ディスクライバーの作品を“観る力”を磨く――書く前に作品をどう読み解くかを学ぶ 特別オンラインセミナー「ディスクライバーとして作品を観る」11月29日開催

ブロードメディア株式会社

ブロードメディア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:橋本 太郎)は、視覚障がい者の方が映像作品を音で楽しむための「音声解説」の書き手ディスクライバー(音声解説原稿制作者)や、音声解説に関する基礎知識がある経験者向けの特別オンラインセミナー「ディスクライバーとして作品を観る」を、2025年11月29日(土)に開催いたします。

特別オンラインセミナー「ディスクライバーとして作品を観る」

https://rad-ac.jp/news/20251104_001.html


■開催の背景

ブロードメディアは、当社の映像音声制作事業が長年取り扱ってきた音声解説制作のノウハウを活かして、未経験からディスクライバーを育成する「ディスクライバー養成講座」を2024年に開講し、多くの受講生を輩出してきました。

同講座では、視覚情報を“適切な言葉に置き換え映像を音声で伝える”ための原稿執筆スキルを習得する内容を提供してきましたが、現場で活躍するディスクライバーや、講座修了生との対話を重ねるなかで、ある共通の課題が見えてきました。それは、ディスクライバーとして働く現場では、「書く力」だけではなく、「観る力」が求められているということです。

映像の中には、登場人物の関係性、時の流れ、カメラの視点など、言葉にならない多くの“情報”が存在します。

それらをどう読み取り、どの要素を優先して伝えるか――この判断こそが、音声解説の質を大きく左右します。

私たちはこの、音声解説の原稿を“書く前のプロセス”についても、ディスクライバーの視点で改めて学んで欲しいと考え、作品理解と情報整理の力を実践的に深める機会として、本セミナーの開催を企画しました。

■セミナーの特長:観る力を磨く、表現の“前段階”に焦点

今回のセミナーは、ディスクライバーや音声解説に関する基礎知識がある経験者に向けて、ディスクライバーの役割でもある、“視覚情報”を原稿に「どう書いて表現するか」よりも前の段階――「映像作品をどう読み解くか」に重点を置いた特別オンラインセミナーです。

映画『キスできる餃子』を題材に、具体的な分析を行います。

  • 作品のテーマ

  • 登場人物の呼称の選択

  • 情報の優先順位の整理 など

このセミナーを通して、「表層」ではなく「本質」から分析する視点が身につき、「何をどう伝えるべきか」という軸がより明確になり、ディスクライバーとしての観察眼と表現力が磨かれます。現役のディスクライバーの方はもちろん、これからディスクライバーをめざす方、音声解説や映像のバリアフリーに関心のある方にも有益な内容です。

表現の“前段階”を深く掘り下げる貴重な機会として、ぜひご参加ください。


「ディスクライバーとして作品を観る」 特別オンラインセミナー概要

日時 :2025年11月29日(土)13:00〜15:00

開催形式 :ZOOMによるライブ配信(質疑応答コーナーあり/見逃し配信なし)

講師 :寺田のり子(ディスクライバー/アドバイザー)

      ディスクライバー担当作品:「沈黙の艦隊 北極海大海戦」、「怪物」他多数

      アドバイザー担当作品:「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション」、

                 「カラオケ行こ!」他多数

受講料 :5,500円(税込)

お支払い方法:銀行振込(振込手数料はお客様のご負担でお願いいたします)

事前課題 :セミナーまでに映画1本の視聴(必須)

運営側より指定作品をお渡しします

申込受付期間:11月4日(火)10:00~11月21日(金)17:00

申込方法 : 下記のサイトよりお申し込みください

  https://rad-ac.jp/news/20251104_001.html

  1. お振込みが確認でき次第、参加URLと事前課題の案内をメールにてお送りします。

  2. インターネット環境があれば全国どこからでも受講可能です。リアルタイムで講師への質問もできます。

  3. 受付期間内に受講料のお振込みがなかった場合は自動的にキャンセル扱いとさせていただきます。


■【ディスクライバー】が必要とされる背景

日本では現在、障がい者手帳を持つ視覚障がい者の方が約32万人※1いるとされており、弱視など視覚機能が弱いロービジョンの方を含めると、その数は約164万人※2にのぼります。

しかし、音声解説付きの映像作品を楽しめる機会は、残念ながらいまだ十分ではありません。映像コンテンツの多様化と配信の加速が進むなか、誰もが楽しめる、映像バリアフリーに対応したエンターテインメントを実現するためには、作品の“見えない部分”を言葉で補うディスクライバーの存在が不可欠です。ディスクライバーは、今後の映像業界における「アクセシビリティの担い手」として、その役割がますます期待されています。

※1 出典:厚生労働省 「令和5年度福祉行政報告例の概況/結果の概要」(令和7年/2025年1月28日発表)

     https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/gyousei/23/dl/kekka_gaiyo.pdf

※2 出典:日本眼科医会「日本における視覚障害の社会的コスト」(平成21年/2009年 6 月20日発行)

     https://www.gankaikai.or.jp/info/kenkyu/2006-2008kenkyu.pdf

■ブロードメディアの音声・映像制作事業について

当社の映像音声制作事業では、主に映像コンテンツの日本語版制作(字幕・吹替)に加え、聴覚障がい者向け字幕、視覚障がい者向け音声解説、プロモーション映像などを制作しています。

海外映画やテレビシリーズの日本語版制作を多数手がけており、20年以上にわたり字幕・吹替制作を行うなかで、13年前から音声解説の制作も始め、国内外における数多くの映像コンテンツに付帯するサービスの提供を行っています。

コーポレートサイト: https://www.broadmedia.co.jp/studio/production/ 


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会社概要

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス6F
電話番号
03-6439-3725
代表者名
橋本 太郎
上場
東証スタンダード
資本金
6億円
設立
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