ウインドリバー、複雑な5G vRANネットワークエッジのニーズに対応したKubernetesベースのクラウドネイティブソリューションを発表

ウインドリバー株式会社

ニュースハイライト
• Wind River Cloud Platformは、完全クラウドネイティブなKubernetesコンテナベースのアーキテクチャにより、vRANやコアデータセンターの物理的、地域的に分散したインフラ管理を実現します。
• 通信サービス事業者の運用負担や運用コストを軽減し、何千ものノードについて、ゼロタッチの自動集中管理を可能にします。
• Cloud PlatformはStarlingXの商用サポートバージョンで、5Gをはじめとするミッションクリティカルなユースケースの厳しい要件に対応します。
2019年11月19日、カリフォルニア州サンディエゴ、KUBECON発 - インテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは本日、Kubernetesベースのアーキテクチャを採用し、高性能で実運用に対応した、エッジクラウドインフラ管理を実現するWind River Cloud Platformを発表しました。ネットワークエッジ向けに最適化された同プラットフォームは、通信サービス事業者が直面する、物理的に分散したクラウドネイティブなvRANインフラの導入と管理における複雑な課題に対応します。

ウインドリバーの通信部門担当バイスプレジデント、ポール・ミラーは次のように述べています。「通信インフラは、仮想化とクラウドによって、垂直統合型ソリューションから分散型テクノロジに変化してきています。既存のクラウドインフラでは5G、IoT、MECなどの新しいエッジコンピューティングで求められる要件を満たすことができません。Wind River Cloud Platformの革新的な機能は、分散ネットワークの導入と管理の問題を解消し、5Gの実現を可能にします。さらに、クラウドの運用を容易にし、エッジに対応した何千ものノードを活用する、通信サービス事業者にとって最適なプラットフォームです。この新しいテクノロジは、分散型クラウドインフラの実運用での事実上の業界標準となるでしょう」

Cloud Platformは、OpenStack FoundationのオープンソースプロジェクトであるStarlingXをベースにした、地理的に分散したシステムの管理ソリューションです。場所を問わず、何千ものノードをゼロタッチでSingle Pane of Glass (SPoG)で自動集中管理でき、初期導入から継続管理を可能にします。Cloud Platformは、地理的に分散したクラウドすべてでソフトウェアのアップデートとアップグレードを完全自動化でき、また、ロールバック機能も搭載しています。エンタープライズ向けのITプラットフォームとは違い、Cloud Platformは超低遅延で高いリアルタイム性能を実現した、エッジコンピューティング向けのオープンソースソリューションです。高可用性と高性能を要求する5Gの仮想化無線インフラや、自動運転車などの先進のアプリケーションに不可欠な機能を提供します。

Cloud Native Computing Foundation(CNCF)のエグゼクティブディレクター、ダン・コーン氏は次のように述べています。「ウインドリバーは、長年にわたりオープンソースプロジェクトに貢献してきました。同社をCNCFのメンバーとして迎えられて嬉しく思います。コンテナ技術のエッジへの展開促進に向けたウインドリバーの尽力と協力に大きな期待を寄せています。Wind River Cloud Platformによって、同社はKubernetesなどのテクノロジのエッジコンピューティングへの浸透に更に貢献していくでしょう」

OpenStack Foundationのエグゼクティブディレクター、ジョナサン・ブライス氏は次のように述べています。「エッジコンピューティングの範囲は、幅広く複雑です。StarlingXは、クラウド技術とサービスをエッジのインフラストラクチャに導入するための要件を満たします。Wind River Cloud Platformの導入によって、StarlingXの商用での導入が加速し、その革新が進むことを歓迎します」

Cloud Platformは、低コストで導入するネットワークエッジの一台のコンピュートノードから、高価値のアプリケーションに対応する何千ものノードまで、それぞれのニーズに応じて構成することができます。リモートノードは、コントロールプレーンとの切断の影響を受けず動作を続け、再接続後に再度同期することができます。すべてのコントロール機能はどの拠点にでも置くことができます。リモートのシステムも、何千もの拠点があっても、ゼロタッチで登録して構成を複製することができます。

通信サービス事業者は、Cloud Platformを活用して、5G導入計画のファーエッジ、ニアエッジ、地域、コアデータセンターのクラウドインフラ全体を一つの共通のアーキテクチャで構築することができます。この分散インフラは、コンテナとVMがシームレスに共存する場合でも単一の高可用性クラウドとして管理することができます。

ウインドリバーは、初期の5Gのリーダーとして、多くの5G RANの導入を支援してきました。Cloud Platformにより、ウインドリバーは5G vRANネットワーク導入に向けて、業界で最も先進のクラウドネイティブな分散インフラを通信サービス事業者に提供することが可能になりました。Cloud Platformは、StarlingXオープンソースプロジェクトの商用の提供です。 StarlingXは、超低遅延が必要なエッジに対応した、コンテナベースのクラウドインフラのソフトウェアスタックです。

5Gは、業界を越えて社会を変えてしまうほどの影響をもたらす可能性があります。自動運転車、ドローン、インダストリアルオートメーションやIIoT、医療システムなどのユースケースは、高いリスクを伴うため、特に低遅延、スモールフットプリント、高い信頼性などの要求がより厳しくなります。Wind River Cloud Platformは、これらの5Gにおけるユースケースの厳しい要求に応え、分散型エッジクラウドソリューションを提供する企業を支援します。Cloud Platformは、分散型エッジを管理するアプリケーションやツールが要求する低遅延とリアルタイム性と共に、実使用可能なスケーラブルなコンテナベースのインフラをエッジに提供します。幅広い業界のミッションクリティカルなシステムを支えるウインドリバーは、vRAN 5Gエッジ・インフラ構築における通信サービス事業者の理想的なパートナーとして、5G導入の加速を支援してまいります。

Wind River Cloud Platformの詳細についてはこちらをご覧ください。
https://www.windriver.com/japan/products/cloud-platform/
 


ウインドリバーについて
ウインドリバーは、エッジコンピューティングソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。そのテクノロジは1981年から世界で最も安全でセキュアなデバイスに搭載され、20億を超える製品に使用されています。包括的なポートフォリオは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、広範なパートナーエコシステムに支えられています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、最高水準の安全性、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性が要求される重要インフラシステムのデジタルトランスフォーメーションを加速しています。詳細については、ウインドリバーのサイトをご覧ください。
https://www.windriver.com/japan/

 


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※Wind Riverは、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。

※本プレスリリースは2019年11月19日に発表したプレスリリースの抄訳です。
https://www.windriver.com/news/press/pr.html?ID=22524

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー
電話番号
03-5778-6001
代表者名
中田 知佐
上場
未上場
資本金
-
設立
1989年09月