コンセント、“道場型”デザイン人材開発・組織実装サービス「CONCENT DESIGN DOJO」の提供を開始
アウトプット重視の学びのプログラムで、個人と組織の成長を支援
■ビジネスにおけるデザインのさらなる活用に向けて
日本企業のグローバル市場における競争力強化、不確実性が高く将来予測が困難なVUCAの時代への対応、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進等を背景に、ビジネスにデザインを取り入れていく機運がここ数年高まっています。
2018年には経済産業省・特許庁から「『デザイン経営』宣言」が発表され、翌2019年にはこれからの社会に必要な高度デザイン人材の育成の仕組みが「高度デザイン人材育成ガイドライン」としてまとめられました。また2022年には、DXを推進する専門性をもった人材を育成・採用するための指針をまとめた「DX推進スキル標準」(経済産業省、独立行政法人情報処理推進機構〈IPA〉)が公開され、その中で人材類型の1つにデザイナーが定義されるなど、ビジネスにおけるデザインの重要性は増し、多くの企業で組織へのデザイン活用の取り組みが進められています。
また、コンセントがイノベーション関連職種のビジネスパーソンを対象に2023年に実施した調査(*1)では、500名中約75%がVUCAの時代を生き抜くためデザイン思考の習得や実践に関心を示しており、社会や組織だけでなく個人においてもデザインへのニーズが高まっていることがうかがえます。
こうしたことを背景に、コンセントに寄せられる企業からの問い合わせでも、組織におけるデザイン活用に関するご相談が近年急速に増え続けています。組織力強化や新規事業開発、既存サービスの向上といったことを目的に、デザイン導入や推進、デザイン人材の育成・採用強化、研修の実施をはじめ、規模やフェーズ、課題といった組織ごとの状況によりその支援内容はさまざまです。
今後予測されるニーズのさらなる拡大と、人や企業、社会にとってデザインが一般的なスキル・態度・ナレッジとなる「Design by Peopleの時代」(*2)に向け、これまでの支援実績からのノウハウを整理・再構築し、体制を強化して提供を開始するのが「CONCENT DESIGN DOJO」です。
*1:コンセント「デザイン思考・デザイン経営レポート2023」(https://www.concentinc.jp/solution/designthinking-designmanagement-report2023/)より。
*2:「Design by People(人々によるデザイン)」は、デザイン研究者リズ・サンダース氏によって提唱された、全ての人々がデザインを実践することができるようになるというビジョン。デザインが一般化されるという意味で「デザインの民主化」とも呼ばれる。
■「CONCENT DESIGN DOJO」の概要
「CONCENT DESIGN DOJO」では、組織へのサービスデザイン教育、デザイン思考の導入、組織内でのリスキリングをはじめ、さまざまな面から支援を行います。
アウトプット重視の学びのプログラム
「CONCENT DESIGN DOJO」では、キーワードを知って「理解したつもり」にならない、アウトプットを重視した学びのプログラムを提供します。名称の「DOJO(道場)」はこの基本思想を込めたものです。
デザイン人材開発などの実績・専門知見のあるメンバーによる支援体制
デザインを組織に取り入れると言っても、置かれた状況や抱えている課題、目指したいビジョンなどは企業によって異なります。そのため、これまで多くの企業への支援実績のあるメンバーや各領域における専門知見をもったメンバーからなる支援体制を構築し、コンセントで開発した「人材開発キャンバス」や「技術マトリクス」といったツールも使いながら、目指すゴールを設定し可視化した上でプログラム内容を設計していきます。実施後には振り返りと検証を行い、実践への接続とさらなる成長のための計画とに結びつけます。
コンセントで開発した、組織目標と人材スキルのギャップを洗い出し適切な打ち手を導き出す「人材開発キャンバス」(画像上)や、デザイン人材のスキルマップ「技術マトリクス」(画像下)などのツールを使って可視化しながら目指すゴールを設定。
最新のデザインアプローチを体得
「CONCENT DESIGN DOJO」では、2024年時点なら例えばシステミックデザインアプローチやOOUI(オブジェクト指向UI)アプローチ、デザインスプリントといったように、コンセントで実践している最新のデザインアプローチを体得することができます。
■支援例
CASE 1
[課題・ニーズ]
プロジェクトチーム内でUXデザインへの理解度にバラつきがあるため、基礎知識レベルを揃え、チーム内での共通言語をつくりたい。
[提案・実施内容]
プロジェクトの成果物やデザインプロセスに対するUX観点でのレビューを行い、実務に即した形でUXデザインの重要性や活用方法をレクチャー。またプロジェクトチームメンバーを対象とした体験型ワークショップを実施し、「顧客目線でサービスを設計する」というUXデザインの基本的な考え方についての理解度を、実践を通して揃えていった。
CASE 2
[課題・ニーズ]
サービスの新規開発にあたり、顧客視点や体験を起点に考えるサービスデザインの手法を取り入れたい。
[提案・実施内容]
対象となる社員のスキルや現状の組織課題に合わせたプログラムを開発して実施。プログラム設計前には、育成すべき人材像の具体化も合わせて支援。プログラムはインタビューやアイデアの可視化などのデザインプロセスについて、実際のプロジェクトと同様の流れで体験できるように設計し、受講後のサービスデザイン実践への接続を図った。
CASE 3
[課題・ニーズ]
インハウスデザインチームのプロジェクトリードスキルを強化したい。同時に、組織内でデザイン人材を開発する体制を構築したい。
[提案・実施内容]
コンセントのデザイナーが実プロジェクトに参加し、プロジェクトリードを行う。インハウスデザインチームのバリューを社内へ広めると同時に、プロジェクト品質の向上と、協業による参加メンバーのスキルアップを図った。また、専門知見をもつシニア層のメンバーがアドバイザリーとなり、デザイン経営体制と組織内人材開発制度の構築を支援。
■サービスに関するお問い合わせ先、詳細
上記の支援例は過去実績をもとにしたものです。実際の導入にあたっては、各企業の状況や課題に応じてオーダーメイドのプランを提案いたします。
「CONCENT DESIGN DOJO」にご関心のある方、導入を検討されたい方は下記フォームよりお問い合わせください。
・問い合わせフォーム:https://www.concentinc.jp/contact/
またサービス内容の詳細については特設サイトや資料をご参照ください。
・特設サイト:https://www.concentinc.jp/solution/design-dojo/
・詳細資料ダウンロードページ:https://www.concentinc.jp/download/d011/
■サービス提供開始に際して
大﨑 優(株式会社コンセント 取締役/デザインマネージャー/サービスデザイナー)
「道場」って何だろう? そう思われるかもしれません。
デザインは、社会に取り入れやすくする経緯から、思考過程やプロセスとしての側面が強く印象づけられました。しかし、デザインは身体の中の暗黙的な情報や、外界との接触の中で統合される創発的な活動でもあります。コンセントはそのデザインの体得を、多様な「個」に寄り添いながら促していきたい。「個」への着目を通じ、企業・行政・教育機関を横断したデザインの知を社会に提供していきたいと考えています。
[ 株式会社コンセントについて ]
コンセントは「デザインでひらく、デザインをひらく」をミッションに、企業や行政と伴走し活動を支えるデザイン会社です。
デザイン経営や事業開発、マーケティングやブランディング、クリエイティブ開発等において、サービスデザインの視点と技術を生かして戦略策定から実行まで一貫して支援しています。また、誰もがデザインについて学べる「コンセントデザインスクール」の運営等を通して「デザインの知の活用」を広く共有しています。生活者一人ひとりがデザインの視点を身につけ、問題解決に役立てられる社会となることを目指して活動しています。
会社名:株式会社コンセント
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-20-6 第21荒井ビル
設立:1973年12月
代表者:代表取締役社長 長谷川敦士
事業内容:デザイン経営支援、事業開発や成長支援、デザイン組織や業務の構築支援、サービスデザイン、ブランディング支援、デジタルメディア開発、クリエイティブ開発
コーポレートサイト:https://www.concentinc.jp/
デザイン経営をリードする「Design Leadership」:https://www.concentinc.jp/solution/design-leadership/
誰もがデザインを実践できる世の中に「コンセントデザインスクール」:https://cds.concentinc.jp/
[ 本リリースに関するお問い合わせ先 ]
株式会社コンセント
Vision Design / Marketing group(PR・広報チーム)
岩楯ユカ、石野博一
E-mail:mktg@concentinc.jp
TEL:03-5725-0115(代表)
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