「KOZAROCKS 2025」延べ5,000名が来場 ──沖縄に産業と文化を育てる2日間

KOZAROCKS 2025 閉幕!沖縄・コザの街全体を舞台に、未来への挑戦と出会いが生まれた

フォーシーズ株式会社

2025年7月11日(金)・12日(土)、沖縄県沖縄市コザにてスタートアップ・カルチャー・地域が融合するカンファレンス&フェスティバル「KOZAROCKS 2025」を開催いたしました。

本イベントには、有料エリアで延べ2,000名、無料エリアも含め延べ5,000名が来場し、国内外のスタートアップ、投資家、事業会社、支援機関、そして地域住民や観光客が「挑戦」と「文化」を軸に交差する2日間となりました。

変わらないものを守るために、私たちは変わる

KOZAROCKS 2025のテーマは「変わらないために、変わり続ける」。オープニングで実行委員長・豊里健一郎から次のようなメッセージがありました。

地球環境。安全。街の賑わい。これらは何もしないままでは確実に失われていくものです。

かつての当たり前が、今や意識的な努力なしには維持できない時代に私たちは生きています。

変わらない環境、変わらない平和を享受し続けるために、私たちは変わらないといけない。

そして今、沖縄には変化の主体となれる、新たな技術やアイデアを持ったスタートアップが集まってきています。

サステナビリティや安全保障といった地球規模の課題から、地域社会や商店街が直面するローカルな問題まで、現状維持を良しとしない挑戦者たちが交差する場を創ります。

気候変動、エネルギー、人口減少、安全保障といったグローバルな課題から、商店街の空き店舗や地域の賑わいといったローカルな課題まで──現状維持を“あえて手放す”覚悟を持った挑戦者たちが、KOZAROCKSに集まりました。

KOZAROCKS実行委員長・豊里健一郎

KOZAROCKSがもたらした変化

KOZAROCKSが目指しているのは、「沖縄に新しい産業を創る」ことです。スタートアップという成長産業を軸に、コザに根付いた音楽・アート・ダンスなどの文化と掛け合わせることで、新しい文化を生み出し、沖縄の経済と社会に持続可能な変化をもたらす──その一歩を踏み出す場となりました。

各分野の実践者が集うセッションの数々をはじめ、スタートアップがVC・投資家と出会えるピッチやマッチング、街全体を巻き込んだマルシェやパルミラ夜市など、単なるイベントにとどまらず、挑戦が“まち”と出会い、“文化”が産業の土台になることを実感できた2日間でした。

実施概要

開催日:2025年7月11日(金)・12日(土)
来場者数:有料エリア 延べ2,000名、全体 延べ5,000名

参加者属性:スタートアップ経営者、VC・投資家、事業会社・大企業、スタートアップ支援機関、学生など
県外・海外からの来場者比率:57%
メディア掲載数:新聞6本、TV2本

スタートアップで活気づく沖縄市の一番街商店街 経済と文化をはぐくむKOZAROCKS(RBC)

RBC Web記事
日本経済新聞
沖縄タイムス
琉球新報①
セッション数:20本(2会場)
ピッチイベント:3企画・スタートアップ全27社登壇
スポンサー数:28社

街全体を使った、多層的なコンテンツ展開

KOZAROCKSでは、街全体を活用してイベントを展開。メイン会場のコザ・ミュージックタウンを中心に、商店街・コミュニティスペース・飲食店などを連動させ、コザという街そのものを体感する構成としています。

【A: トークセッション】コザ・ミュージックタウン3Fホール、X-BORDER KOZA

【B: KOZAROCKS PITCH AWARD】コザ・ミュージックタウン3Fホール

【C: マルシェ】Lagoon KOZA

【D: スタートアップブース】SPACE Entertainment Lab

【E: パルミラ夜市】パルミラ通り

【F・G: 交流会】パルミラ通りおよび一番街の各店舗、Lagoon KOZA前の商店街

【H: ピースフルラブ・ロックフェスティバル】コザ・ミュージックタウン1F音楽広場

【I: KOZAROCKS FOOD JAM】ゲート通り

多様なテーマが交差した20本のセッション

約60名のスピーカーが登壇し、1日目は「サステナビリティ」、2日目は「万国津梁・文化」をテーマとし、ビジネス、地域課題、文化、観光、グローバルなど多様なジャンルでの対話が実現しました。

Keynote|変わらないために、変わり続ける都市 ─ ポートランド流まちづくり

都市計画家として日米で多数のまちづくりに携わってきた山崎満広氏が、「変わらないために、変わり続ける都市」というテーマのもと、ポートランドの事例を交えながら沖縄のまちづくりの可能性を語りました。

山崎満広氏(Green Cities 代表取締役)

文化じゃ食えない。映画を産業に変える!〜『木の上の軍隊』を手がけたメンバーが語る沖縄映画の未来〜

6月に沖縄で公開され4週連続No.1ヒットを記録中の映画『木の上の軍隊』。本作を手がけた監督やプロデューサー陣が登場。映画『木の上の軍隊』の制作背景や意義、そして沖縄発の映画産業の可能性について語られました。

左から平安座 朝弥氏(株式会社HENZA代表取締役)、横澤 匡広氏(株式会社エコーズ 代表取締役)、大城 賢吾氏(合同会社PROJECT9 代表社員)、平 一紘氏(合同会社PROJECT9 監督)

▼全セッションのレポート記事は下記をご覧ください

DAY1 ミュージックタウン音市場 イベントレポート

DAY1 X-BORDER KOZA イベントレポート

DAY2 ミュージックタウン音市場 イベントレポート

DAY2 X-BORDER KOZA イベントレポート

沖縄とアジアをつなぐ舞台 KOZAROCKS PITCH AWARD 2025

ピッチイベントは全3企画・27社が登壇した中でも、「KOZAROCKS PITCH AWARD」が特に注目を集めました。

コンセプトとして「アジアと沖縄をつなぐイノベーションの交差点」を掲げ、日本からグローバルを目指すスタートアップ、そして台湾・シンガポール・タイといったアジアから日本進出を目指すスタートアップ、併せて全9社が登壇しました。

最優秀賞である「KOZAROCKS AWARD」には「Logipeace(日本・シンガポール)」が受賞。物流業界のアナログな業務をDX化し、沖縄をアジア展開の拠点とする構想が高く評価されました。

左から神谷智子氏(Logipeace Pte. Ltd. 代表取締役CEO)、岸原 稔泰氏(GxPartners LLP / 代表パートナー)

また、ResorTech AWARDおよびGxPartners AWARDは、医療アクセス支援「ambii」が獲得。社会課題に取り組む技術の実効性と地域適応力が評価されました。

左から平良侑希氏(Ambii株式会社 代表取締役CEO)、岸原 稔泰氏(GxPartners LLP / 代表パートナー)
左から平良侑希氏(Ambii株式会社 代表取締役CEO)、甲斐田 裕史氏(ResorTech EXPO エバンジェリスト・沖縄セルラー電話株式会社 シニアアドバイザー)

▼KOZAROCKS PITCH AWARDのレポート記事は下記をご覧ください

KOZAROCKS PITCH AWARD 2025 レポート

沖縄発・循環型のアイデアが集まる「KOZAROCKSマルシェ」

今年、初開催となったマルシェのテーマは 「サステナビリティ」。Lagoon KOZAを会場に、全15社の出店者が集結し、環境負荷の少ない素材や製法にこだわった商品・サービスを披露しました。

このマルシェは、単なる物販の場ではなく、地域の資源や環境に配慮した循環型のアイデアに触れられる、“五感で体験できる”空間。買い物を楽しむだけでなく、「こういう選択肢もあるんだ」「暮らしを少し変えてみようかな」といった生活のヒントを得るきっかけにもなりました。

街にイベントが“溶け込む”──パルミラ夜市、FOOD JAM、音楽とエイサー

KOZAROCKS 2025のもう一つの特徴は、「まちの風景そのものを舞台にすること」。今回は商店街内の飲食店やレンタルスペースなど35店舗が協力し、様々なコンテンツを開催することができました。

コザの中心地・パルミラ通りでは、台湾夜市をモチーフにした「パルミラ夜市」を開催。地元の飲食店や商店街が連動し、キッチンカーや出店が立ち並ぶ中、KOZAROCKS参加者と地域住民が“混ざり合う”時間が生まれました。

また、人気キッチンカーが揃いゲート通りを封鎖して行われたKOZAROCKS FOOD JAMは、隣接して開催された「ピースフルラブ・ロックフェスティバル2025」と連動。

美味しい料理やお酒を楽しみながら、生演奏や音楽の熱気に自然と包まれる空間が生まれ、まるでイベントと街の日常がなめらかに繋がっていくような空気が広がっていました。

パルミラ通りにて開催されたパルミラ夜市
ゲート通りにて開催されたKOZAROCKS FOOD JAM

さらに、ミュージックタウン音市場では、DOZAN11 aka 三木道三によるライブをはじめ、音楽シーンの第一線で活躍するアーティストたちが登場。セッション終わりのビジネスパーソンも自然とフロアに足を運び、手を挙げ、歓声を上げる光景が広がりました。

一方、商店街では、青年会によるエイサー演舞が行われ、太鼓の音と掛け声が“街の空気”に溶け込むように鳴り響く瞬間が幾度も訪れました。

DOZAN11 aka 三木道三氏による音楽ライブ
胡屋青年会によるエイサー演舞

沖縄に息づく文化と、いまこの瞬間に立ち上がろうとする挑戦が街の中で自然に交わる。そこには、新しい文化が生まれ始める大きなうねりのような熱量とエネルギーを感じることができました。

▼街中で開催されたイベントのレポート記事は下記をご覧ください
KOZAROCKS 2025 サイドイベント盛りだくさん!イベントレポート

参加者の声

イベント終了後に寄せられたアンケートやSNSの声からも、それぞれの参加者が自分なりの視点でコザを感じ、KOZAROCKSを“体験”していたことが伝わってきました。

ここでは、その一部をご紹介します。

「沖縄でこんなにも洗練されたスタートアップイベントがあることに驚いた」

「セッションの深さも、街中での偶然の出会いも、両方が印象的」

「まちぐるみでイベントを作っている感じが伝わってきた」

「“続けてほしい”と思える数少ないイベントの一つ。来年が楽しみ」

KOZAROCKSを生み出す“拠点” KSA(Koza Startup Arcade)

KOZAROCKSを生み出す土壌となったのは、沖縄市コザの中心にある「Koza Startup Arcade(KSA)」というスタートアップ支援拠点です。かつてシャッター街だった通りを舞台に、地域と起業家、音楽とビジネス、行政と投資家が交差する“実験の場”として2022年に誕生しました。

現在では、KSAから生まれたスタートアップやプロジェクトが街に広がり、その象徴的なアウトプットがKOZAROCKSとなっています。今後もKSAでは、街に根ざしたスタートアップ支援と地域経済の未来づくりを継続していきます。

▼Koza Startup Arcade公式サイト
https://www.koza.rocks/

取材・見学・パートナー連携について

KOZAROCKS、そしてKSAへの取材や現地見学、企業・行政・教育機関との連携をご希望の方は、下記までお気軽にご連絡ください。

▼お問い合わせ先
KOZAROCKS実行委員会(KSA運営:フォーシーズ株式会社)
info@koza.rocks
担当:小川

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経営・コンサルティング
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会社概要

フォーシーズ株式会社

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URL
https://koza.rocks/
業種
情報通信
本社所在地
沖縄県沖縄市中央1丁目7番8号
電話番号
050-5216-8414
代表者名
豊里健一郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年11月