電子機器内のアース接続・GND接続に導電性接着剤「ONE-HAND MIXING®」の適用可能性

はんだ熱を避けたい狭小部やメッキ樹脂筐体のEMIシールド接続で、常温硬化・自動混合による導通接着を提案

ペルノックス株式会社

ペルノックス株式会社(本社:神奈川県秦野市菩提8番地7、代表取締役:奥村辰也)は、常温硬化型導電性接着剤「ONE-HAND MIXING®(ワンハンドミキシング®)」について、電子機器内のアース接続、GND接続、EMIシールド固定などの用途に向けた適用可能性の検討を進めています。
電子機器では、ノイズ対策、静電気対策、基準電位の安定化を目的として、筐体、シールド部材、基板GND、ケーブルシールドなどを電気的に接続する設計が重要です。一方、機器の小型化・軽量化、樹脂筐体やメッキ樹脂部品の採用、熱に弱い部材の増加により、従来のはんだ付けやネジ締結だけでは対応しにくい接続部位も増えています。

ONE-HAND MIXING®は、ミキサー一体カートリッジにより樹脂と硬化剤を吐出時に自動混合する二液混合型の導電性接着剤です。計量・手混ぜを不要にし、必要な箇所へ点状・線状に塗布できるため、狭小部の導通接着や、はんだ熱を避けたい部材のGND接続における評価候補として提案します。

※GND(グラウンド):回路の電圧の基準となる共通電位。ノイズや静電気を逃がす経路にもなる

※EMI(電磁妨害):電子機器から放出される電磁ノイズが、他の機器の動作を妨害する現象

■電子機器内アース接続で生じる課題

電子機器内のアース接続は、単に電流を逃がすためだけではなく、EMI/EMC対策、ESD対策、回路の基準電位安定化、ノイズ低減などに関わる重要な設計要素です。特に、医療機器、産業機器、計測機器、通信機器、車載電子機器などでは、筐体やシールド部材の導通経路を安定させる必要があります。

  • 樹脂筐体やメッキ樹脂筐体では、金属筐体と同じような導通経路を確保しにくい

  • はんだ付けの熱により、樹脂部品、FPC、ケーブル、センサー、メッキ層に影響が出るおそれがある

  • ネジ・スタッド・ワッシャーを追加すると、重量、部品点数、組立工数、スペースが増える

  • ばね接点や導電ガスケットでは、接触圧、位置ずれ、長期接触安定性の設計が必要になる

  • 狭い隅部、曲面、段差部、薄型筐体では、ねじ止めなどの機械的な固定手段の自由度が限られる

※EMC(電磁両立性):ノイズを出さず、外来ノイズにも耐えて機器が正常に動作できる性質

※ESD(静電気放電):帯電した人体や物から電子機器へ静電気が流れ、誤動作や破壊を招く現象

※スタッド:部品や基板を固定・接続するために筐体などに立てる金属製の柱状部品

※ガスケット:部材のすき間を埋める弾性部品。導電タイプは電磁ノイズの漏れも防ぐ

■ONE-HAND MIXING®が提供する価値

  • 常温で硬化:はんだ熱を避けたい樹脂部品、FPC、センサー周辺、ケーブルシールド部でも評価しやすい

  • 作業の再現性:ミキサー一体カートリッジにより、秤量・混合のばらつき要因を低減

  • 導通と固定を一工程化:導電性フィラーを含む接着剤により、電気的接続と機械的な固定を同時に狙える

  • 狭小部への塗布:筐体の隅部、シールド板端部、GNDパッド周辺へ点状・線状に塗布しやすい

  • 室温保管・日本製:保管や調達の負担を抑え、国内での評価・相談に対応しやすい

※FPC(フレキシブルプリント基板):薄く曲げられるフィルム状のプリント基板。狭い場所や可動部の配線に使う

■想定される用途

想定用途

接続イメージ

期待される役割

検証が必要な項目

メッキ樹脂筐体と基板GNDの接続

筐体内面メッキ層 ⇄ ONE-HAND MIXING® ⇄ GNDパッド/金属フレーム

筐体シールドを基準電位へ接続

接触抵抗、メッキ密着性、温湿度、曲げ、落下

上下筐体・カバー間の導通ブリッジ

上カバー ⇄ ONE-HAND MIXING® ⇄ 下カバー/側壁

筐体継ぎ目の導通連続性を補助

筐体変形、組立公差、長期抵抗変化

局所シールド板の固定

金属シールド板 ⇄ ONE-HAND MIXING® ⇄ 筐体GND/基板GND

シールド固定とGND接続を一体化

接着強度、EMC性能、振動、リワーク性

FPC・ケーブルシールド端の接続

シールド端/ドレイン線 ⇄ ONE-HAND MIXING® ⇄ 筐体GND

ケーブル由来ノイズの低減を支援

屈曲、引張、絶縁距離、導通安定性

■適用イメージ

■評価時に確認すべき項目

電子機器内のアース接続は、材料単体の導電性だけでなく、実装構造、接触面積、表面処理、機械変形、温湿度、振動、EMC性能に左右されます。採用検討時には、以下の評価を推奨します。

  • 初期接触抵抗:接着直後および硬化後の抵抗値を確認

  • 接着強度:せん断、引張、剥離、破壊モードを確認

  • 温湿度・熱サイクル:抵抗変化、外観、剥離、クラックを確認

  • 曲げ・振動・落下:割れ、メッキ剥離を確認

  • EMC評価:放射エミッション、イミュニティ、画像・信号ノイズを確認

  • 工程評価:塗布量、位置精度、硬化時間、作業者差を確認

※放射エミッション:機器から空間へ放出される電磁ノイズ。規格で許容値が定められている

※イミュニティ:外部から電磁ノイズを受けても、機器が誤動作せずに動き続ける耐性

■注意事項

ONE-HAND MIXING®は、電子機器内のアース接続やGND接続における評価候補として提案するものです。保護接地、安全接地、医療機器の安全機能など、最終製品の安全規格に関わる用途では、接着剤単独で安全性や規格適合を保証するものではありません。必要に応じて、機械的な固定、接地経路の冗長化、規格試験、長期耐久評価と組み合わせた検証が必要です。

接着性や導通安定性は、基材、メッキ種、表面処理、洗浄状態、塗布量、硬化条件、使用環境により変動します。採用前には、実際の部材と工程条件での評価を推奨します。

※冗長化:故障に備えて経路や部品を複数用意し、一つが壊れても機能を保つ設計

■今後の展開

ペルノックスは、電子機器、医療機器、産業機器、計測機器、通信機器などの分野において、ONE-HAND MIXING®の用途開拓を進めます。今後、メッキ樹脂筐体、金属筐体、基板GND、シールド部材、ケーブルシールド端などを対象に、接触抵抗、接着強度、温湿度、振動、EMC性能などの評価事例を蓄積し、用途別の技術資料として公開することを目指します。

■製品概要

製品名:ONE-HAND MIXING®(ワンハンドミキシング®)

概要:ミキサー一体カートリッジによる、常温硬化型の導電性接着剤

特長:混合工程の簡略化/低抵抗/室温保管/日本製

ラインナップ:

 大容量タイプ(3.6g×1本/ミキサーノズル3個付き)

 使い切りセット(1.1g×3本/ミキサーノズル3個付き)

■概要

社名︓ペルノックス株式会社

本社所在地︓神奈川県秦野市菩提8番地7

代表取締役︓奥村辰也

事業内容︓国内外をエリアとしてエポキシ樹脂製品を主に、導電樹脂製品、シリコーン、ポリウレタン樹脂製品の製造・販売を行っている。

設立︓ 1970年

【本件に関するお問い合わせ先】

ペルノックス株式会社 事業戦略室

Email: one-hand_mixing@pelnox.co.jp

公式オンラインストア: https://sites.google.com/view/one-handmixing/

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会社概要

ペルノックス株式会社

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URL
https://www.pelnox.co.jp/ja/
業種
製造業
本社所在地
神奈川県秦野市菩提8-7
電話番号
0463-86-8002
代表者名
奥村辰也
上場
未上場
資本金
-
設立
1970年01月