横隔膜ペースメーカーの第一人者お二人による対談企画を実施。
~新しい呼吸管理への礎~
横隔膜ペースメーカーの第一人者である山田医師と越智医師が自身の経験をふまえ、横隔膜ペーシング治療の過去・現在・未来をお話しされました。
「人工呼吸器からの離脱」を実現可能にし得る横隔膜ペーシング治療。
2020年12月に先天性中枢性低換気症候群の患者様に対して国内で初めて、国内で唯一承認を受け、保険が適用された体外式横隔膜ペーシング植込み手術が順天堂大学医学部附属順天堂医院の越智医師のもと行われました。術後の呼吸管理及び外来フォローアップは、東京女子医科大学附属足立医療センターの山田医師のもとで順調に実施されました。現在植込み手術から1年以上が経ちましたが、順調に経過しております。
本治療の第一人者である山田医師と越智医師が自身の経験をふまえ、横隔膜ペーシング治療の過去・現在・未来をお話しされました。
・トピックス
・横隔膜ペースメーカーとは?
・メリット、デメリットは?
・手術による侵襲はどの程度か?
・今後の横隔膜ペースメーカーについて
下記ページよりダウンロードが可能です。
https://drive.google.com/file/d/1vpFo7rV45XPIIDMyW9NWNncgXtwx_Ze-/view?usp=sharing
・対談者プロフィール
・山田 洋輔 医師
東京女子医科大学附属足立医療センター 周産期新生児診療部・新生児科 講師
厚生労働省 難治性呼吸器疾患・肺高血圧症に関する調査研究班メンバー
・越智 崇徳 医師
順天堂大学医学部附属順天堂医院 小児外科・小児泌尿生殖器外科 准教授
日本内視鏡外科学会技術認定医
■先天性中枢性低換気症候群(CCHS)
呼吸中枢の先天的な障害により、主に睡眠時に、重症例では覚醒時にも低換気を認める疾患である。呼吸中枢の化学性調節異常があり、高CO2血症や低O2血症に対する換気応答が障害され、呼吸苦のない重篤な低換気が生じると考えられている。現在、呼吸中枢に対する有効な治療はなく、生涯にわたる人工呼吸管理が必要である。疫学上、約1/10-20万の頻度で出生すると想定されており、国内で約150例程となっている。診断においては、遺伝子学的診断でPHOX2B遺伝子変異(自律神経系の分化発達に関与)を確認することで確定診断される。東京女子医科大学附属足立医療センターは、国内随一の臨床経験があり、CCHS呼吸ドッグという呼吸状態を包括的に評価し呼吸管理を決定するプログラムを行っている。
東京女子医科大学附属足立医療センター「CCHS呼吸ドッグ」
https://twmu-mce.jp/mce/NICU/CCHS_DOCK.pdf
■横隔膜ペーシングシステム「NeuRx」
現在国内で横隔膜ペーシング治療への使用において、承認を受けている製品は唯一NeuRxのみとなっております。本品は「横隔神経の電気刺激により横隔膜の収縮が可能な、人工呼吸器に依存する(1)脊髄損傷、(2)中枢性低換気症候群」の患者様が適用の対象となります。横隔膜に植込まれた電極に電気刺激が送られて、横隔膜が収縮することで呼吸補助を行います。電極の植込み手術は、腹腔鏡下に2時間程度の所要時間で、比較的低侵襲に行うことが可能です。電極は横隔膜に左右2本ずつ植込まれ、体外式のペースメーカーにより電気信号が送られます。
術後にコンディショニングと呼ばれる横隔膜ペーシングの設定調整や使用時間を徐々に延長することで、在宅での管理が可能となります。本品を使用している間は、人工呼吸器を一時的に離脱することが可能となり、患者様のQOLが大幅に改善されることが期待されます。
体外式のペースメーカーは、小型で携帯性に優れており(重さ:約250g、サイズ:8cm×13.7cm×3.4cm)、外出も容易となります。駆動には市販の単2サイズのアルカリ乾電池やリチウム乾電池が用いられることから、生命維持装置として課題の一つである災害時の電源確保といった点においても容易に対応が可能です。NeuRxは、モータ等の駆動がないことから、これまで人工呼吸器の音が気になっていたような場面でも周囲を気にすることなく使用することができます。また、介護者様にとっても吸引回数が減るなど、人工呼吸器と比較してケアの負担軽減が期待される機器であります。
今回、NeuRxは国内で初めて横隔膜ペーシング治療用の医療機器として薬事承認を取得し、保険収載されたことで、これまで人工呼吸器に頼らざるを得なかった脊髄損傷や中枢性低換気症候群の患者様の呼吸管理において、経済的負担も最小限に抑えながら、新たな治療の選択肢を提供することが可能となりました。
【会社概要】
会社名 : USCIジャパン株式会社
所在地 : 〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-28-6
設立 : 1999年4月
事業内容: 医療機器の輸入・製造・販売
URL : http://www.usci.co.jp/
2020年12月に先天性中枢性低換気症候群の患者様に対して国内で初めて、国内で唯一承認を受け、保険が適用された体外式横隔膜ペーシング植込み手術が順天堂大学医学部附属順天堂医院の越智医師のもと行われました。術後の呼吸管理及び外来フォローアップは、東京女子医科大学附属足立医療センターの山田医師のもとで順調に実施されました。現在植込み手術から1年以上が経ちましたが、順調に経過しております。
本治療の第一人者である山田医師と越智医師が自身の経験をふまえ、横隔膜ペーシング治療の過去・現在・未来をお話しされました。
・トピックス
・横隔膜ペースメーカーとは?
・メリット、デメリットは?
・手術による侵襲はどの程度か?
・今後の横隔膜ペースメーカーについて
下記ページよりダウンロードが可能です。
https://drive.google.com/file/d/1vpFo7rV45XPIIDMyW9NWNncgXtwx_Ze-/view?usp=sharing
・対談者プロフィール
・山田 洋輔 医師
東京女子医科大学附属足立医療センター 周産期新生児診療部・新生児科 講師
厚生労働省 難治性呼吸器疾患・肺高血圧症に関する調査研究班メンバー
・越智 崇徳 医師
順天堂大学医学部附属順天堂医院 小児外科・小児泌尿生殖器外科 准教授
日本内視鏡外科学会技術認定医
■先天性中枢性低換気症候群(CCHS)
呼吸中枢の先天的な障害により、主に睡眠時に、重症例では覚醒時にも低換気を認める疾患である。呼吸中枢の化学性調節異常があり、高CO2血症や低O2血症に対する換気応答が障害され、呼吸苦のない重篤な低換気が生じると考えられている。現在、呼吸中枢に対する有効な治療はなく、生涯にわたる人工呼吸管理が必要である。疫学上、約1/10-20万の頻度で出生すると想定されており、国内で約150例程となっている。診断においては、遺伝子学的診断でPHOX2B遺伝子変異(自律神経系の分化発達に関与)を確認することで確定診断される。東京女子医科大学附属足立医療センターは、国内随一の臨床経験があり、CCHS呼吸ドッグという呼吸状態を包括的に評価し呼吸管理を決定するプログラムを行っている。
東京女子医科大学附属足立医療センター「CCHS呼吸ドッグ」
https://twmu-mce.jp/mce/NICU/CCHS_DOCK.pdf
■横隔膜ペーシングシステム「NeuRx」
現在国内で横隔膜ペーシング治療への使用において、承認を受けている製品は唯一NeuRxのみとなっております。本品は「横隔神経の電気刺激により横隔膜の収縮が可能な、人工呼吸器に依存する(1)脊髄損傷、(2)中枢性低換気症候群」の患者様が適用の対象となります。横隔膜に植込まれた電極に電気刺激が送られて、横隔膜が収縮することで呼吸補助を行います。電極の植込み手術は、腹腔鏡下に2時間程度の所要時間で、比較的低侵襲に行うことが可能です。電極は横隔膜に左右2本ずつ植込まれ、体外式のペースメーカーにより電気信号が送られます。
術後にコンディショニングと呼ばれる横隔膜ペーシングの設定調整や使用時間を徐々に延長することで、在宅での管理が可能となります。本品を使用している間は、人工呼吸器を一時的に離脱することが可能となり、患者様のQOLが大幅に改善されることが期待されます。
体外式のペースメーカーは、小型で携帯性に優れており(重さ:約250g、サイズ:8cm×13.7cm×3.4cm)、外出も容易となります。駆動には市販の単2サイズのアルカリ乾電池やリチウム乾電池が用いられることから、生命維持装置として課題の一つである災害時の電源確保といった点においても容易に対応が可能です。NeuRxは、モータ等の駆動がないことから、これまで人工呼吸器の音が気になっていたような場面でも周囲を気にすることなく使用することができます。また、介護者様にとっても吸引回数が減るなど、人工呼吸器と比較してケアの負担軽減が期待される機器であります。
今回、NeuRxは国内で初めて横隔膜ペーシング治療用の医療機器として薬事承認を取得し、保険収載されたことで、これまで人工呼吸器に頼らざるを得なかった脊髄損傷や中枢性低換気症候群の患者様の呼吸管理において、経済的負担も最小限に抑えながら、新たな治療の選択肢を提供することが可能となりました。
【会社概要】
会社名 : USCIジャパン株式会社
所在地 : 〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-28-6
設立 : 1999年4月
事業内容: 医療機器の輸入・製造・販売
URL : http://www.usci.co.jp/
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