トラベルポート、知的障がいを持つ搭乗者の皆様へのより一層のサポートを奨励するグローバルキャンペーンを開始

■2019年に開催されるスペシャルオリンピックス夏期世界大会と連携した本キャンペーンは、知的障がいまたは発達障がいをお持ちの旅行者の方が、搭乗にあたり航空会社の支援が必要な場合に航空会社にその通知を行うために使用される特別サービスリクエストコード「DPNA *1」のさらなる利用拡大を目指すものです。

■当社が2018年に行った調査で、「DPNA」コードの利用が世界全体で非常に少ないことが明らかになり、旅行会社を対象に行ったアンケート調査では、このコードが存在することを認識している旅行会社が僅か24%であるという結果が出ています。

■このコード認知向上キャンペーンは、世界30カ国以上の10万社を超える旅行会社に向けて350万回以上に渡りキャンペーンの案内をトラベルポートの主要ツールであるスマートポイントなどに表示します 。

■国際航空運送協会(IATA)は、加盟する全ての航空会社に対し、障がいをお持ちのお客様のため「DPNA」のコードをシステム上で適正に運用することを求めています。


2019年3月8日(金)、イギリス・ラングレー: 先進のトラベル・コマース・プラットフォームを提供するトラベルポート (NYSE:TVPT) は、知的障がいや発達障がいを持つお客様が支援を必要とする際に航空会社に通知するために使用する特別サービスリクエスト (SSR) コードである「DPNA」の認知と利用を向上させるためのグローバルキャンペーンを開始したことを発表しました。

このキャンペーンは、トラベルポートのグローバルディストリビューションシステム (GDS) を通じて行われた予約において、コードの使用が非常に少ないことを受けて開始されたものです。GDSは旅行会社、大手企業が飛行機の座席、ホテルの部屋、レンタカー、その他の旅行関連アイテムを検索し予約することができる、高度な技術を使用した広大な予約ネットワークです。2018年にはGDSを通じて世界で2億5,000万以上のフライト予約が作成されており、知的障がいを持つ方は世界中で2億人 (世界人口の2.6 %)と推定されている*2にもかかわらず、このコードが利用されたのは、わずか4,309回 (フライト予約合計の0.0015%) でした。
トラベルポートが旅行会社136社に対して実施したアンケート調査では、この「DPNA」コードが存在することを知っているのは僅か24%であることが分かりました。 

「DPNA」の認知と利用を向上させるために実施する、6ヶ月間に渡る本キャンペーンでは、世界30カ国以上の10万社を超える旅行会社に向け、電子ダイレクトメールのほか、トラベルポートの主要ツールであるスマートポイントの「サイン・オン・アラート」や、グラフィックを使った「プロンプト」でのメッセージ表示を実施します。
トラベルポート スマートポイントは、旅行会社などが飛行機の座席、ホテルの部屋などを検索して予約する際に使用されるツールです。電子ダイレクトメールとスマートポイントでの「サイン・オン・アラート」は世界中の旅行会社パートナーに向けて実施し、「プロンプト」では実際に予約作業を行う方がロンドン、ニューヨーク、シドニー、デリーなど世界で最も人気の高い旅行先30ヶ所以上へのフライトを予約する段階で表示されます。

今月3月12日~3月21日に開催される、2019年スペシャルオリンピックス夏期世界大会の開催国であるアラブ首長国連邦への往路または復路のフライトを予約する際にも「プロンプト」が表示されます。また、トラベルポートは、キャンペーンのウェブページ (www.travelport.com/travelunified) を制作し、旅行会社が知的障がいや関連する支援についてお客様と相談いただくためのガイダンスを提供しています。

キャンペーン期間中に旅行会社へのメッセージ配信に使用されるデジタルメディアは、トラベルポートが航空会社やホテルなどに広告スペースとして販売しています。トラベルポートは、2019年8月31日まで実施するDPNA特別サービスリクエストコード認知向上キャンペーン枠に10万米ドル以上を割り当てています。キャンペーンのコンテンツは旅行会社に対して350万回以上表示される予定となっており、これまでに実施された当社のデジタルメディアキャンペーンの中でも最大規模の1つとなります。     

トラベルポートの社長兼最高経営責任者であるゴードン・ウィルソンは次のように述べています。
「特別な援助を必要とする方々にとって、旅行は特に困難なものとなる可能性があります。DPNA特別サービスリクエストコードの使用率の低さが明らかになったことを受けて、私たちは行動を起こすことにしました。
当社の販売ツールであるスマートポイントはグラフィックやプロンプトを表示する機能を備えており、世界中の旅行会社にこのコードの存在を伝え、再認識してもらうのに最適なチャネルです。DPNA特別サービスリクエストコードを使用すれば、特別な援助を必要とするお客様にサービスを提供する上で、当社の顧客である航空会社とより良いパートナーシップを組んで業務を進めることが可能になります。このキャンペーンが、旅行業界に変化を起こすだけでなく、他の業界の皆様にとっても、自社や属する業界が知的障がいをお持ちの方々をより良くサポートするために何ができるかを調査し、必要に応じて改善するよう促すきっかけになればと願っています。」 

特別サービスリクエストコードは、車椅子の支援のリクエストなど旅行者の好みやニーズを航空会社に伝えるために航空業界で使用されています。これは、国際航空運送協会 (IATA) が定める標準化された4文字のコードです。また、航空会社がお客様に必要な支援内容を理解できるよう、DPNAコードに自由形式の説明文を追加することが義務づけられています。このコードを受信したIATAの加盟航空会社は、リクエストを確認したことを必ず返答する必要があります。

IATAの対外部門マネージャーのリンダ・リスタニョ氏は、次のように述べています。
「我々が知的障がいや発達障がいをお持ちの方々を支援するために、DPNA特別サービスリクエストコードを導入しました。トラベルポートがこの認知向上キャンペーンを立ち上げることで、全ての加盟航空会社や旅行会社に対しメッセージが配信され、DPNAをはじめとする全てのIATAが設定したコードが適切に使用され、搭乗者の皆様に適切な支援が提供されるようになることを期待しております。」 

自閉症の人々の教育支援施設、サービスやリソースを提供する、英国に拠点に置く登録慈善団体、ジグソートラストの教育責任者であるエマ・ホーキンス氏は、自閉症スペクトラム障がい(ASD)の後援者です。彼女は航空会社が知的障がいまたは発達障がいを持つ搭乗者への援助を直接経験し、特別な援助を手配することがいかに重要かを理解しています。
エマは次のように話します。
「知的障がいがあるからといって必ず騒がしい子供や泣いている子供と一緒に最初に搭乗しなければならないわけではありませんし、最後に搭乗しなければならないわけでもありません。私の息子は、既にメンバーが決まっているグループに一度入ると、そのグループのメンバー全員と一緒にいたがります。
我が家は大家族なので、大抵6~8人でまとまって空港に行きますが、そういった状況で息子は全員に一緒にいてほしいと思うのです。ですから、航空会社の方に『息子さんと付添人の方お1人様は、列に並ばずにセキュリティやパスポート審査を通過できますよ』と言っていただいても、私たち家族にとってはあまり良くないのです。
息子のように障がいを持つ人々の旅行体験を向上させるために、空港や航空会社が利用できる万能の対応方法はありません。だからこそ、予約の際に乗客の知的障がいと必要な支援両方に関して具体的に詳細を入力できる機能は、こちらのニーズを事前に伝えることができ、とても役に立つのです。」

エティハド航空ゲストサービス兼デリバリー担当副社長リンダ・セレスティノ氏は次のように述べています。
「2019年スペシャルオリンピックス夏期世界大会の公式エアラインパートナーとして、特別なニーズを持つ方々 をサポートする空港スタッフや客室乗務員の情報共有を向上させるDPNA特別サービスリクエストの使用をサポートできることを誇りに思っています。
エティハド航空のネットワークで旅行するスペシャルオリンピックスのチームのために準備するにあたって、当社のチームが知的障がいを持つお客様を最大限にサポートすべく、特別な研修も実施しました。」

オリエント・トラベル・アンド・ツーリズム・エージェンシーの最高経営責任者、アシム・アルシャド氏は次のように述べています。
「当社は、トラベルポートのキャンペーンを全面的に支持します。SSRコードは、お客様に可能な限り最高のフライト体験をご提供し、予約の過程であらゆるニーズを考慮するうえで重要な役割を果たしています。当社は率先してこれに取り組み、予約時の標準的な手順の一つとして、お客様の中に航空会社から特別な支援を必要とする知的障がいまたは身体障がいを抱えている方がいらっしゃるか必ずお尋ねするようにします。質問することは、適切な支援を確実に提供するための最初のステップです。世界中全ての旅行会社にも、ぜひ後に続いていただきたいと思います。」

3月14日(木)から3月21日(木)まで開催される2019年スペシャルオリンピックス夏期世界大会は、知的障がいを持つ人々の能力と成果をたたえ、受け入れについての新たなグローバルビジョンを育むことを目指しています。このイベントは、参加国や選手の数、競技場の質、そして主催国や都市の関与のいずれにおいても、従来のオリンピックと同等のものです。2019年の大会では、史上最高の170カ国を代表する7,000人の選手が参加予定です。アブダビに集まった選手たちは50万人以上の観客が見守る中、24種目にわたる競技でその技と意志を披露し、さらに世界中で数百万人ものファンが競技とイベントを観戦します。

アブダビ 2019年スペシャルオリンピックス世界大会の最高情報責任者ヨセフ・アル・ハマディ博士は次のように述べています。
「トラベルポートなどの企業が、スペシャルオリンピックスの活動の価値に刺激を受け、特別なニーズを持つ人々の日々の体験と生活の質を向上させる革新的なソリューションを作り出していることを大変嬉しく思っています。この世界大会は変化を促すためのきっかけであり、この取り組みは、閉会式の後もいかに長期に渡って社会受容の遺産を築くことができるかを示す素晴らしい例となるでしょう。」

-以上-

*1 IATAによって概説されているように、DPNA SSRコードの公式な定義は「知的障がいまたは発達障がいを持つ援助を必要とする搭乗者」です。
*2 スペシャルオリンピックス公式サイト内「知的障がいとは」
https://www.specialolympics.org/about/intellectual-disabilities/what-is-intellectual-disability
*本キャンペーンでトラベルポートはソーシャルメディアで#TravelUnifiedのハッシュタグを使用しています。

トラベルポートについて (www.travelport.com)
トラベルポート(NYSE:TVPT)は、旅行の販売、購入、旅行体験の向上を常に追求するテクノロジー企業です。世界の旅行・観光業界に向けて流通、技術、決済などのソリューションを提供するトラベル・コマース・プラットフォームを有しています。B2B(企業間取引)旅行市場において、世界の主要な旅行プロバイダーとオンラインおよびオフラインの旅行業者を結びつけ、旅行業取引を促進します。
トラベルポートは航空会社マーチャンダイジング、ホテルのコンテンツとレートディストリビューション、レンタカー事業、モバイルコマース、B2B決済ソリューションのリーダー的地位を確立しています。また、ショッピング、発券、出発管理その他のソリューションを含む重要なITサービスを航空各社に提供しています。2018年の純収入が25億ドルを超えるトラベルポートは、英国ラングレーに本社を置き、約3,700名の従業員を擁し、世界180ヵ所の国と地域で活動をしています。

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会社概要

URL
http://www.gjkk.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館13階
電話番号
03-5220-8380
代表者名
岡安美里
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
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