【2023年「上場企業の女性社外役員就任動向・傾向」分析】一都三県の上場企業、女性社外役員が1年で1.2倍に増加し2,357人に。東証プライム市場の女性社外役員就任企業率は83.8%

株式会社プロフェッショナルバンク(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:兒玉彰)は、上場企業の女性社外役員の属性や志向性をデータベース化した独自の「女性社外役DB(データベース)」からみえる、女性社外役員の就任動向・傾向の分析を行いました。

政府は2023年6月、女性活躍・男女共同参画の重点方針(女性版骨太の方針)を決定し、プライム市場上場企業に対し、2025年をめどに女性役員を最低1人選任するよう促し、2030年までに女性役員比率を30%以上とする目標を掲げています。2023年8月に世界経済フォーラムが公表した2023年のジェンダー・ギャップ指数では、日本は146カ国中125位と過去最低となり、女性の管理職や役員など要職への選任が急務となっています。

プロフェッショナルバンクでは、2020年より女性の社外取締役・監査役の紹介サービスを開始し、2023年度上期の商談数は前年同期比1.3倍で過去最高となりました。企業の女性社外役員の採用意向が高いことを示しています。
  • 女性社外役員は約1年で441人増の2,357人、昨対比で1.2倍に。
    女性社外役員が就任している企業は54.2%から63.1%と約1割増加

一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の上場企業における女性社外役員は2022年10月末時点※1は

1,916人※2だったのに比べ、2023年10月末時点※3では2,357人※2と441人増加、1.2倍に伸長しています。 

女性社外役員を採用している企業数は1年で1,324社から1,572社へ248社増加しており、女性社外役員が就任している企業の割合は54.2%から63.1%へ1割増加しました。また、東証プライム市場で女性社外役員が就任している企業の割合は83.8%と8割を超えています。

増加の背景としては、コーポレート・ガバナンスコード(企業統治指針)の改訂に伴い、社外取締役の独立性と人数比が改定されたこと、「女性版骨太の方針」でプライム市場に対し2030年までに女性役員比率を30%以上の目標にするなど、政府や経団連が女性採用を推進していること、そして、機関投資家がESG投資において女性の活躍推進を重視する企業に投資する傾向があることなどが挙げられます。くわえて、女性役員比率を30%へ引き上げるにあたり、常勤の女性役員を急に増やすのは現実的ではないため、女性の社外役員を増やそうとする動きも高まっています。


  • 最も多い年代は50代、昨対比では60代の女性社外役員が175名増加

2023年10月末時点での女性社外役員の年代は50代が35.3%と最も多く、次いで60代(34.5%)、40代(20.4%)という結果になりました。50代は企業の経営経験や社外役員経験が豊富であるため、企業からの需要が高まっています。

また、60代の女性社外役員は2022年10月末から175名増加し、約1.3倍となっています。60代が増加した要因として、現役である50代に比べると、役員を兼任しやすいことがあげられます。


  • 事業会社経験者が約3割、次いで弁護士・法律事務所、コンサルファームが続く。
    最も女性社外役員の就任率が高いのは情報・通信業で2社に1社が女性社外役員を登用

2023年10月末時点での女性社外役員の経験業界は、事業会社経験者(金融以外)が28.7%、次いで弁護士・法律事務所経験者が21.7%、コンサルファームが16.6%となりました。※4社外役員を役職別にみると、取締役は経営経験がある事業会社出身者の割合が最も多いのに対し、監査役や監査等委員を担う役員の過半数が弁護士や会計士で、監査業務に関しては法律・会計に精通している専門家への需要が高い傾向にあります。

女性社外役員の就任先企業の業界比率を見ると、最も多いのは製造業(24.1%)で、次いで情報・通信業(18.3%)となりました。女性社外役員の業界別の就任率は、情報・通信業は49%で、約2社に1社が女性の社外役員を登用していることが分かりました。

  • 約3割が複数の企業で社外役員を兼任、全体の8割は就任して4年以内

2023年10月末時点では、複数の企業で社外役員を兼任している役員は昨年同期と変わらず、28.5%で、約3割にのぼります。兼任社数が多い社外役員を選定している企業は、株主から指摘を受けるリスクがある一方で、企業からオファーされる人材が一部に集中しているという実態が依然続いています。

就任期間については、全体の8割は就任して4年以内ということが分かりました。女性役員比率を高めなければならないことに加え、今後は改選の時期が重なり、更に争奪戦が強まることが予想されます。

※1 一都三県の2022年6月決算企業までの2022年10月末時点の公開情報にもとづく

※2 複数社兼任している役員を重複カウントした延べ人数(実人数は2022年: 1,392人 2023年: 1,713人)

※3 一都三県の2023年6月決算企業までの2023年10月末時点の公開情報にもとづく

※4 複数の業界経験者がいるため、延べ人数から割合を算出


  • 当社「女性社外役DB(データベース)」について

◇対象:

国内の上場企業(プライム・スタンダード・グロース)に就任している現役の女性社外取締役・監査役

◇特徴:

  ・ 全上場企業における現役の女性社外取締役・監査役全員分の情報を最新の有価証券報告書から毎月更新

  ・ 年齢、就任先の業界、女性社外役員個々のバックグラウンドとなる情報が登録

  ・ 有価証券報告書の情報のほか、個々の周辺情報を取得し、個人の専門性を属性別に抽出できる機能を保有


  • 女性の社外取締役・監査役の紹介サービス

登録型で希望者を募るのではなく、国内上場企業の有価証券報告書や他の公開情報から属性や志向性をデータベース化した独自の「女性社外役DB」を活用し、クライアントニーズに応じてアプローチするオーダーメイド型のスタイルです。求職者の中からマッチングするのに比べ、対象を飛躍的に広げることが可能です。近年は社外役員に対して求められる資質が高まっており、人材確保の難易度が上がっていることから、数年先を見据えて選定し始めている企業も増えています。

 (採用課題の例)

 *これまで人脈で社外役員を採用していたが、独立性の観点で外部から優秀な人材を招聘する必要がある

 *求人媒体や人材紹介を介して社外役員を募集しているが、マッチする人材が見つからない

 *ピンポイントで採用したい社外役員候補がいるが、人脈がなくコンタクトできない


  • 株式会社プロフェッショナルバンクについて

2004年より「“働く人”を通じて豊かな未来を創造する」を理念とし、経営や事業課題を解決できるインパクトプレイヤーの「採用の切り札」として企業成長への貢献を行っています。建設・製造・IT・サービス業界における技術職・専門職を中心とした国内最大級のヘッドハンティングサービスと、経営・次世代経営者の人材紹介サービスを中心に、顧問・高度プロ人材の紹介を行うプロインタラムサービスや女性社外取締役の紹介など外部人材の活用サービスを展開しています。


また、グループ会社であるエム・アール・アイ・ジャパンを通じて、世界200ヶ所以上にグローバルネットワークを保有する、MRINetworkを活かして、国内外にグローバル人材紹介サービスを展開しています。


【会社概要】

■会社名 :株式会社プロフェッショナルバンク

■代表者 :兒玉 彰

■設 立 :2004年8月

■資本金 :1億円

■所在地 :東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル10階


[経営者と技術・専門職のヘッドハンティング]https://www.pro-bank.co.jp/

[顧問派遣『プロインタラムサービス』]https://www.pro-bank.co.jp/komon-prointerim/

[女性社外取締役・監査役の紹介サービス]https://www.pro-bank.co.jp/management/female-officer/

[エム・アール・アイ・ジャパン(グローバル人材事業)]https://www.mri-tmg.jp/

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会社概要

URL
https://www.pro-bank.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル10階
電話番号
03-5501-7855
代表者名
呑田 好和
上場
未上場
資本金
1億円
設立
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