ロイヤルカナン ジャポン 『ベテリナリーシンポジウム2019』全国主要8都市で開催
~犬と猫の急性腎障害と慢性腎臓病~
シンポジウムでは、「急性腎障害と慢性腎臓病 – 小さな腎臓・尿管をいかに守るか」をテーマに北里大学の岩井聡美先生が「腎後性急性腎障害の病態生理と治療法」について、また、日本獣医生命科学大学の竹村直行先生が「日本一解りやすい慢性腎臓病の話」と題した慢性腎臓病の診断・治療についての講演を行いました。
また、座長・総合司会として登壇した赤坂動物病院の石田卓夫先生が、「IBM Cloudを活用する動物病院向け医療プラットホームの展開と人工知能による診断補助ツール実用化」についての特別講演を行いました。
講演1「腎後性急性腎障害の病態生理と治療法」 岩井聡美先生
腎後性急性腎障害の閉塞の原因や病態は、犬と猫で大きく異なります。今回は特に猫の尿管閉塞について、疾患にかかった尿管の画像や腎瘻チューブ設置の動画などを用いて、その病態生理と治療についての解説を行いました。「急性腎障害は閉塞を解除すればすべて回復できるという単純な病態ではなく、状況によって病態が急速に変化するため、早急な対処が要求されることも多い疾患です。」(岩井先生) また、「術後の食事管理として、尿細管に負担をかけず、カリウムも補給することができるというメリットを併せ持っている療法食として期待したい」と、ロイヤルカナンの新しい療法食(今年発売予定)へ期待を寄せました。
講演2 「日本一解りやすい慢性腎臓病」 竹村直行先生
代表的な多発疾患の一つである慢性腎臓病は、症状の進行が緩やかで経過が長期間に及ぶと同時に、完治することがない疾患です。「腎生検以外の検査で組織像を推測し、病気の進行をできるだけ遅くする治療を選び続ける必要があります。犬の場合、初期症状から腎不全に進行するまでの時間が、猫に比べて短いのが特徴です。検査をする上で慢性腎臓病の悪化要因の有無と数を確認しておく必要があります。」(竹村先生)とし、尿検査や血圧測定、クレアチニン濃度の検査をする上での注意点なども解説しました。また、食事療法については「ウェットやリキッドフードを選択し、開始後の体重低下に気を付けること、ホテル・ステイや入院時には、2,3番目に好きなフードを選択すること」など、食事選びについて、配慮すべき点などにも触れました。
特別講演 「IBM Cloudを活用する動物病院向け医療プラットホームの展開と人工知能による診断補助ツール実用化」 石田卓夫先生
「人間の医療現場において役立っている医療AIは様々なところで活用できる可能性があり、電子カルテはすでに動物病院にも一般的に導入されています。電子カルテのデータをIBM Cloudで統合的に管理し、動物病院やペットオーナーから得た情報を、許可を得た範囲で分析する『VRAINERS』は、患者データをオンラインストレージで管理できるだけでなく、今年1月にリリースされた健康相談アプリ「AI Dr.ホームズ」とも連携することができます。『VARINERS』に集積されつづける情報は、AIが学習するための貴重な情報になり、AIを適正に学習させることにより、獣医療における診断補助ツールを樹立することができます。」(石田先生)として、AIを活用することによって、獣医師の業務軽減につながることや、高付加価値業務に注力できる点、また待ち時間の短縮やペットオーナーとの新しい関係構築など、AIを取り入れる上でのメリットについて説明をしました。
ロイヤルカナン ジャポンでは、今後もシンポジウム開催を通じ、日本の獣医療の発展と未来に寄与する所存です。
ロイヤルカナンについて
1968年、南フランスの獣医師、ジャン・カタリー博士によって誕生したロイヤルカナンは、創業以来一貫して、犬と猫の健康な生活を毎日の食事からサポートするために日々研究を行ってきました。「Dog and Cat First-すべては犬と猫のために」を掲げ、犬と猫の品種、年齢、身体のサイズ、ライフスタイル、健康状態などにより異なるニーズにきめ細かく配慮した栄養バランスのペットフードを開発。現在、日本をはじめ世界100ヵ国以上で350種類以上の製品を展開しています。https://www.royalcanin.co.jp/
ロイヤルカナンお客様相談室
0120-618-505
9:30~16:00(土・日・祝日を除く)
ロイヤルカナン ホームページhttp://www.royalcanin.co.jp/
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