「憧れ」「敬慕」が花言葉の“黄色いひまわり”で父の日を祝おう～日本では「父の日」のシンボルカラーは“黄色” ～

黄色は「幸せ」や「富」「希望」「尊敬」「愛する人の無事を願う」を表す

タネのタキイ

2023年6月5日 14時00分

「父の日」は、約100年前にアメリカでお父さんに感謝を伝える大切な日として正式に定められました。日本でも、1980年代から父の日は一般的な行事として浸透しましたが、「母の日」ほど大々的な行事としては意識されず、うっかり忘れてしまうこともしばしば…。

　日頃の感謝を伝えたい気持ちはあるのに、父の日の準備が直前で慌ただしくなってしまう！なんてことがないように、今年の父の日を前に、発祥やなぜ日本では“黄色”が父の日のシンボルカラーなのかをご紹介します。

■2023年の「父の日」っていつ？

2023年の「父の日」は6月18日（日）です。父の日の習慣は世界で広く見られますが、発祥はアメリカで、多くの国がアメリカ、日本と同じく父の日を6月の第3日曜日としています。

■「父の日」の発祥

　1908年アメリカで「母の日」が始まり、そのことを知ったワシントン州に住むジョン・ブルース・ドット夫人が翌年の1909年に父親に感謝を捧げる日が欲しいと牧師教会へ訴え、2010年6月19日に同州のスポーケンで最初の祝典を行ったことから始まりました。

　ドット夫人の父：ウィリアム・ジャクソン・スマートは軍人でした。彼女の母は女手一つで6人兄妹を育て、ウィリアムの復員後、疲労により間もなくして亡くなってしまいました。その後、男手一つで子供たちを育てあげ、一番末っ子だったドット夫人の「父親を尊敬し、称えたい」という強い想いが支持を集め、1924年にカルビン・クーリッジ大統領（第30代）が、アメリカ国内の「父の日」を正式に承認する法案に署名しました。これにより、アメリカで父の日が公式に祝われることとなりました。その後、1966年にはリンドン・B・ジョンソン大統領（第36代）が父の日を6月の第3日曜日に制定する法律に署名し、さらに1972年にはリチャード・ニクソン大統領（第37代）によって法的に確立されました。

■「黄色」でお祝いするのは日本オリジナル

　アメリカでは存命のお父さんには赤いバラ、故人のお父さんには白いバラをあげる習慣があるそうです。日本では、「FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会」がシンボルカラーとして「幸せ」や「富」「希望」「尊敬」「愛する人の無事を願う」といった意味合いのある黄色を選び、1982年に「父の日黄色いリボンキャンペーン」を提唱し、黄色のリボンを掛けてプレゼントを贈りました。

黄色いバラを贈るのも定番ではありますが、「憧れ」「敬慕」という花言葉をもち、明るく元気にしてくれるひまわりは、まさに「お父さん」というイメージにもピッタリなので、花束やフラワーアレンジメントにおすすめです！

■切り花・アレンジメントに最適！タキイ種苗独自品種『サンリッチひまわり』

ひまわりといえば、1980年代まで花壇での栽培がほとんどで、花束やアレンジメントではほとんど見当たりませんでした。また、「子供のころのひまわりの多くは、見上げるほど高く育つ品種ばかりで、逆に小さい子どもが目の高さで楽しめるようなひまわりがあればおもしろいんじゃないか」という開発者の父親目線での想いもあり、1991年サンリッチひまわりは誕生しました。今では日本だけではなく、ヨーロッパの切花需要を支えるオランダの花き市場でも大きなシェアを持つ人気品種です。

　サンリッチひまわりの最大の特徴は花粉が出ないことです。

花粉が出ないので、衣類やテーブルが汚れることなく、きれいに楽しむことができます！