ルワンダ虐殺から20年:あの時の子どもたちは今
〜ポラロイド写真が語る物語〜
約100万人が犠牲になったアフリカのルワンダ大虐殺から4月6日で20年。当時、親と離ればなれになった子どもたちの家族を探して再開させるために撮影された古いポラロイド写真を収めた収納ケースの蓋が、20年振りに開けられました。
1994年のルワンダは、内戦と100日もの間続いた虐殺によって国内のインフラは破壊され、孤児の数は史上最多を記録していました、今回公開された子どもたちのポラロイド写真は、セーブ・ザ・チルドレンが親と離ればなれになったおよそ8,00O人の子どもたちを撮影し、家族を探すために村から村へと回覧されたものです。
世界を震撼させた大虐殺から20年を記念して、セーブ・ザ・チルドレンはポラロイド写真に写る子どもたちの数人を探し出し、当時の話や、その後どのように人生を歩んで来たのかなど、大人になった彼ら彼女らに話を聞くことができました。
現在大学に通うグロリオーサ(Gloriosa)さんは当時5歳。虐殺で両親を亡くしました。
「このポラロイド写真が撮影された時、私はまだすべては上手くいくと思っていました、両親はどこかで生きていて、再会して幸せな人生を送れるのだと無邪気に信じていたのです。私は、国際社会や人道支援組織に対して、あの頃私が経験したような状況下で今を生きている子どもたちを救ってくれるようお願いします。子どもたちは、自分ではどうすることもできない状況の被害者なのですから。」
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもの保護や権利の向上を目指して活動する子ども支援専門の国際組織です。ルワンダでは、10万人以上を対象に、政府・自治体、パートナー団体、その他さまざまなステークホルダーと緊密に連携しながら、地元に根ざした子ども保護ネットワークを通じた支援活動を実施しています。
「この大量のポラロイド写真は、20年前にルワンダで発生した大虐殺が、想像を絶する規模の悲惨なものだったことの証しです。同時に、一つ一つの写真を通して、生き残った子どもたちが勝ち取ったそれぞれの人生の物語を垣間見ることができるのです。また、古い写真の中の子どもたちは、世界にはまだ同じような苦しみを耐えている子どもたちがいることを思い出させてくれます。ルワンダ大虐殺の犠牲者と生存者に対して私たちが最高の敬意を示すには、同じような経験をする子どもをなくすために最善を尽くすことだと思うのです。」セーブ・ザ・チルドレン ルワンダ・カントリー・ディレクター ジェフリー・ムギシャ
「ルワンダでの大虐殺は、その当時平和構築を学んでいた私にとって、国際社会の対応について考えさせられる想像を絶する悲劇でした。20年経った今でも、シリア危機における国際社会の対応はまだ考えさせるものがあります。子どもたちが置かれている現実を変えるためには、互いを尊重し認め合い、多様性を活かし、世界中で、子どもたちの声を聞いて子どもたちと向き合える社会になる必要があります。そのような権利に基づくアプローチが平和構築に、子どもたちと向き合える社会につながると考えます。」セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン海外事業部部長 宮下礼
■ セーブ・ザ・チルドレンについて
1919年設立。子ども支援の世界的リーダーとして、国連経済社会理事会(UN ECOSOC)のNGO最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得。日本を含め、世界30カ国の独立したセーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを結び、現在、約120の国と地域で活動しています。
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