気鋭の現代美術家が創るバーチャルキャラクター「DOKU」誕生。現代美術の枠組を越えた新しいクリエイションを展開。マネジメントをスパイラルが担当。
コロナ禍のなか、世界中のクリエイターとの遠隔協働により、2021春夏パリコレクションや英国バンドのオンラインエキシビションに参画
スパイラル/株式会社ワコールアートセンターは、中国・上海を拠点に活動するメディアアーティスト、ルー・ヤンの新たな作品形態であるバーチャルキャラクター「DOKU(ドク)」の制作ディレクションやキャラクターマネジメントなど、多岐にわたる事業展開を協働で行なっています。
DOKU2020
最新のプロジェクトは、2020年9月28日–10月6日に開催したPARIS FASHION WEEKにて、中国を代表するアスレチックアパレル、フットウェアブランドのLI-NING(リーニン)が、DOKUをナビゲーターとして起用したバーチャルショーを9月29日に公開しました。
Li-Ning SS21 The Art of Movement
そして、本バーチャルショー公開に先駆け、9月28日には、渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンをジャックし、ティザームービーをゲリラ放映しました。スパイラルは、ルー・ヤンのクリエイティブディレクションのもと、本件の企画制作を担当し、中国の3Dクロス、モーションキャプチャーチーム、日本とヨーロッパのクリエイティブチームなど、多国籍なクリエイターたちを結びつけながら、本作品を完成に導きました。
渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンジャックの様子(2020年9月28日)
また、2020年7月には、英国のロックバンドThe 1975とクリエイティブディレクターのBen Dittoが企画したオンラインエキシビション“NOACF: The Exhibition”(https://the1975.com/noacf/)にて、世界から選出された14名のアーティストの中にルー・ヤンが名を連ね、The 1975のニューアルバム「NOACF」に収録された「Playing On My Mind」の映像作品にDOKUを起用しています。
The 1975 - Playing On My Mind (Visualiser)
スパイラルは、今後もルー・ヤンとともに分野を越えた様々なプロフェッショナルとのコラボレーションを行ない、現代美術が社会の様々な場面に浸透する多様な展開を予定しています。
「DOKU」とは
DOKUの名前は、釈迦の教説である「独生独死独去独来」より由来し、現実世界、仮想空間、どの次元においても命は孤独であることを意味しています。性別は持たず、ルー・ヤン本人の顔を3Dスキャンで読み取り表情をほぼ完全に再現しながら、バーチャルでしか実現し得ないルー・ヤン自身の理想像を顕現させた肉体を持ちます。ルー・ヤン本人の面影を映し出しながら同時に他者も投影するDOKUを“デジタル転生”と呼び、その考えは「alaya-vijnana」(日本語では阿頼耶識 [あらやしき]と訳される)と呼ばれる仏教の概念に沿い、一体で万物を表現しようとしています。
スパイラルとデジタルアートコンテンツについて
近年の著しいテクノロジーの進化と同時に、予測し得なかった新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、新たな生活様式への対応が余儀なくされています。個人の物理的な移動を必要とせず、国内外問わずより多くの方にアートとの接点を創出するべく、スパイラルでは、展覧会、コンサート、ワークショップなどの既存事業をオンライン化しながら、デジタルアートコンテンツの可能性を追求します。
アーティストプロフィール
ルー・ヤン Lu Yang http://luyang.asia/
中国・上海生まれ。2010年中国芸術院を卒業。科学、生物学、宗教、大衆文化、サブカルチャー、音楽など、さまざまなテーマを主題とし、映像やインスタレーション、デジタルペイントを組み合わせた作品を制作する。近年の主な個展に《Electromagnetic Brainology》(Ame Nue、ハンブルグ、2018年) 、《Electromagnetic Brainology》(スパイラル、東京、2018年) 、《Encephalon Heaven》(M woods Museum、北京、2017年)、《Delusional Mandala》(MOCA Cleveland、2017年)。グループ展に《ヴェネツィア・ビエンナーレ》(2015 年)、《A Shaded View on Fashion Film》(Centre Pompidou、パリ、2013 年)などがある。
ルー・ヤンは、2018年1月にスパイラルにて個展《電磁脳神教 - Electromagnetic Brainology》(https://www.spiral.co.jp/about/archive/electromagnetic-brainology)を開催し、科学、生物学、宗教、大衆文化、サブカルチャー、音楽などを主題としながら、日本のアイドルを起用した新作映像や強烈な視覚表現、そしてそこに込められたメッセージが話題となり、大きな反響を得ました。
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