こまつ座戦後80年イベント 「井上ひさしの魂を次世代へ~戦後80年 戦争の記憶を∞に未来へつなぐ5日間」開催のお知らせ
7/23(水)~27(日)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて『木の上の軍隊』『母と暮せば』舞台映像上映会 23日普天間かおり 26日平一紘監督 27日富田靖子 スペシャルトークショー開催

こまつ座は1983年、作家・劇作家の井上ひさしが座付作家として立ち上げ、翌年『頭痛肩こり樋口一葉』で旗揚げ。以降、井上ひさしに関わる舞台を中心に作り続けてます。演劇で平和を伝えたいとしていた井上ひさしの魂を引き継ぎ、戦後80年となる本年、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにてこまつ座「戦後”命”の三部作」の『木の上の軍隊』『母と暮せば』からスペシャルゲストに普天間かおりさん、平一紘監督、富田靖子さんをお迎えしてのミニコンサート、トークショー、舞台上映会のイベントを開催します。
◉こまつ座からの“恩送り”
井上ひさしが描きたいとしていた、ヒロシマ、ナガサキ、オキナワ。
井上ひさしが書いた『父と暮せば』はヒロシマ、原爆から3 年後の夏が舞台の父と娘の物語。
その後、書くことが叶わなかったナガサキとオキナワは、井上ひさしの意志を継ぎ井上麻矢が企画、
メモや資料をもとに、多くの方々にお力添えいただき上演されました。
そして、今年の夏、「木の上の軍隊」が初の映画化されます。
演劇から映像、すべての繋がりを大切に『父と暮せば』『木の上の軍隊』『母と暮せば』のこまつ座「戦後"命"の三部作」に触れていただけるよう、こまつ座のホームともいえる「紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA」から2025年 戦後80年企画として、多くの皆さまに届けます。
◉イベントみどころ
① こまつ座主催のイベントとしては初めて舞台映像の上映会を開催。戦後80年の節目として、『父と暮せば』の公演と合わせて『木の上の軍隊』『母と暮せば』の舞台映像を上映。こまつ座「戦後“命”の三部作」を全てご覧いただける機会をご用意いたしました。
こまつ座のホームともいえる「紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA」で、貴重な舞台映像をお届けします。
② 作品に関連するゲストを招いてのトークショーやミニライブを催します。
③ 劇場内にこまつ座や作品の歴史に触れられるよう、舞台や映画に関する写真・チラシ・ポスター・資料などを展示します。
④ こまつ座のグッズやthe座バックナンバーを特別価格で販売します。
⑤ 「戦後80年から永遠に展」を同時開催。これまでのこまつ座作品のせりふの数々から、後世に語り継ぐべき戦争の記憶を届けるせりふの展示を行います。
◉こまつ座「戦後“命”の三部作」
「こまつ座」は井上ひさし没後も井上作品を中心とした演劇活動を続けてきました。井上は生涯を掛けて書かなければいけない題材として「ヒロシマ」「オキナワ」「ナガサキ」を挙げていました。
「ヒロシマ」は、『父と暮せば』(1994年初演 演出:鵜山仁 出演:すまけい、梅沢昌代)に結実。生き残ったことに罪悪感を抱きながらもひっそりと暮らす娘の元に、原爆で死んだはずの父が表れて娘の恋を応援すると…二人芝居の傑作感動劇としてこれまでに全国各地で上演されて、1995年には広島での公演も実現。2015年には通算上映回数が500回を超えました。こまつ座初の海外公演を行った作品でもあり、2001年にモスクワで、2004年には香港で上演されました。英語・フランス語・ロシア語・ドイツ語・イタリア語・中国語・スペイン語・アラビア語の八か国語に翻訳されるなど、世界中で親しまれている井上作品のひとつであり、井上自身も上演し続けて欲しいと願った作品の一つです。
「オキナワ」は、1990年にこまつ座第20回公演『木の上の軍隊』(演出 千田是也、出演 すまけい、市川勇)として上演が予定するも中止に。2010年、再度こまつ座&ホリプロ公演として『木の上の軍隊』が上演予定となるも、井上の肺ガン治療の為に延期。構想途中のまま井上はその年の4月に亡くなりました。以後、こまつ座は井上が遺した種を大切に育て、その遺志を汲み新たな作品創りを続けました。
2013年に作に蓬莱竜太氏を迎え、沖縄の「今」を見つめた作品としてこまつ座&ホリプロ公演として『木の上の軍隊』を発表。2016年にはこまつ座公演としての再演。2019年にはクラウドファンディングによる多くの皆様による力添えもあり、念願の沖縄公演も実現いたしました。また、2015年・2023年にはそれぞれ韓国のカンパニーによる公演も行われました。
そして2025年、沖縄出身の平一紘監督の製作で映画「木の上の軍隊」も上映いたします。
「ナガサキ」は『父と暮せば』の対になる作品として井上が遺した構想を基に2015年、名匠・山田洋次監督が製作した映画「母と暮せば」で結実しました。長崎で被爆した母と亡き息子の幽霊の交流をつづった監督初のファンタジー作品は大きな話題と深い感動を呼び、大ヒットを記録。数多くの映画賞も受賞しました。そして2018年、山田洋次監督が監修、井上戯曲の導き手の一人である栗山民也演出のもと、青森で現役の高校教師を務めながらも、劇団「渡辺源四郎商店」主宰でもある畑澤聖悟氏を作に迎えて舞台『母と暮せば』を上演。2021年に再演、2024年には念願の長崎での上演も実現しました。
『父と暮せば』『木の上の軍隊』『母と暮せば』は山田洋次監督によってこまつ座「戦後“命”の三部作」と命名されました。
こまつ座はこれらの作品を戦争の悲惨さ、平和を願う気持ちを込め、井上ひさしが掲げてきた「演劇で平和を訴える大切さ」を次世代に引き継いでいきます。
◉イベント紹介
●7月23日(水)演劇×映画
舞台『木の上の軍隊(2016年版)』上映
普天間かおりさん トークショー&ミニライブ
舞台『木の上の軍隊』にて語る女として出演し、印象深い琉歌で舞台上に沖縄の空気を吹かせ、映画「木の上の軍隊」にも歌声で作品を彩った普天間かおりさんをお招きし、舞台・映画両作品についてお話しいただきます。また、トークショーの間で沖縄を題材にミニライブも行います。
スペシャルゲスト:普天間かおり 『木の上の軍隊』語る女 役

●7月24日(木)上映会
舞台『木の上の軍隊(2016年版)』・舞台『母と暮せば(2021年版)』上映
●7月25日(金)上映会
舞台『母と暮せば(2024年版)』・舞台『木の上の軍隊(2016年版)』上映
7月24日・25日は上映会として、『木の上の軍隊』『母と暮せば』を連続2本立て上映いたします。
7月5日(土)~21日(月・祝)に上演するこまつ座第154回公演『父と暮せば』をご観劇の方は、上映会いずれか1日にご招待いたします。こまつ座「戦後“命”の三部作」全てを観劇しやすいこの機会を是非ご利用ください。
●7月26日(土) 演劇×映画
舞台『木の上の軍隊(2016年版)』上映
映画「木の上の軍隊」平一紘監督 トークショー
映画『木の上の軍隊』の平一紘監督をお招きし、映画「木の上の軍隊」の見どころや、全国ロードショー開始直後の率直な想い、映画撮影の裏話などをお話しいただきます。
スペシャルゲスト:平 一紘 映画「木の上の軍隊」監督

●7月27日(日) 演劇×映画
舞台『母と暮せば(2024年版)』上映
富田靖子さん トークショー
舞台『母と暮せば』にて母・伸子役として出演された富田靖子さんをお招きし、戦後80年という節目の今、改めて『母と暮せば』についての想いなどをお話しいただきます。また、事前に富田さんにお聞きしたいことをお客様から公募し、富田さんにお答えいただく特別企画も行います。
スペシャルゲスト:富田靖子 舞台『母と暮せば』母・伸子役

◉同時開催特別企画

こまつ座「戦後80年から永遠に展 戦後80年、薄れゆく記憶を∞に未来へ」
こまつ座作品の「せりふ」から、後世に語り継ぐべき戦争の記憶を展示。その悲惨さや異常さを改めてみなさまの心に届け、一人ひとりがその継承者となり、子へ、孫へと、未来につながるきっかけとなりますように。
◉イベント概要説明
●7月23日(水)上映会+トークショー
13:00~ 舞台『木の上の軍隊(2016年版)』上映
普天間かおりさん トークショー+ミニライブ
●7月24日(木)上映会
13:00~ 舞台『木の上の軍隊(2016年版)』上映
15:10~ 舞台『母と暮せば(2021年版)』上映
●7月25日(金)上映会
13:00~ 舞台『母と暮せば(2024年版)』上映
14:50~ 舞台『木の上の軍隊(2016年版)』上映
●7月26日(土) 上映会+トークショー
13:00~ 舞台『木の上の軍隊(2016年版)』上映
映画「木の上の軍隊」平一紘監督 トークショー
●7月27日(日) 上映会+トークショー
13:00~ 舞台『母と暮せば(2024年版)』上映
富田靖子さん トークショー
◉会場 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA タカシマヤタイムズスクエア南館7階
◉公表前売り中
入場料 上映会+トークショー 5,000円(税込)
上映会 3,500円(税込)
5日間通し券 15,000円
※全席自由 ※記載日のみ有効 ※開場は開演の30分前
※当日券は開演1時間前より劇場入り口にて販売
こまつ座第154回公演『父と暮せば』ご観劇の方は上映会 24日・25日のいずれか1日にご招待
+23日・26日・27日の上映会+トークショーを2,500円(税込)の特別価格でご案内
※半券をお持ちの上劇場にお越しください。※『父と暮せば』劇場にてご予約も承ります。
※満席の場合はご入場いただけない場合がございます。
◉チケットのお問い合わせ・販売
こまつ座 03-3862-5941 https://www.komatsuza.co.jp まで
◉上映作品情報
『木の上の軍隊(2016年版)』
原案:井上ひさし 作:蓬莱竜太 演出:栗山民也
出演:山西 惇 松下洸平 普天間かおり /有働皆美(ヴィオラ)
公演日:2016年11月10 日(木)~27 日(日)
会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
『母と暮せば(2021年)』
原案:井上ひさし 作:畑澤聖悟 演出:栗山民也
出演:富田靖子 松下洸平
公演日:2021年7月3日(土)~14日(水)
会場:紀伊國屋ホール
『母と暮せば(2024年)』
原案:井上ひさし 作:畑澤聖悟 演出:栗山民也
出演:富田靖子 松下洸平
公演日:2024年8月18日(日)~31日(土)
会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA



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