分断から共創を生み出すために。クロスフィールズ代表小沼氏を含む4名がWELgeeのCo-Creative Advisorに就任!
2021年3月に任意団体設立より5周年を迎えるNPO法人WELgee(所在地: 東京都渋谷区、代表理事: 渡部 カンコロンゴ 清花、以下 WELgee)は、日本社会と難民とのさらなる共創を生み出すために、4名をCo-Creative Advisorとして迎え入れます。また、5周年記念に伴い、3月24日にクロスフィールズ小沼氏と代表渡部との記念対談イベントを実施します。
- 5年間の仮説検証の中で見えてきた『難民 x 民間セクターのイノベーション創出』の可能性
他方で、WELgeeが出会ってきた難民185名のうち、半数以上が高等教育を受けており、母国において社会的地位や資金力、知名度のあるリーダーも少なくありません。難民と呼ばれる彼らは、医者やエンジニア、実業家、ジャーナリストなど、多様な職歴と、社会を変える志に溢れるユニークなタレントの宝庫でした。
本来イノベーションを生み出す可能性を秘めた難民たちの身も心も腐らせてしまうのは、本人にとって過酷なだけでなく、日本や世界にとっての社会的損失といえます。
「国家からも守られない難民を、どのようにすくい上げることができるか?彼らの強みをどのように日本社会の新たな価値創造に生かすことができるか?」
任意団体の設立から5年間、上記の問いをもとに、様々な仮説検証を行ってきました。難民と市民社会を繋げるイベントやホームスティ事業、難民とともに暮らす取り組みなど当事者と近い距離で活動を行う中で見えてきた答えは、難民支援や難民を受け入れるための活動ではなく、難民と「ともに創る」活動でした。
難民一人ひとりの強みをビジネスを通じて日本社会に還元し、イノベーションを創出すること。難民が活躍できる日本社会は、多様な背景を持つ人々が活躍できる社会であり、よりインクルーシブでワクワクした未来になるはず。私たちは難民と、民間セクターとともに、誰一人取り残さない社会を作ります。
- Co-Creative Advisorとは?
- Co-Creative Advisorの紹介
■ NPO法人クロスフィールズ共同創業者・代表理事 小沼大地氏
一橋大学社会学部・同大学院社会学研究科修了。青年海外協力隊として中東シリアで活動した後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて勤務。2011年5月、ビジネスパーソンが新興国で社会課題解決にあたる「留職」をはじめとした活動を展開するNPO法人クロスフィールズを創業。2011年に世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Shaperに選出、2016年にハーバード・ビジネス・レビュー「未来をつくるU-40経営者20人」に選出される。国際協力NGOセンター(JANIC)の理事、新公益連盟の理事も務める。著書に『働く意義の見つけ方―仕事を「志事」にする流儀』(ダイヤモンド社)がある。
- ■就任にあたって:WELgeeについて初めて話を聴いたのは、まだ渡部代表が事業の構想を練っている段階のことでした。難民の方々に徹底的に寄り添い、難民の方々とともに活動するという、いまも変わらないWELgeeの姿勢と迫力に触れ、これは社会を力強く変える活動になるとその場で確信しました。それから5年、WELgeeは多くの難民の方々に活躍の機会を提供し、沢山の仲間が集まる力強いチームに成長しました。私が代表を務めるクロスフィールズもWELgeeの皆さんとは様々な連携をさせて頂いていますが、これからはCo-Creative Advisorとして、ますます意味のある協働を仕掛けていければと思います。
■ ヤマハ発動機株式会社 フェロー 技術・研究本部 NV推進担当 白石章二氏
大学卒業後、米系戦略コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーで20年勤務。東京、サンフランシスコ、ミュンヘン、ソウルの事務所で、自動車、エネルギーなど幅広い業界での戦略コンサルティングに従事。後半10年はパートナーとしてクライアントの新事業・イノベーション戦略を支援。2008年自ら戦略コンサルティング会社を起業、複数の事業会社マネジメントを歴任。2014年からPwCコンサルティング合同会社戦略コンサルティングチーム自動車エネルギー製造業担当パートナーを経て、2018年1月ヤマハ発動機入社。新事業開発とベンチャー投資を担当。2019年ヤマハ発動機株式会社フェローに就任。カリフォルニア大学バークレー校MBA。
- ■就任にあたって:渡部代表から難民申請者の能力やアスピレーションが活かされていない現実を聞き、とても勿体ないと感じました。「難民」という形で国を追われる人が多くいることの課題解決ということも重要ですが、これからの世の中「カラフルな人材がそれぞれの個性を活かして社会を創っていく必要性をより強く感じた」ことが、WELgeeの活動を応援する原動力になっています。そして、その考え方を実際の仕事でも活かして行こうと常に考えて取り組んでいます。そういう意味で、WELgeeの仲間たちは私が仕事に取り組む姿勢を一緒に応援してくれる同士のような存在です。
■岩谷産業株式会社 取締役 専務執行役員 太田晃氏
関西学院大学法学部卒業後、エネルギー系専門商社の岩谷産業株式会社に入社。営業、新事業開発、海外子会社経営、IR、人事、総務、法務など、幅広い職務を経験してきた。人生100年時代の活動領域として、社会課題解決と教育分野に関心を持ち、オープンマインドで諸課題を思考し、感性に従って行動してみる事を心がけている。現在は、経営企画部門、広報部門、イノベーション部門を担当する役員として、東京大阪間を頻繁に行き来している。
- ■就任にあたって:2018年にワークショップを受講した事がきっかけで、WELgeeの難度の高い社会課題解決に挑戦する活動に共感し、折に触れ間接的に応援を続けてきました。コロナ禍で本来の活動がままならない事や、難民自身の経済的困窮も加速している中、次のステップに歩みだすWELgeeも様々な意味で転機を迎えていると考えています。カラフルな社会へのアプローチは、容易なことではありませんがとても大切なことです。未来への道筋を、共に考えていければと願っています。
■ 特定非営利活動法人GLOBE PROJECT 代表理事 菅原 聡氏
世界一周から帰国した2006年に、「スポーツを通じた社会課題の解決」GLOBE PROJECT設立。2011年NPO法人化。設立以来地雷のなくなるフットサル大会「KICK THE MINE CUP」を開催、100回以上開催し7万㎡のタイカンボジア国境沿いの地雷原を除去。現地への視察スタディツアーを例年開催。2008年株式会社リクルート入社し、事業開発室医療領域にて営業に従事。2014年、株式会社リクルートホールディングスソーシャルエンタープライズ推進室にてサステナビリティ、D&I推進に従事。2017年よりMinit Asia Pacific Co.,Ltd.にてメディアコミュニケーションや事業提携、新規事業立ち上げに従事。
- ■就任にあたって:今も2秒に1人が家や故郷を追われていること、日本に難民申請者がこんなにも多くいること、そして彼らが母国では医者や法律家やエンジニアなど、多様なキャリアを持った人たちでもあることを、WELgeeと出会うまで知りませんでした。私は、自分が戦争や紛争によって強制的に国を追われ、異国に逃れ何とか生き延びている状況をうまく想像が出来ません。あなたは想像ができますか。そんな想像を絶する状況の中で来日した人達へ、可能性を見出し、ともに未来を築こうとするWELgeeの活動を尊敬しています。活動の輪が拡がっていくよう、微力ながら尽力していきたいと思います。
- 3/24 20:00 ~ 21:00開催 クロスフィールズ小沼さんと代表渡部が語る『弱さ』からはじまる共創
組織として様々な協働を行うと同時に、WELgeeの創業前にも渡部のメンターとして深い関わりを持つ、クロスフィールズ代表小沼氏をお招きして、代表として走り続けて感じたリーダーシップの変化、組織に対する考え方の変化についてお話しいただきます。
■詳細:
◎ 日時: 3月24日(水) 20:00〜21:30
◎ 場所: Facebook Live / Twitter Live (事前申し込みは不要です。当日WELgeeの公式Facebook・Twitterアカウントからご視聴いただけます。)
- NPO法人WELgee(ウェルジー)の概要
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