大規模修繕工事の費用、約6割が「知らない」と回答。「修繕積立金が上がった」4割強、中には1.5~2倍超の人も
【分譲マンション住民に聞く大規模修繕に関する調査】
YouTubeチャンネル『不動産アニキの非常識な投資学』を運営するホームコンサルティングソリューションズ株式会社(愛知県名古屋市、代表・小林大祐)は、分譲マンションを購入・居住しており、修繕積立金を支払っている300名を対象に「分譲マンション住民に聞く大規模修繕に関する調査」を実施しました。
調査の結果、約6割の方が大規模修繕工事に掛かる費用を知らず、大規模修繕工事の価格の相場(一戸あたり)についても7割強の方が「知らない」と回答する結果になりました。大規模修繕工事の見積もりを「見たことがない」人は半数に達し、見積もりを見た人でも費用の相場がわからないという人が47.9%に達しました。
修繕積立金の現在の残高においても約半数の方が把握してないことも調査により明らかになりました。さらに大規模修繕工事に関連して「修繕積立金が上がった」と回答した人は44.7%にも上り、中には1.5倍〜2倍超に上がったという人もいました。

◼️調査結果サマリー
・大規模修繕工事にかかる見込み費用 約6割が「知らない」。
・大規模修繕工事の相場を75%の人は把握していない。
・修繕積立金の現在の残高を把握している方は約半数。
・直近の大規模修繕工事の費用「知らない」が42%
・大規模修繕工事に関連して約45%が「修繕積立金が上がった」と回答。
◼️調査概要
・調査期間:2025年11月14日
・調査手法/サンプル数:インターネット調査(300名)
・調査対象:分譲マンション居住者および、修繕積立金を払っている方
・調査機関:Freeasy
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、「ホームコンサルティングソリューションズ調べ」と必ずご明記ください。
◼️調査詳細
Q. 次の大規模修繕工事にかかる費用の見込み金額を知っていますか?(単一回答)
分譲マンション居住者および、修繕積立金を払っている方300名を対象に、次の大規模修繕工事にかかる費用の見込み金額を知っているか聞いたところ、6割超が「知らない」と回答しました。

Q. 大規模修繕工事の価格の相場(一戸あたり)を知っていますか?(単一回答)
続いて大規模修繕工事の価格の相場(一戸あたり)を知っているか聞いたところ、こちらも「知らない」と回答した方が75.3%で多数となりました。

Q. 修繕積立金の現在の残高を知っていますか?(単一回答)
次に、修繕積立金の現在の残高を知っているか聞いたところ、「知らない」が約半数でトップ、次いで「長期修繕計画上で不足が見込まれる」が約3割でした。「長期修繕計画上では十分な残高がある」と回答した方が2割にとどまりました。

Q. 大規模修繕工事に関連して、住民の負担に変化はありましたか?(単一回答)
また、大規模修繕工事に関連した住民の負担について聞いたところ、「変化はない」が約5割、次に「修繕積立金が上がった」が45.7%、「一時金を徴収された」が2%という結果となりました。
大規模修繕工事における費用や現在の残高、相場を把握していない方が多いなか、約半数の方が修繕金積立金が上がり、一時金を徴収されるなどの負担を強いられる状況が明らかになりました。

Q. 修繕積立金はどれくらい増額されましたか?(単一回答)
続いて、前問で「修繕積立金が上がった」、「一時金を徴収された」と回答した方(134名)に対して、修繕積立金がどれくらい増額されたのか聞いたところ、「11~20%」が34.3%でトップ、次いで「10%以下」が26.9%、「21~30%」が17.9%という結果となりました。中には1.5倍から2倍超と回答した人もいました。円安や物価高の影響で修繕費は上がっており、その影響を受けている人が多いことがわかりました。

Q. 直近で実施された大規模修繕工事の費用はいくらでしたか?(単一回答)
直近で実施された大規模修繕工事の費用について訪ねたところ、「知らない」が42%でトップ。次に回答が多かったのが「一度も実施していない」で16%となり、直近の大規模修繕工事費用に関しても把握していない方が多いことが分かりました。
「知らない」、「一度も実施していない」方以外だと、「1億円以上」と回答した方が13.7%で最も多く、次いで「2,501~5,000万円」が9.7%、「5,001~7,500万円」が7.3%という結果となりました。

Q. 大規模修繕工事の見積を見たことがありますか?(単一回答)
続いて、前問で「一度も実施していない」と回答した方以外(252名)に、大規模修繕工事の見積もりを見たことがあるか聞いたところ、見積もりを見たことがない方が52%でトップ。半数以上が見積を見たことが無い実態が明らかになりました。見積もりを見た方に関しては「3社以上の相見積もりを見た」が15.1%でトップ、次いで「2社の相見積もりを見た」が13.9%、「1社だけ見た」が13.1%となりました。多くても3社程度しか見積もりを見ていないことが判明しました。

Q. 大規模修繕工事の見積もりを見て感じたことを教えてください。(複数回答可)
前問で大規模修繕工事の見積を見たと回答した方(121名)に、大規模修繕工事の見積もりを見て感じたことを聞いたところ、「費用について相場がわからなかった」と回答した方が47.9%でトップ、次いで「工事内容が理解できた」と回答した方が36.4%、「費用について納得できた」と回答した方が21.5%という結果となりました。

◼️HCS代表小林大祐による調査へのコメント
円安による資材高、人件費の高騰で大規模修繕工事の費用は上昇をしており、今後も上昇し続けることが予想されます。一方で、修繕積立金の引き上げはマンションに住む住民の合意形成が難しく、なかなか簡単に上げられないのが現状です。そのような中でも、今回の調査では、すでに修繕積立金が上がったと回答する人が4割を超えました。まだ引き上げられていないマンションでも、今後ほぼ確実に修繕積立金の負担は増えていくでしょう。
そのような環境にもかかわらず大規模修繕工事の費用やその相場について「知らない」と答える住民が多い調査結果となりました。大規模修繕工事は、マンションの状態や立地、接道、工事を担える周辺の業者の状況、工事時期などにより大きく費用が変わるため、一般の人にとって相場観をつかむのは至難の技です。中にはこうした状況を悪用して、管理会社と結託して不当に高い金額で工事を請け負う業者も少なからずおり、大規模修繕工事のトラブルが絶えない背景となっています。
老朽化するマンションはこれから増えることが見込まれており、高齢化と老朽化については過去に以下の動画でも取り上げました。大事な修繕積立金を守り、適切な金額で発注するためには、管理会社任せにせず、最低でも相見積もりを取ること、相場観を把握し、第三者による費用の検証をする、工事内容についての理解を深めることなど、住民が主体的に工事発注に関わっていく必要があります。
【タイムリミット迫る】2025年問題によるマンション老朽化と住民の高齢化による残酷な現状と備えるべき対策を解説
https://www.youtube.com/watch?v=qlgta-2ONWU
○ホームコンサルティングソリューションズ株式会社 代表 小林大祐について

1976年6月7日生まれ。富士ゼロックス系入社。富士ゼロックス本社に異動し、プリンター・企業の業務改善のコンサル営業を
担当。27歳の時に兼業としてマンション1室を購入し不動産経営を始める。マンション1室の改装で、同じ工事内容の見積り金額が330万円から60万円と、業者によって差があることに衝撃を
受け、リフォームコスト削減の手法とノウハウを積み上げる。
2005年、多数のリフォーム工事や大規模修繕コスト削減の実績をもとに、不動産経営者向けのコンサルティングを展開する
ホームコンサルティングソリューションズ創業。100人規模の不動産経営者コミュニティ「大家のための満室経営実践会」を運営。
YouTubeチャンネル『不動産アニキの非常識な投資学』を2023年11月から開始し、「不動産アニキ」として親しまれています。これまで積み上げた不動産経営ノウハウをもとに「不動産業者からは聞けない話が学べる」と人気を集めており、2025年11月には登録者数10万人を突破しました。
YouTube:
「不動産アニキの非常識な投資学」
https://www.youtube.com/@hudousananiki_kobayashi
SNS X:@Daisuke19760607
■著書
『不動産投資・賃貸経営で利益を残す! リフォームコスト削減ノウハウ虎の穴』(筑摩書房)
■メディア掲載・出演実績
日経ビジネス、地主と家主、全国賃貸住宅新聞、住宅新報web、月刊オーナーズ、マイナビニュース、The INNOVATOR、THE Leader、GOETHE(ゲーテ)、みんかぶマガジン、月刊ビジネスチャンス、マネーポストWEB、まいどなニュース、UNICORN、サードニュース、フィナシー、おもしろ動画専門ニュースサイト「オモーション」、ReHacQ、TBS『ジョンソン~億超えのお宝を探せ!豪邸トレジャーハンター~』、Shibuya Cross-FM『渋谷ボイス』、千葉テレビ『ダイヤモンド★コレクション プロだけが知っている3つの我流』、MBS『20秒後に買いたくなるアート』
【会社概要】

会社名:ホームコンサルティングソリューションズ株式会社
所在地:
[本社]愛知県名古屋市名東区宝が丘288番地センチュリーコート宝が丘106
[関東オフィス]神奈川県川崎市中原区小杉町3-1501-2 プラウドタワー武蔵小杉4502
会社URL:https://hcs20061.xsrv.jp/hcs/
業務内容:収益不動産に特化した家主、大家の為の「コスト削減サービス」の展開
自らの賃貸経営ノウハウに基づく「セミナー、DVDコンテンツ」による知識・ノウハウ供与
不動産賃貸業
代表:代表取締役 小林大祐
設立:2005年4月
※小林大祐の取材や出演依頼等を受け付けております※
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