モノの“できるまで”を知ると、もっと大切にしたくなる。親子60組が参加した『ハナロロファクトリーツアー』

見て・触れて・つくって学び、その体験を自由研究に。岡崎市内の小学生親子を対象に、学生3人と企画・集客・当日運営まで共につくり上げた夏休みのファクトリーツアー

有限会社タキコウ縫製

ビーズクッションブランド「ハナロロ」を展開する有限会社タキコウ縫製(愛知県岡崎市)は、2026年8月5日(水)~7日(金)の3日間、岡崎市内の小学生を対象とした「ハナロロファクトリーツアー」を開催しました。

普段は見ることのできない縫製工場やビーズの製造工程を見学し、実際に素材に触れ、自分たちの手でものづくりを体験。工場で見つけた「なんで?」「どうして?」を持ち帰り、その体験を夏休みの自由研究としてまとめられるプログラムを企画しました。

3日間・全6回、計60組の募集枠はすべて満員になりました。

開催後に実施した参加者アンケートには28組から回答があり、回答者全員がイベントについて「満足」「とても満足」と回答。また、自由研究や作文への活用、家族との会話、自分でつくったクッションを大切に使っているといった声も寄せられました。

また今回は、企画段階から学生3人がプロジェクトに参加。

「当日のスタッフ」として用意された仕事を手伝うだけではなく、子どもたちに何を伝えるのか、どのような体験を用意するのか、どうやって参加者を集めるのか、当日はどのように運営するのかまで、企業と学生が一緒になって考えました。

【当日の様子をまとめた動画】

【企画に込めた想い】
完成したクッションだけでは見えない、「つくる過程」を子どもたちへ

普段、店頭やECサイトで目にするビーズクッションは、すでに完成した「商品」です。

しかし、一つのクッションが完成するまでには、生地を裁断し、ミシンで縫い、原料からビーズを発泡し、一つひとつ充填するなど、さまざまな工程と人の手があります。

私たちが今回のファクトリーツアーで子どもたちに届けたかったのは、完成したモノだけではなかなか見えない、その「つくる過程」です。

誰が、どこで、どのようにつくっているのか。

自分自身で見て、触れて、つくることで、普段何気なく使っていたモノの価値に気づいたり、愛着が生まれたりするのではないか。そして、その経験が「もっと大切に使いたい」という気持ちにつながってほしい。

そんな思いから、今回のファクトリーツアーを企画しました。

【自由研究につながる体験】
見て、触れて、つくって、考える。体験をそのまま「自由研究」に

今回のファクトリーツアーは、単なる工場見学やワークショップではなく、参加した体験をそのまま夏休みの自由研究につなげられるプログラムとして設計しました。

当日は、ハナロロやビーズクッションについて学んだ後、実際の工場へ。

縫製の現場では、ミシンを使って製品を縫い上げていく様子を見学しました。

ビーズ工場では、小さな原料が発泡によって大きく膨らみ、軽いビーズへと変化していく工程を間近で体験しました。

さらに、工場で発生した端切れを活用した人形づくりや、自分でビーズを充填するミニクッションづくりにも挑戦しました。

「見る」だけではなく、子どもたちが体験したことを自分の言葉で整理できるよう、専用の「学びシート」も用意。

予想する → 見る → 触れる → つくる → 気づいたことをまとめる

という流れをつくり、体験をそのまま自由研究にまとめられるよう工夫しました。

実際に使用した学びシート

ものづくりの楽しさだけではなく、「どうしてこうなるんだろう?」という疑問を持ち、自分なりに考えることも今回のファクトリーツアーで大切にしたテーマです。

自分でつくったからこそ生まれる、モノへの愛着

工場を見たあと、子どもたちは自分自身の手で人形や小さなビーズクッションをつくりました。

ビーズを入れ、自分の手で完成させたクッションを抱えたり、自分でつくった人形を大切そうに持ち帰ったりする姿も見られました。

当日の様子

【参加者アンケート】回答者全員が「満足」「とても満足」。体験後にも広がった学び

開催後、参加いただいたご家族を対象にアンケートを実施し、28組から回答をいただきました(回答率46.7%)。

イベントの満足度については、回答者全員が「満足」「とても満足」と回答。

また、保護者からは、

「体験をもとに生活作文を書いていました」

「工場見学をした日の夜、主人に今日見聞きしたことや体験したことをとても楽しそうに話していた」

「自分でつくったクッションをとても大事に使っています」

など、イベント後の子どもたちの様子についても声が寄せられました。

「楽しかった」で終わるのではなく、自由研究や作文、家族との会話、モノへの愛着へと体験が広がっていることも、今回の企画で得られた成果の一つです。

「当日のお手伝い」ではなく、企画から。大学生3人と一緒につくったファクトリーツアー

今回のファクトリーツアーには、学生3人が企画段階から参加しました。

企業側が用意した仕事をお願いするのではなく、

「子どもたちに何を伝えたいか」

「どうすれば自由研究としてまとめやすくなるか」

「どんな体験なら子どもたちが夢中になれるか」

「どうやって60組の参加者を集めるか」

「当日はどのような流れで運営するか」

といった部分から、一緒に考えていきました。

企画を考えるところから始まり、実際に参加者を募集し、60組すべての予約が埋まり、当日は目の前の子どもたちや保護者と接しながら、自分たちで考えた企画を実際に届けました。

さらに、イベント後には当日の様子を伝える動画の企画・撮影・編集にも携わり、イベントを実施して終わりではなく、体験の魅力を外へ発信するところまで一緒に取り組みました。

企業側が学生に「仕事を教える」だけではなく、学生の視点やアイデアも取り入れながら、一緒に一つの仕事をつくる。

今回の取り組みが、大学生にとって地域企業や仕事について考える一つのきっかけになることも期待しています。

参加大学生からのコメント

【愛知学院大学3年 滝川 明(タキカワ アキラ)

今回のイベントを通して、企業と企画段階から協力し、当日の運営まで携わる貴重な経験ができました。子どもから大人まで幅広い世代にタキコウ縫製の魅力やビーズクッションの秘密を伝える難しさを感じる一方、伝わった時の楽しさや達成感も実感でき、多くの学びを得られました。

【名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校3年 近藤 悠登(コンドウ ユウト)

「企画段階では私は子供たちが楽しめることを意識し案を出しました。当日は、困っている子供たちに寄り添いながら運営し、撮影では子どもたちの表情や「次回参加したい」と思ってもらえる視点を大切にしました。今回の経験から、相手の立場に立って考えることの大切さを学びました。」

【愛知学泉大学 3年 上野 岳仁】

企業のことや、ビーズクッションについて学び、子どもの目線で「楽しい」と思うものは何か考える時に苦戦しました。

 当日は、困っている人の確認や、子どもと接し、何を求めているか考えて行動しました。今回の経験から、相手の目線で考え、寄り添うことの大切さを学びました。

岡崎ビジネスサポートセンター「おかざき自由研究カタログ2026」に参加

今回の「ハナロロファクトリーツアー」は、岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズが展開する「おかざき自由研究カタログ2026」の企画の一つとして実施しました。

同企画では、岡崎市内の企業や施設などが、それぞれの仕事や専門性を生かし、夏休みの自由研究につながる体験やワークショップを提供しています。

2026年は22事業者・施設、25コンテンツが参加。

子どもたちが「自由研究」をきっかけに、普段は見ることのできない地域企業の裏側や、そこで働く人の仕事に触れる機会をつくる取り組みです。

タキコウ縫製にとっても、地域の子どもたちに「岡崎にこんな会社があるんだ」「こんなものづくりをしているんだ」と知ってもらうことも、今回の開催目的の一つです。

タキコウ縫製・滝川昇吾 コメント

今回、子どもたちにビーズクッションをつくってもらうだけではなく、「そのクッションがどうやってできているのか」を知ってもらうことを大切にしました。

普段何気なく使っているモノにも、それをつくる人がいて、技術があって、たくさんの工程があります。実際に工場を見て、自分自身でものづくりを経験したあとに、完成したクッションや人形を大切そうに持っている子どもたちの姿を見ることができたのは、とても嬉しかったです。

また今回は、大学生3人にも当日の運営だけではなく、企画段階から入ってもらいました。企業側から用意された仕事を経験するだけではなく、「誰に、何を、どう届けるのか」を一緒に考え、それを実際のお客様に届けるところまで経験してもらう。自分だけでは気づけなかった視点を提案してくれたり、それぞれの得意なことを活かして力を貸してくれたりと、彼らのおかげでより良い企画にすることができたと感じています。

今回を一度きりのイベントで終わらせず、今後も工場を「製品をつくる場所」だけではなく、地域の子どもたちや学生がものづくりに出会える場所として、少しずつ開いていきたいと考えています。

着るビーズクッションを着用するタキコウ縫製 滝川 昇吾

「ハナロロファクトリーツアー」開催概要

開催日:2026年8月5日(水)・6日(木)・7日(金)
開催場所:有限会社タキコウ縫製/ハナロロ工場(愛知県岡崎市)
対象:岡崎市内の小学生とその保護者
開催回数:1日2回、3日間計6回
募集数:計60組

参加費用:3,000円/組
参加状況:全枠満員
内容:縫製工場見学、ビーズ製造工程見学、ビーズクッションについての学習、端切れを活用したワークショップ、ミニビーズクッションづくり、自由研究用学びシート など

有限会社タキコウ縫製/HANALOLOについて

愛知県岡崎市で縫製業を営み、ビーズクッションブランド「HANALOLO(ハナロロ)」を展開。

自社で縫製からビーズの発泡・充填まで行い、ビーズクッションを中心としたものづくりに取り組んでいます。

また、使用済みビーズクッションの回収・再利用など、つくった後まで考えたものづくりにも取り組んでいます。

「製品をつくる工場」から「ものづくりに出会える工場」へ。

地域に開かれたものづくりの場を目指していきます。

会社名:有限会社タキコウ縫製
所在地:愛知県岡崎市日名中町4-8
ブランド:HANALOLO(ハナロロ)

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会社概要

有限会社タキコウ縫製

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URL
https://hanalolo.com
業種
製造業
本社所在地
愛知県岡崎市日名中町4番地8
電話番号
0564-22-3993
代表者名
滝川進
上場
未上場
資本金
-
設立
1976年10月