国連IOM ×YG Entertainment BLACKPINKワールドツアーを通じて平和とクリーンエネルギーを共に推進
国際移住機関(国連IOM)は、韓国のYG Entertainmentとパートナーシップを締結。再生可能エネルギーを通じ、紛争や自然災害など危機の影響を受ける地域の平和構築に向けた取り組みを推進する。
【ジュネーブ/ソウル 発】
国際移住機関(国連IOM)は、韓国の芸能プロダクションである「YG Entertainment」と新たなパートナーシップを締結する。再生可能エネルギーを通じて、紛争や自然災害などの危機の影響を受ける地域における平和構築に向けた取り組みを、共同で推進する。
具体的には、同社所属の女性音楽グループ「BLACKPINK」のワールドツアーのうち、ソウルとロンドン公演で使用される電力を、国連IOMが南スーダンで運営する太陽光発電所が発行する「平和のための再生可能エネルギー証書(P-REC)」を購入することでオフセット(相殺)する。
今回オフセットされる電力による収益は、南スーダン・ボールにある大学施設の太陽光発電システムの導入に再投資される。将来的は、安定的なグリーンエネルギーが提供され、数千人の大学生の学習環境を改善し、社会の安定や平和への礎を築いていく。

イ・ソンア 国連IOM副事務局長 (マネージメント・改革担当)は、次のように述べた。「このパートナーシップは、避難民やエネルギー格差といった地球規模の課題解決に向けた、力強くクリエイティブな取り組みです。私たちは、音楽の力と、今まさに求められている持続可能な解決策をつないで、クリーンエネルギーへのアクセスを拡大し、教育を支え、平和の礎を築いていきます。こうした未来志向の連携こそが、“真の変化”を生み出すことができます。」
YG Entertainmentのヤン・ミンソク代表取締役は、「私たちは、音楽には世の中を良くする力があると信じています。国連IOMとのパートナーシップを通じ、単なるコンサートの枠を超え、教育や持続可能性を推進し、危機に直面するコミュニティに再生可能エネルギーを用いた解決策をもたらす手助けができるのを誇りに思います。」と語った。
国連IOMはこれまでも、P-RECを活用し、南スーダンの医療施設で太陽光システムの導入を進めるなど、再生可能エネルギーを通じた平和構築を進めてきた。
今回のパートナーシップは、エンターテインメントと人道支援が手を取り合い、気候変動や平和構築といった複雑な課題に対して、創造的かつ持続可能な解決策を示す、大きな一歩となる。
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