)、梅ボーイズTシャツをお届けします。
これで今日からあなたも梅ボーイズ。
-22,000円:【農園で南高梅収穫体験】
和歌山県みなべ町の農園で南高梅収穫体験
上限10kgまでお持ち帰りしていただけます。
日程:6月8日,9日,15日,16日のいずれか1日
場所:https://maps.app.goo.gl/j1iQs23ReW1NS5qGA?g_st=il
クラウドファンディングURL:https://camp-fire.jp/projects/view/742132?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
・今後の展望
梅ボーイズでは、2023年は6名、2024年は3名の新規就農者が誕生しました。このような動きを全国に広げて、次世代に梅農家を継承し、すっぱくて美味しい梅干しを繋いでいきます。
・梅干し製造所の建設を検討されている事業者様へ
食品衛生法改正に伴って製造所の建設を検討されている方は、梅干し製造に必要な設備や資材情報をまとめて無償提供させていただきます。メールにてお問い合わせください。
・梅ボーイズについて
「日本の伝統食・梅を後世に残したい」という想いを持ったメンバーが集まった梅ボーイズ。
梅の味を生かすため、「梅・塩・紫蘇」だけで漬けた無添加の梅干しにこだわり、全国の小売店・オンラインショップで販売しています。
昔からの伝統を大切にしながら、幅広い世代に魅力を伝えるためSNSでの梅レシピの発信やYouTubeでの動画配信を行っています。
●Instagram:https://www.instagram.com/umeboys/
●X :https://twitter.com/_UMEBOYS_1904
●Youtube :https://www.youtube.com/channel/UCdX7AUUjxHUs0QEZd41D05A
代表 山本将志郎
1993年、和歌山県みなべ町で明治37年創業の梅農家に生まれる。
北海道大学薬学部卒。在学中に梅産地の高齢化の現状を知り、若者が「面白い・やりがいがある」と思える農業を創り、梅干しを次世代につなぐと決意。令和元年に梅本来の味を生かして、塩と紫蘇だけで漬ける梅干し屋を開業。全国から新規就農者を募り、”梅ボーイズ” として10名の梅農家を誕生させた。3年目から農園長になれる仕組み作りなど、梅農家継承に向けて日々チャレンジし続けている。
・株式会社うめひかり
事業内容 :梅干しの製造・販売
代表 :山本将志郎
本社 :〒645-0022 和歌山県日高郡みなべ町晩稲505-1
公式サイト:https://umenokuni.com/
電話 :080-1173-2685(代表)
メール :umehikari.pr@gmail.com
梅、梅干しのことなら何でも気軽にお問い合わせください。
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