東京美術倶楽部が日本の工芸・古美術の価値を世界へ伝えるプロデューサー育成プロジェクトを始動
11月15日より4日間、京都・渉成園で展覧会「工+藝」京都 2025を開催。11月中旬より育成対象者募集開始。


東京美術倶楽部(東京都港区、代表取締役:中村 純)は、文化庁および独立行政法人日本芸術文化振興会の委託を受け、日本の工芸・古美術の価値を海外に発信・流通させるプロデューサー人材の育成プロジェクトをスタートしました。本プロジェクトは、「古美術から工芸」手わざの価値翻訳と流通を担う『KOGEI Art プロデューサー』実践的育成プロジェクトと題し、日本が誇る千年の伝統と美意識を次世代へ繋ぎ、世界へ発信することを目指します。
東京美術倶楽部とは
明治40年4月の設立以来、120年近くにわたり、日本の優れた美術品の保存・活用ならびに美術に対する正しい認識と理解の普及を図ることを目的として、様々な活動や事業を積極的に展開。江戶時代から代々続く美術商やそれぞれの分野のエキスパートが所属し、加入するためには十年以上の業界での実績と所属する当団体の推薦人を必要とするほか、所定の審査を経てメンバーとなることができる。平成3年に竣工した東京美術倶楽部(東京都港区)では、新旧文化・芸術の殿堂として各種催物を企画・開催し、古来の誇り高い美術の伝承と新たな芸術作品を探求している。
プロジェクトの背景・目的
日本の“手わざ”による工芸・古美術は、千年以上の歴史に裏打ちされた強力な文化コンテンツですが、近年は国内市場の縮小、担い手不足、情報の非公開性、国際発信力の弱さといった多層的課題に直面しています。創作意欲のある作家は多数存在する一方で、その価値を研究・批評し評価する専門人材や、国内外の市場を繋ぎ価値の翻訳と流通を担うハブ人材が著しく不足しており、国際展開の仕組み作りが急務です。こうした状況を受け、創立約120年の歴史をもつ東京美術倶楽部は、培ってきた知見とネットワークを活かし、新たな人材育成に取り組みます。本プロジェクトでは、単なる研修・展示に留まらず、育成から流通・発信まで一貫した支援体制を構築します。さらに国内外の関連機関とも連携し、海外マーケットでの販路開拓や文化発信を視野に入れたカリキュラムを組み込み、持続可能な文化経済圏の形成を目指します。
展覧会「工+藝」京都 2025の開催
プロジェクトの始動にあたり、その周知と育成対象者の募集を兼ねた展覧会「工+藝」(こうぷらすげい)京都2025を名勝・渉成園にて2025年11月15日(土)〜18日(火)に開催します。期間中は、東京美術倶楽部が国内を代表する現代工芸作家46名による選りすぐりの新作をご紹介します。
<出展作家一覧>
浅井康宏、伊藤秀人、伊藤航、内田鋼一、ウチダリナ、王雪陽、大室桃生、隠﨑隆一、月山貞伸、加藤高宏、加藤亮太郎、川端健太郎、岸野寛、小曽川瑠那、五味謙二、佐故龍平、新宮州三、スナ・フジタ、関島寿子、孫苗、高橋奈己、田中里姫、佃眞吾、土屋順紀、出和絵理、時田早苗、戶田浩二、豊海健太、新里明士、⻄村圭功、橋本雅也、福村龍太、藤川耕生、桝本佳子、前田正博、増田敏也、松永圭太、三上亮、見附正康、宮入陽、ミヤケマイ、十三代三輪休雪、三輪太郎、山村慎哉、吉田泰一郎、和田的
※一部の非売作品を除き、展示作品のご購入を希望される場合は抽選となります。応募受付は会場にてのみ行います。


本展は、京都府・京都市が協働で推進する新たな文化芸術企画「京都アート月間(Art Month Kyoto)」の期間に開催され、国内外から多くの美術関係者やコレクターが訪れることが期待されています。歴史的庭園である渉成園というロケーションと相まって、来場者は日本独自の美意識や自然観を背景に工芸作品の真髄に触れる貴重な機会を得られることでしょう。
<開催概要>
名称:「工+藝」京都 2025
日時:
11月15日(土)、16日(日)、17日(月)9:00 - 21:30
11月18日(火) 9:00 - 18:00
※最終入場は各日終了30分前まで。夜間ライトアップは17:30〜21:30(予定)
会場:渉成園(枳殻邸)
〒600-8190 京都府京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
入場料:
【一日券】開催日のうちの1日に限り、妙顕寺と渉成園に入場できるチケットです。
【通し券】開催期間中、何度でも妙顕寺と渉成園に入場できるお得なチケットです。

販売期間 |
一日券 |
通し券 |
|
---|---|---|---|
リリースセール |
9月9日(火)〜9月23日(火) |
2,000円 |
3,000円 |
早割 |
9月24日(水)〜10月31日(金) |
2,500円 |
4,500円 |
ラストチャンス |
11月1日(土)〜11月14日(金) |
2,750円 |
5,000円 |
当日 |
11月15日(土)〜11月18日(火) |
3,000円 |
6,000円 |
主催 : 東京美術倶楽部、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
※本プロジェクトは「文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等支援事業 育成プログラム構築・実践)」による取組の一部として実施しています

文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等支援事業(育成プログラム構築・実践)) | 独立行政法人日本芸術文化振興会
育成プログラムの参加者募集について
プロジェクトの育成プログラム受講者募集は、11月中旬より開始いたします。美術商、キュレーター、そしてデザイン、ファッション、建築業界で活躍されている方など、日本の工芸文化の価値を世界に伝える意欲を持つ方を幅広く募集いたします。
募集要項や応募方法の詳細は、11月中旬にウェブサイトにて公開予定です。応募者の中から10名を選抜し、2026年4月より約2年間、東京美術倶楽部にてセミナーや実践の場を含めた育成プログラムを実施します。研修では国内有識者による講義に加え、海外派遣などグローバルな視点での機会を設けます。こうした研修と実践を通じ、工芸・古美術の価値を新たな形で翻訳し世界に届ける次世代のプロデューサー育成を図ってまいります。
今後、プロジェクトの詳細や進捗は随時発信してまいります。東京美術倶楽部は、本事業を通じて日本の伝統が持つ価値を現代に甦らせ、世界に示すことで文化芸術の持続的発展に寄与してまいります。
問い合わせ:東京美術倶楽部
〒105-0004 東京都港区新橋6丁目19−15
TEL:03-3432-0191
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