自治会長が語る自治会運営の悩みと大津市と進める自治会DXのかたち

ー 若い世代も参加しやすい自治会づくりへ ー

バイザー株式会社

自治会・町内会運営支援システム「CHIKUWA!」

大津市は、琵琶湖の南西岸から南岸にかけて南北に細長く広がる都市で、滋賀県の県庁所在地であり、中核市としても指定されています。

市政においては、子育て支援や認知症施策の推進、防災力の強化に加え、坂本城跡を生かした歴史まちづくりプロジェクトなどを推進。地域コミュニティの活性化やDXによる行政サービスの充実に取り組み、すべての世代が安心して暮らせる「夢があふれるまち大津」を目指しています。

そんな大津市で、自治会等の地縁団体との連携や調整に携わる市民部 自治協働課の入口 優さまを始め、下記の皆さまに「CHIKUWA!」に関するお話を伺いました。

※大津市 入口さま
※左側:岡角さま、右側:山田さま

・大津市市民部 自治協働課 入口 優さま(以下、大津市 入口さま)
・富士見学区まちづくり協議会・自治連合会 会 長 岡角 泰彦さま(以下、岡角さま)

・富士見学区まちづくり協議会・自治連合会 副会長 山田 竜也さま(以下、山田さま)

■自治体としてのシステム導入の経緯「地域のニーズに応える」

バイザー)はじめに、大津市 入口さまにお尋ねします。今回、「CHIKUWA!」を導入した経緯を教えて下さい。

大津市 入口さま)大津市では、自治会活動の現状を把握し今後の支援を検討するため、令和5年度に自治会長への課題調査を行いました。

その中で市に支援を求めたいものとして一番多くお声をいただいたのが、回覧板等の情報伝達のデジタル化でした。この結果を踏まえ、令和6年度に「大津市電子回覧板プラットフォーム構築等業務」のプロポーザルを実施し、「CHIKUWA!」の導入を決定しました。

「CHIKUWA!」導入の決定後、自治会の皆様からは、電子回覧板プラットフォームに対する期待の声を多くいただいております。現在、モデル団体として富士見学区自治連合会および富士見学区の16自治会の皆様にご協力いただいておりますが、今後は早期に全ての学区でご活用いただけるよう、環境を整えて参ります。

参考記事:バイザーの自治会・町内会向け新サービス「CHIKUWA!」が、「大津市電子回覧板プラットフォーム構築等業務」に採択されました。

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■時代や働き方の変化による自治会・町内会連絡における課題「情報伝達の遅延と運用の負担」

CHIKUWA!の画面イメージ

バイザー)富士見学区自治連合会の岡角さま、山田さまにお尋ねします。「CHIKUWA!」の導入以前に、自治会や町内会の連絡に関する課題として、どのようなことを感じられてましたでしょうか。

岡角さま)従来の紙による連絡には苦労を感じていました。回覧板自体は回すだけなので比較的簡単ですが、広報誌など各戸に直接配布する場合は大きな労力が伴います。実際に75世帯に配布していますが、自治会への加入率は53%と未加入世帯もあるため、ここは配布する、この家は配布しないや、役員が各戸を廻り配布するといった運用に苦労していましたね。

山田さま)一昔前は、回覧するとその日のうちにある程度の家まですぐに回りましたが、今の若い世代は共働きの家庭も多いためか、1日1軒ずつぐらいのペースです。15軒あれば回り切るのに2週間かかることになります。情報が行き渡るためにはどうしても時間がかかるんです。紙で運用する限り、これは仕方ないことだと思っています。

岡角さま)情報伝達のスピードは確かに重要ですね。広報誌などはそうでもありませんが、例えば災害・防犯情報や、市民清掃・運動会といったイベント当日の実施有無など、すぐに知らせる必要がある情報はいくつかあります。これらの情報を1軒ずつ電話するわけにもいきません。デジタル化することでいち早く情報を伝えられるようにすることが大事だと思います。

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■モデル自治会として「CHIKUWA!」の運用を開始「手軽さと便利さへの期待」

バイザー)引き続き、岡角さま、山田さまにお尋ねします。実際に「CHIKUWA!」を使ってみての感想や今後の運用について教えて下さい。

山田さま)紙よりも簡単に回覧できるようになったことが良いと思います。紙だと、ちょっとした案内でも書面に整えて印刷しないといけません。ですが「CHIKUWA!」は、[回覧板]機能でメッセージを直接テキストで入力して案内することができます。簡単な内容であれば、スマホから入力して配信できるので便利になりました。

それと、紙の回覧板よりも優れている点として、「CHIKUWA!」なら後で見返せるし、家族全員がいつでも見ることができるのもありますね。紙だと回覧してしまったら見返せませんし。

岡角さま)私たち自治会の管理者は、「CHIKUWA!」で情報を見るだけではなく、配信する側でもあるので、[回覧板]の作成などは主にパソコンを使ってますね。市からの回覧は紙なので、事務所でそれをスキャンしてパソコンで取り込み、そのまま「CHIKUWA!」の管理画面を開いて作成しています。

CHIKUWA!の導入イメージ

今、モデル自治会として使っているように単一自治会で連絡システムを入れることはできる。だけど、単一自治会内の連絡機能が充実しても、市役所へ出向く手間やそれをデータ化する我々の手間は減りません。だから市や連合会として一括でシステムを導入して、そこから一斉に連絡できるようにしてもらうことが課題解決に繋がると考えています。

山田さま)連絡システムのデジタル化の話になると、決まって「回覧板を対面で回すことで、安否確認にもなるから無くしたらダメだ」という意見が挙がります。ですが、今の時代に合わせるのであれば、“情報伝達”と“コミュニケーション”は分けて考えるべきです。課題のところで触れた通り、“情報伝達”は早さが重要です。そこはデジタル化が解決に繋がると思いますね。それに「CHIKUWA!」の[回覧板]には既読機能があるので、それを使っての安否確認もできますし。

一方で、紙の運用がすぐに無くなるとは考えていませんし、総会の委任状など紙が必要なシーンもあります。しばらくは紙とデジタルを併用しつつ、[回覧板]や[アンケート]など、デジタルでできることを進めていきたいです。

岡角さま)あとは、「高齢者だと利用できないんじゃないか」という意見も上がりますね。もちろん、高齢者に対するフォローも大事ですが、なんでもっと若い人のことを考えないんだろうと。私は、今後を担う若い世代のためにデジタル化が必要だと思っています。

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■今後「CHIKUWA!」に期待すること「若い世代も参加しやすい自治会へ」

バイザー)最後に、大津市 入口さまにお尋ねします。今後「CHIKUWA!」をどのように活用していきたいと考えていますでしょうか。

大津市 入口さま)大津市が目指していることは、地域活動の活性化です。それらを実現するためには自治会活動の効率化や手間の削減といった側面が重要となるため、実現するツールとしての「CHIKUWA!」には大きく期待しております。

時代の変化に伴い、地域活動に割くことができる時間は、ほとんどの世代において減少しています。そうした中で、アナログな手法が地域活動への参加障壁となっているケースは少なくありません。「CHIKUWA!」の活用により、多様な世代が地域活動に参加しやすくなることに期待しています。

また、地域活動の負担を軽減するとともに、「CHIKUWA!」の活用により自治会に対する「古い」といったイメージを払拭し、これから先を担う世代がより気軽に参加できるようにサポートしていきたいと考えています。

※「CHIKUWA!」の機能としての回覧板は、紙の回覧板と区別するために[回覧板]と表記しています。

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取材にご協力いただいた皆さま、貴重なご意見ありがとうございました。

「CHIKUWA!」に関する詳細はこちら

■バイザー株式会社の概要

社名   : バイザー株式会社

URL   : https://www.visor.co.jp/

本社所在地: 名古屋市中村区名駅南2-14-19 住友生命名古屋ビル5F

代表者  : 中島 秀典

事業内容 : 全国の自治体・教育委員会様などの公益性の高い現場で利用される

       「情報発信ソリューション」を提供

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会社概要

バイザー株式会社

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https://www.visor.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
愛知県名古屋市中村区名駅南 2丁目14-19 住友生命名古屋ビル 5F
電話番号
052-485-7870
代表者名
中島 秀典
上場
未上場
資本金
7500万円
設立
2007年01月